怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
茶畑で作業をした帰り
お気に入り
1417
30
0
短編2分
コピー
「茶畑で作業をした帰り」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
これは、祖父が十年位前に体験したという出来事だ。 祖父は山間部にある、 茶畑と温泉くらいしかない田舎町に住んでいるんだが。 その日は祖父の家から少し離れた所にある茶畑で、 来年に備えて枝を短く刈って置く作業をしていたんだ。 そして帰る頃、大分日が傾いていた。 急に暗くなり始めた帰り道、 くねくねとした山道を軽トラで走っていたんだが。 道路の真ん中に、 何か大きな影が横たえているのが見えて、 祖父は急ブレーキを踏んだ。 そこには車に撥ねられてしまったのか、 鹿の死体が道路に転がっていた。 死体の腹の辺りには、 小さな野犬みたいな影がごそごそと腹をほじくっている。 なんとなく気分が悪くなった祖父はクラクションを鳴らして、 その野犬を追い払おうとしたんだが。 クラクションに振り返った野犬の姿に祖父は肝を冷やした。 その野犬。 いや、その生き物は、頭が異常なほどに大きかった。 身体の大きさの三分の一くらいを占めるほどの大きな頭を、 引きずる様にしてゆっくりとこちらを向き、 車のライトで大きな顔に不似合いな小さな瞳が 爛々と光って祖父の顔を見つめた。 その頭は真っ黒い毛むくじゃらの身体とは違い、 所々毛が禿げていて、 まるで髭を伸ばし放題にした男の顔にも見える。 怖くなった祖父は、 狂ったようにクラクションを鳴らし続けた。 すると、その生き物は鹿の死体に噛み付き、 ずるずると道路の端に避けると、その場に伏せ、 まるでニヤニヤと笑っているかのような顔で祖父をじっと見つめ、 動かなくなった。 その顔は、鹿の内臓や血に塗れていて、 とても不気味だったが、 これはチャンスと祖父はその脇を通り過ぎようとした。 その時、さっきまではやかましいクラクションに紛れて 聴こえなかった声が聞こえた。 「アっ……アっ……おちる……おちるよぉ……」 この出来事に遭った後の帰り道、 真っ暗になった山道をガタガタと車を揺らしながら走っていた祖父は、 さっきの言葉を思い出し、ふと車を止めてしまった。 そして気付いた。 目の前の道路が、 半分程崩れてなくなってしまっていたのだ。 それ以来、祖父はその生き物は山の神様で、 危険を知らせてくれたんだと信じているらしい。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった30
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
憑きそい (扶桑社コミックス)
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
禍話 SNSで伝播する令和怪談
変な家: 1 (HOWLコミックス)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定カラーイラスト収録&電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集
前の話:【じわ怖】初心者向けの登山に行った
次の話:【じわ怖】若いスーツ姿のOLさん
怖い話 No.13528
【じわ怖】コピー誌
1200
40
1
中編3分
怖い話 No.11903
【じわ怖】家族で晩飯を食べていた
1369
38
怖い話 No.4834
【じわ怖】神出鬼没なお姉さん
1034
44
短編1分
怖い話 No.12554
【じわ怖】おばあちゃんの見舞いに行った
1066
31
怖い話 No.3972
【じわ怖】私の娘
1885
32
怖い話 No.13857
【じわ怖】熟女体験談硫黄島
2221
50
怖い話 No.5497
【じわ怖】気配に敏感
1163
28
怖い話 No.4196
【じわ怖】始まりはテレビの異常
1279
長編10分
怖い話 No.5717
【じわ怖】残したノート
1588
48
怖い話 No.18835
【じわ怖】もふもふ
1071
36
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
壁から200本の手が出てくる
山を登ろうとする夢
蝗の大群
取り囲まれた家
時空のお姉さん
遠泳実習
私の娘
知らない方が良いこともある