1. ホラスト
2. じわじわ来る怖い話

個室から声がした

お気に入り

• 個室から声がしたの朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「個室から声がした」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• 個室から声がしたとは

  禍話　弐　SNSで伝播する令和怪談

• 夜中、トイレに行こうとして廊下を歩いていたら、
  個室の扉が開いていて中から声がした。
  
  「看護婦さん呼んで～」
  
  中を覗き込むと、ベッドで寝ているおばあさんが、
  付き添いで隣に座っている別のおばあさんに言っているようだった。
  
  付き添いのあばあさんは、
  うなずくだけで動こうとしない。
  
  なんで呼んでやらないのかわからない。
  
  
  
  
  
  はじめはささやくような声だったが、
  だんだん大きくなった。
  
  ナースコールを押せばいいのに、
  と思いながら部屋から離れようとすると、
  
  「にいちゃん　助けて～」
  
  と大声で言った。
  
  それで気づいた。
  
  『看護婦さん呼んで』
  
  は俺に言っていたようだった。
  
  俺が
  
  「今、呼んでくるから」
  
  って言っても、
  今度はそればっかり言いだした。
  
  その声もだんだん大きくなって、
  廊下に響き渡るくらいになってきた。
  
  俺は廊下をナースステーションへ向かって走り出した。
  
  後ろから
  
  「ギャー！」
  
  って叫び声がした。
  
  その声は異常に大きく、
  ナースステーションの近くまで来ていても十分聞こえた。
  
  中に居た看護師に
  
  「○○号室の患者さんが叫んでるよ」
  
  って言ったら、
  看護師は疲れた表情でうなずいて、
  そのまま別の仕事をしている。
  
  「叫び声、聞こえないの？」
  
  って言ったら、
  
  「ごめんなさいね。後で行きます」
  
  「でも、すごい声がしてたけど」
  
  って言ったら、
  ようやく立ち上がって、
  
  「だれが扉を開けたのかしら」
  
  って言いながら部屋へ向かった。
  
  看護師は俺に
  
  「もういいから寝てください」
  
  みたいなことを言いながら、
  おばあさんの部屋へ向かった。
  
  俺の部屋も同じ方向なので、
  いっしょに行った。
  
  部屋に着いて、
  俺は気になったので中を覗こうとしたけど、
  付き添いのおばあさんがチラッと見えただけで、
  看護師が扉を閉めてしまった。
  
  次の日の夕方、
  昨日の看護師が俺の体温を測りに来た。
  
  看護師
  
  「あのおばあさん、
  いつも大声で叫ぶので個室にしてもらってるんです。
  だから扉は必ず閉めるようにしてるんです。
  おばあさんも、今は歩けないので扉を開けれないはずなんだけど…。
  昨日、あの部屋の扉を開けませんでしたか」
  
  俺「いいえ。知らない人の部屋なんか開けませんよ。
  たぶん、付き添いの人が開けたんじゃないですか」
  
  看護師「あの人は付き添いの人はいませんよ」
  
  俺「ええ！昨日部屋の中に入る時にもいましたよ」
  
  看護師「うそだ～　患者さん一人でしたよ～」
  
  看護師がなんか俺のことを気味悪そうに見たので、
  俺は適当に「見間違いだったかな」とか言ってごまかした。
  
  でもほんとうは、あそこにもう一人おばあさんがいたんだ。
  

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった34

  
• • #中編
  • #トイレ

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】児童相談所の怖い話 Amazon
  • 【じわ怖】護衛 短編2分
  • 【じわ怖】お化け屋敷入りたい 短編2分
  • 【じわ怖】家族で晩飯を食べていた 短編2分
  • 【じわ怖】社内に幽霊が出るという噂 短編2分
  • 【意味怖】彼女は走ってどこかに行ってしまった 短編1分
  • 【洒落怖】備え付けのベッド 中編4分
  • 【ほん怖】見知らぬ親子 短編1分
  • 【洒落怖】黒いモノ 長編5分
  • 【意味怖】凡ミス 短編1分
  • 【意味怖】カウンターからひょっこりと頭だけ出してて 短編1分

  Amazon無料でスグに読める本

  • 

    感情に寄り添う支援の技術 : 感情の「移動」を支えるまなざしと構造

  • 

    【フルカラー】茉莉花ちゃんの好感度はぶっ壊れている(1) (トライゾン)

  • 

    松本透はゴリラ妻とプリティ娘とツンデレ息子を愛しすぎてる 1巻

  • 

    【フルカラー】茉莉花ちゃんの好感度はぶっ壊れている(2) (トライゾン)

  • 

    山小屋あひるのぴーちゃんの話: ヨコ

  • 

    診える医師(1) (コミックゲンま！)

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  個室から声がした についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【じわ怖】犬のヌイグルミ

  次の話：【じわ怖】事務所の整理

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.13343

    【じわ怖】父の不倫相手の外国人にブラックマジックをかけられた

    父の不倫相手の外国人にブラックマジックをかけられたことがあって、 一番弱い家族にまずは厄がいって参った。 その不倫相手というのが東南アジアの中華系で、 父はその人と同棲していた。&#

    771

    36

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.4256

    【じわ怖】おかーさん、いますか？

    親と話しをしていたら思い出したので書き込みさせて下さい。 不思議な、とは違うのかもしれませんが…。 小学校5年生くらいの時の、夏休みだったと思います。 私の家から近いばーちゃんの家で、 『あな

    1663

    31

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.18988

    【じわ怖】老人ホームの設計

    こういう話を書くと必ず場所は？と聞かれるので、 出来るだけ場所を限定して書くことにしようと思う。 近所に住んでる人ゴメンね。 今から3年半ほど前に、 仕事で老人ホーム

    789

    42

    0

    1

    長編11分

  • 怖い話 No.4068

    【じわ怖】不思議な力

    母が幼い頃に体験した、ちょっと不思議な話。 母（70代）は東北の田舎の集落の出身で、母が幼い頃はまだ各家に電話がなく、 母実家はそこそこ裕福だったため、村で唯一の電話がある家だった。 だから、誰某さんに

    1383

    43

    0

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.3929

    【じわ怖】嫁の苦悩

    １年前の話。 俺は結婚してて、嫁と子供の３人で暮らしている。 その日はいつものようにネットしてて、２ちゃん見てたりした。 いまいち面白いスレとかがなかったので暇だな～と思って一服してた。

    朗読 ほがら朗読堂

    1246

    35

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.11806

    【じわ怖】ツレが二人パチ屋で首吊った

    恐いと言うか怖い話だけど、 俺のツレが二人パチ屋で首吊ったな… 自殺する理由も原因も結局分からなかった。 残ったのが奇妙な遺書。 片方『許

    1294

    28

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.4889

    【じわ怖】遊園地で買ったビー玉

    とある万博会場だったとこに遊園地があったんですが、 そこで買ったビー玉、なくしても必ず戻ってくるんです。 いくつも買ってもらったんだけど、 その中の一つだけがそうなんです。 大学、就職

    1391

    19

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.18946

    【じわ怖】キレイな自殺者

    新聞にも載らなかった話。 とあるマンション（市内では自殺の名所で知られてる）で、 女性の死体が見つかりました。 仰向けに寝かされた状態。 年齢は20～30

    1527

    38

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.18610

    【じわ怖】海で行方不明者が出たとき

    母は祖父が65の時の子で、 もちろん自分が生まれたときにはとうに亡くなっている。 もう70過ぎの母が祖父から聞いた話。 そのぐらい古い話。 母の実家は海辺

    1858

    52

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.13070

    【じわ怖】ゴンボスジ

    知り合いの話。 彼女の田舎の山村には、 ゴンボスジと呼ばれる家があったのだという。 その家系は呪詛をよくしていたと言われ、 恐れられていた。 ゴン

    1016

    38

    0

    0

    短編2分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• 個室から声がした

  ふっかつの呪文

  ぬうるぼぞ　でぉゆみや　ぴよげせぃ　えちづがひ　
  ぬぺたぶす　よぱぷやせ　くだたぎぷ　づひはびじ　
  とへもたづ　ゅへこなぁ　ぽほぞりぎ　のゆなぷぱ　
  ずのぜぐぴ　がぐいそぱ　れゎこふは　ぞぴんぇと　
  ぴろいぞも　せてぉしや　ぢぇおねぁ　きねすぁが　
  ヘミヨヮリ　プェゼジェ　ガラプヒゾ　ェヤカピチ　
  ベイゲムヵ　タャィァケ　ミヒイソコ　カハモェル　
  ヂカレノホ　ダポトヘキ　ゴエユブン　ドクヲノナ　
  カィブヒゲ　ホィグタュ　バペゥミト　アョプウコ　
  ォユゥホリ　ケミヴムム　ァイヴセパ　カロザォピ