怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
黒いボール?
お気に入り
1611
33
1
0
中編3分
コピー
「黒いボール?」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
私が中学生だったときの話。 うちはいわゆる見える人が多い家系で、 父方の祖母や父、妹などは 普段から不思議なものをたくさん見ていたようです。 しかし私と母はまったくの零感で、 そういったものを見たことはほとんどありません。 そんな私ですが、 一度だけ怖い体験をしたことがありました。 当時、かなり田舎に住んでいた私は、 中学校まで自転車で30分以上かけて通っていました。 その日も部活動を終えた私は、 夕暮れの赤茶けた光の中を自転車で走っていました。 信号待ちで自転車を止めたときのことです。 ふと後ろを振り向いた私の視界に 奇妙なものが映りました。 黒い・・・ボール・・・? それは真っ黒な、輪郭のはっきりしない バレーボールのように見えました。 でもそれが、まるで生きているかのように ころころとこちらに転がってきます。 田舎の夕暮れのこととて、 周囲には人影どころか田んぼがあるばかり。 それなのに、まるで勢いよく放ったかのように その黒いボールがこちらに近づいてくるのです。 なに?・・・怖い! ゾッとしました。 背筋があわ立つとは あのような感覚を言うのだと思います。 普通ではないと思いました。 とっさに信号を無視して、 私は全力で自転車をこぎ始めていました。 あれに追いつかれたら よくないことが起こるような気がしたのです。 後ろを振り向くと、 あのボールがすごい勢いで近づいてきています。 無我夢中で自転車をこぎました。 スカートが翻るのも無視して 力いっぱい立ちこぎしました。 カーブを曲がり、小さな坂を上り、 細い小道を目いっぱいのスピードでこぎました。 それでも黒いボールは離れません。 当時、吹奏楽部だった私は それなりに体力はありましたが、 まるで肺が焼け付くようでした。 やがて大きな下り坂にさしかかりました。 普段なら足をゆるめてスピードを落とすのですが、 そんな余裕はありません。 まだ黒いボールはついてきていたからです。 全速力で坂を下ります。 その坂の途中で、はじめて人とすれ違いました。 農家の方と思われるおじさんでしたが、 切羽詰っていた私は ものすごいスピードで通り過ぎていました。 すぐに下り坂はカーブにさしかかり、 スピードを落とさなければ曲がりきれない、 と思ったときです。 「あっ」 と、後ろから驚いたような声が聞こえてきました。 スピードをゆるめ、後ろを見ると、 先ほどのおじさんがすとんとしりもちをついていました。 なんだかバツが悪そうにきょろきょろしながら、 立ち上がろうとするところでした。 黒いボールはもう、いなくなっていました。 え・・・おじさんが、転んだだけなの? なんだか自分が バカみたいな気持ちになったのを覚えています。 あまりに拍子抜けだったせいか、 その日のことは変なことがあったと日記に書いただけで 誰にも話しませんでした。 それから数年して 高校に上がったころのことです。 なにかの拍子でふと、 この話を笑い話としてひとつ下の妹に話しました。 すると妹は、 「知ってる、それ。踏むと転ぶんだよね」 と、ごく当たり前のことのように言うではありませんか。 私はそうそうと頷きながら、 なんだか可笑しいよね、 と同意を求めたのですが、 妹は 「それ、追いつかれなくてよかったね」 と怖い顔で言うのです。 どういうことと聞き返すと、 妹は言いました。 「そこの角で自動車の事故があったときにさ、見たことある」 と。 そう言われて、ようやくあのときの自転車のスピードで転んでいたら 大惨事だったことに思い至りました。 私が今更ながらに衝撃を受けていると、 続けて妹は言ったのです。 「お姉には黒いボールに見えてたかもしれないけど、あれって首だし、人の」
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった33
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
最凶貴族は死亡フラグを覆す【電子単行本版】1 (comic スピラ)
MOONLIGHT MILE【完全版】(1)
マザコン夫と姑が許せない 読者さんの恋愛・浮気体験談
幽霊と疲れた会社員: 第41話「幽霊とあの日の忘れ物」編
幽霊と疲れた会社員: 第2話「河原の出会い」編
幽霊と疲れた会社員: 第1話「疲れた会社員」編
前の話:【じわ怖】夜間、この窓を開けないで下さい
次の話:【じわ怖】銃創
怖い話 No.13690
【じわ怖】受け口だった
1623
30
短編2分
怖い話 No.4777
【じわ怖】心の声
828
45
怖い話 No.21811
【じわ怖】蔵にしまわれない宝
1666
43
怖い話 No.15160
【じわ怖】以前に住んでいた部屋
1468
41
怖い話 No.5886
【じわ怖】山中湖に行った
3265
42
2
怖い話 No.13855
【じわ怖】亡くなった子
1593
44
中編4分
怖い話 No.11918
【じわ怖】盛り塩をしておいた
999
55
怖い話 No.13097
【じわ怖】送り狼
1538
38
短編1分
怖い話 No.13362
【じわ怖】バイクで通勤中
951
36
怖い話 No.13059
【じわ怖】猟師と神隠し
1773
26
長編6分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
小学生のいじめ
通り魔の証言
食事によく髪の毛が入ってたのが少し気にはなっていた
嫁の苦悩
オオカミ様の神社の修繕
子ども会の夏休みキャンプ
伝説の先輩
眼エ返せ