怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
山で迷子
お気に入り
1369
52
1
0
短編2分
コピー
「山で迷子」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
子供のころ、 家族で山に行ったことがある。 山についたのはまだ朝方で、 霧が辺りを覆っていた。 僕は親の言い付けを守らず、 一人で山中に歩き入り、 当然のように迷子になってしまった。 何時間歩き迷っただろうか。 太陽はすでに頭の上にあり、 お昼を食べ逃した僕は半ベソをかきながら座り込んだ。 ふと気付いたら、 泣いている僕の傍らに人が近づいてきた。 両親かと期待したのだが、 まったくの別人だった。 奇妙な姿をしていた。 毛皮らしい服と麦藁で編んだ帽子。 そして恐ろしく背が高い。 僕の父より頭二つは確実に大きかったと思う。 話し掛けてきた。 ひどく訛っていてよく分からない。 かろうじて 「迷子か?」 という語だけ聞き取れた。 うなづくと、 しばらく迷った後、僕を連れ歩き出した。 なぜかすぐに見覚えのある場所に出た。 親の声も聞こえる。 いつのまにかまた一人になっていた。 親はすぐに僕を見つけてくれた。 なぜかこの体験を、 僕は忘れてしまっていた。 つい最近久しぶりにこの山へ行き、 そこで思い出したのだ。 家に帰って親に尋ねてみた。 両親は僕と違って憶えていた。 「いきなり目の前の茂みから、お前が出てきたんだ。 『何処行ってた』と聞くと、お前は変なこと言ってたぞ」 親はそこで奇妙な顔になって続けた。 「『背の高い、一つ目のおじちゃんに連れて帰ってもらった』 お前、そう言ってたんだ」 全然憶えていない。 僕は自分を助けてくれた人の顔を思い出せないのだ。 本当に一つ目だったのか…。 あれから何度かあの山をうろついたが、 誰に出会うことも無かった。 せめてお礼をと思い、 お酒を僕が見つかった場所に置いてきただけだ。 取り留めもないですが、僕の奇妙な経験です。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった52
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
憑きそい (扶桑社コミックス)
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
N 1 (電撃コミックスNEXT)
領怪神犯(1) (角川コミックス・エース)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
僕が死ぬだけの百物語(1) (サンデーうぇぶりコミックス)
前の話:【ほん怖】山がわらう
次の話:【ほん怖】祖父の死因
怖い話 No.3441
【ほん怖】骸骨少年
1385
42
中編4分
怖い話 No.2939
【ほん怖】とある集落の依頼
2341
16
中編3分
怖い話 No.3908
【ほん怖】凶刃
4296
55
4
長編6分
怖い話 No.3345
【ほん怖】猿の像
1975
怖い話 No.3277
【ほん怖】悪い虫
1444
53
怖い話 No.21587
【ほん怖】中国の桃
1700
11
2
短編1分
怖い話 No.3892
【ほん怖】彼岸花畑
1403
54
怖い話 No.20535
【ほん怖】ある朝の事
1902
59
怖い話 No.11005
【ほん怖】勾配標識
1219
28
怖い話 No.11158
【ほん怖】ハッピーターン
2018
31
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着ほん怖
でっかいカエル
古びたフランス人形
信号待ち
家への電話
ヘアピンが落ちてる
友達の家に電話
笑い声
缶けり
義理の姉
サンタとトナカイ
極限状態の意識
白黒おじいさん
新着コメント
警察呼びますから!
あの山ば通る糞ガキどもば呪い殺してやる
赤目
山小屋の風呂
母が精神の方で入院するかもしれない
狩られる6人
精神科医の伯父