怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
彼女がいない友人
お気に入り
2110
48
1
0
中編3分
コピー
「彼女がいない友人」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
友人のもり君には彼女がいない。もてそうな奴なのに、と不思議に思っていた。ある日、二人で飲みに行く機会があった。気になってそのことを訪ねてみると、彼は黙り込んでしまった。聞いちゃいけなかったかなあ、と思っていたら、「家に遊びに来ないか」と誘われた。気を悪くしてないことにホッっとして、僕は素直に申し出を受けた。酔っていたから定かではないけれど、アパートに着いたのは夜の1時前くらいだったと思う。 もり君は鍵を開けると、不思議なことを言った。「中に入ったら内側から鍵を閉めるから、この鍵で外から開けて入ってきて」怪訝そうな顔をすると、「内側からかける鍵が壊れていないか調べたい」と言った。僕はお安い御用と、彼が中からドアを閉めた後から、鍵を回して部屋に入った。本当はここで、彼がしようとしていることに気づくべきだった。僕は部屋に入ると、彼と再び酒を飲みながら話すつもりだった。しかし、酒が水みたいに感じる。僕はなんだか、その部屋にいるのが嫌だった。胸騒ぎがする。胃が浮き上がっているような感覚が止まらない。こちらの気分が伝わったのか、彼の口調も重い。僕は部屋に入ってからずっと気になっていることを、彼に軽い調子で訪ねたかった。だんだん家に帰りたくなってきた。彼の家に来てから30分もしない。もう真夜中だから電車なんかない。それでも僕は、家に帰りたくてたまらなかった。それくらい、その家にいるのが嫌だった。その時、どんな言い訳をしたのかは覚えていない。動揺していたんだと思う。だから、彼が僕を引き留めないことにも、疑問を覚えなかった。僕は逃げるように、タクシーで家に帰った。今思い起こせば、最初の鍵が問題だった。あれの意味は、僕にドアを鍵で開けさせることにあったのだ。鍵でドアから入り、最初に出て行くこと。ついこの前、彼女が僕のアパートに遊びに来た。そして僕があの晩、頭の中で彼に訴え続けた疑問を口にした。「玄関のハイヒール、誰よ」僕は今夜にでも、家に友人を呼ばなければならない。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった48
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
憑きそい (扶桑社コミックス)
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
禍話 SNSで伝播する令和怪談
変な家: 1 (HOWLコミックス)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定カラーイラスト収録&電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集
前の話:【じわ怖】闇の音楽の血族
次の話:【じわ怖】霊感覚醒
怖い話 No.11873
【じわ怖】川さらい
1326
20
怖い話 No.11986
【じわ怖】生きざまが身体に出てくる
1361
47
短編2分
怖い話 No.4640
【じわ怖】風呂のお湯
1121
短編1分
怖い話 No.5389
【じわ怖】競り落とした日本人形
朗読 はこわけあみ 酔いどれホラーV
1051
33
怖い話 No.11778
【じわ怖】東京中野の新井町
1600
29
中編4分
怖い話 No.13046
【じわ怖】死んだ妻
1189
49
怖い話 No.13452
【じわ怖】真夜中のスーパー
1360
37
怖い話 No.4208
【じわ怖】神社の境内
934
怖い話 No.5612
【じわ怖】父親の弟が9歳くらいで死んでるのね
1693
50
怖い話 No.12066
【じわ怖】青い足
2484
長編7分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
壁から200本の手が出てくる
山を登ろうとする夢
蝗の大群
取り囲まれた家
時空のお姉さん
遠泳実習
私の娘
知らない方が良いこともある