1. ホラスト
2. ほんのりと怖い話

にゃ

お気に入り

• にゃの朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「にゃ」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• にゃとは

  心霊探偵八雲５　完全版　つながる想い 心霊探偵八雲　完全版 (講談社文庫)

• 夫の単身赴任で自分が一人暮らしだった頃、
  近所のとある外飼い猫♂に異様になつかれた。
  
  
  高価そうな首輪をした子猫だったが、
  エサもやらない我が家に、
  夜毎に来ては爆睡していった。
  
  そんなある冬、
  泊まりがけの出張中に予想外の大雪が。
  
  
  猫が心配で心配で、
  大急ぎで家を目指した。
  
  
  家に着いたのは薄暮れ時、
  ドアノブは氷のように冷たい。
  向こうに待つのは、
  一人きりの暗い部屋･･･
  
  
  「猫は」
  と見回したら、早くも
  「にゃ」
  と後ろで待っていた。
  地面の雪に、一直線の足跡。
  
  
  撫でようと伸ばす手を待ちきれないかのように、
  猫は目一杯伸び上がって手のひらに頭をｺﾞｯﾁﾝｽﾘｽﾘ。
  
  
  不意に幼児の姿が浮かんだ。
  「おかーさん帰ってきた」
  と、つないだ温かい手を嬉しくてﾌﾞﾝﾌﾞﾝする幼児。
  
  
  「子供、いいかもなぁ」
  
  
  何かがフッと灯ったように感じた。
  
  
  選択小梨夫婦だったのだが、夫に
  「子供をもってみないか」
  と相談してみた。
  そこから亀裂は始まった。
  
  
  夫は
  「契約違反だ、そんな人間は信用できない」
  と。
  休まず働き続けて家に収入を入れる条件だったと。
  
  
  私は、件の猫を連れて家を出ることになった。
  
  
  猫も成猫となって、
  飼い主の引越しに置き去りにされたのだ。
  
  
  一人と一匹の暮らしはうっすら温かで、
  この大柄な猫はとても賢く優しく、
  決して私に怪我をさせなかった。
  
  
  しかし外飼い時代に猫白血病と猫エイズに感染しており、
  そう長くは生きなかった。
  
  
  猫を送った頃には、
  私もさらに年齢を重ねていた。
  
  
  「ああ、また一人だ。これからも、多分」
  
  
  そう思った。
  薄暮れの道を、一人で歩いていくのだ、と。
  
  
  その頃、動物好きな今の夫と出会った。
  
  
  望外の妊娠。
  夫は
  「おお、生き物が増える」
  と素朴に喜んだ。
  
  
  無事に息子が生まれ、
  夫がつけた名前は、
  さきの猫の名とよく似ていた。
  （例えば、猫『タマ』息子『タクマ』のような）
  
  
  夫は猫の名前までは知らず、
  「画数で」と言ったが。
  
  
  タクマはもう幼稚園児になった。
  
  
  お迎えにいくと
  「おかーさん」
  と大きな体で腕にぶらさがってくる。
  
  
  先生によると、
  タクマはお友達にも決して乱暴せず、
  誰かが泣いているとそっとついててあげるそうだ。
  
  
  タクマがタマの生まれ変わりというのは無理があるし、
  そうすると不思議な話でも何でもないのだが、
  薄暮れの道に「にゃ」と現れた温いものが人生を変えた。
  

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった35

  
• • #短編

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】怖い話名著８８　乱歩、キングからモキュメンタリーまで Amazon
  • 【ほん怖】Ａが見たもの 中編3分
  • 【ほん怖】耳元で･･･ 短編2分
  • 【ほん怖】上級生のお姉さん 中編3分
  • 【ほん怖】老兵 短編1分
  • 【じわ怖】定年後に自宅で個人塾を開いていた爺さん 短編2分
  • 【意味怖】私は生まれてすぐ目が見えなくなったらしい 短編1分
  • 【意味怖】殺人事件 短編1分
  • 【洒落怖】Mちゃん 短編1分
  • 【洒落怖】ずれた感覚 短編1分
  • 【じわ怖】パチンカスとカルト 短編1分

  漫画売れ筋

  • 

    私の日常。（２）

  • 

    みいちゃんと山田さん（３） (マガジンポケットコミックス)

  • 

    航宙軍士官、冒険者になる9 (電撃コミックスNEXT)

  • 

    みいちゃんと山田さん（１） (マガジンポケットコミックス)

  • 

    キングダム 77 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

  • 

    BLUE GIANT MOMENTUM（６） (ビッグコミックススペシャル)

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  にゃ についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【ほん怖】喜捨

  次の話：【ほん怖】ちょっとした呪術？が使える

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.10917

    【ほん怖】ライブのアンケート

    私はバンドをやっているのですが、 先日ライブハウスでライブしている時に起こった事を書かせていただきます。 その時のライブは100人を超え、 順調なライブでした。 ライブ後、 お客さんにライブの感想を書いていただく

    2134

    53

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.3681

    【ほん怖】誰もいないはずの教室

    小学校六年の二学期の途中に地方へ引っ越した。 転校をするのは初めてのことだった。 不安に思っていた僕に最初に話しかけてきたのは、 Ｔ君というクラスのリーダー格らしき人で、 いろいろと親切に面倒を見てくれたのだけど、

    1933

    49

    0

    0

    中編4分

  • 怖い話 No.3910

    【ほん怖】子供の頃に見えていたモノ

    親が共働きで、夕方から親が迎えに来るまで、婆ちゃんちに預けられていた時期がある。 自分は顔の妙に長い叔母さんや、顔のないのっぺりとしたものが見えることがあった。 婆ちゃんに言うと、 「そーけそーけ(*´

    朗読 G級戦犯,OCCULT HITORI 怪談朗読ラジオ オカルトヒトリ

    6357

    110

    8

    4

    短編1分

  • 怖い話 No.3395

    【ほん怖】難波駅の周辺

    先週、九州の親が用事＋旅行も兼ねて 大阪に行くからお前もこい、との連絡を受けて、 東京に居る俺は大阪に前乗りして、 ホテルに泊まることになったんだ。 親とは次の日の朝に難波駅で待ち合わせだったから、 その夜は周辺のビ

    2503

    46

    0

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.19826

    【ほん怖】ゴミを分別しないで出す馬鹿女

    そう…未だオデが人形者じゃなかった頃の話だ。 うちの近所にゴミを分別しないで出す馬鹿女がいた。 何回か注意したのだが、 一向に聞き入れてくれなかった… ある日、その馬鹿女が人形をゴミ捨て場に捨てたんだ。 その日は

    1596

    37

    1

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.11676

    【ほん怖】埼玉県某所の幽霊トンネル

    小学生の時に本当にあった話。 埼玉県某所に、 幽霊トンネルって言われてる場所があった。 そこは壁には苔が沢山生えてて中は薄暗く、 まさに幽霊でも出そうなトンネル。 更に見た目だけじゃなくて交通事故で死亡事故が相

    2276

    24

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.11421

    【ほん怖】受験と夢

    怪異の類なのかわからないけど、 姉が教員採用試験受けて、 絶対に落ちたっていうひどい点数を自己採点で取って、 俺が聞いてもそりゃ落ちたって点数だった。 でも、うちの祖母が病院で姉が試験を受けた日に、 「大蛇を見た、大蛇

    1413

    45

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.3048

    【ほん怖】潰れてるかも

    私が好きなお店、 よく行く（行ってた）お店はことごとく潰れていく。 老舗も潰れる。 久々に行きたいなぁ～と思ってお店に行くと、 だいたい張り紙が貼ってあって閉店のお知らせが・・・。 あと、ほしいものは目の前で売り切れ

    1934

    45

    0

    1

    短編1分

  • 怖い話 No.10651

    【ほん怖】家の近くに来るとわかる

    夫の仕事は普通のサラリーマンと違って定時がないので、 帰宅時間はいつもまちまち。 18時頃のときもあれば24時回ることもある。 今大学生で離れて暮らしている娘がいるのだが、 この子が子供の頃から夫がある程度家の近く

    1269

    28

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.19814

    【ほん怖】雛人形が飾ってある和室

    俺が子供の頃、父親が体験したらしき話。 両親は当時、同じ部屋で寝ていたっぽいのだが、 ある日、母親が父親に、 「イビキがうるさすぎる。 寝ている間に特大のオナラをして部屋中臭すぎる」 などの文句を言いまくっていた。

    1219

    29

    0

    0

    短編1分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• にゃ

  ふっかつの呪文

  よくゎへら　んぃさぴべ　がんでぅぃ　ひぺにりぜ　
  がかゎぜす　とおざとき　そへけゅぐ　かっうせつ　
  づっぅしど　ぅがとりす　みもかげず　かぎじづさ　
  ぷちぅろず　やぷいぉぎ　でぬべゎき　ぶけにねが　
  むゃびねそ　がとべにる　ひきほろぷ　はせそぱな　
  イスヌペヲ　ビヤヴダエ　ハォペセボ　ヅビオヅョ　
  ゼグビヲギ　オヲイムグ　クピヵコダ　カザゼグセ　
  ゲダゴノギ　ピニナィゾ　ヲノクゥダ　ラエドヶヅ　
  ベチレィシ　ホヮガゲェ　ロバヲネォ　ビフバゥイ　
  ナャノャヵ　プマユソユ　ヒヴベガヘ　コオテバロ