怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
誇り
お気に入り
1221
34
1
0
短編2分
コピー
「誇り」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
うちの婆ちゃんから聞いた、戦争のときの話。婆ちゃんのお兄さんはかなり優秀な人だったそうで、戦闘機に乗って戦ったらしい。そして、神風特攻にて戦死してしまったそうです。当時婆ちゃんは、製糸工場を営んでいる親戚の家に疎開していました。ある日の夜、コツンコツンと雨戸をたたく音がしたそうです。「だれぞ」と声をかけども返事はなし。しょうがなく重い雨戸を開けたのですが、それでも誰もいない。 婆ちゃんは、それになにか虫の報せを感じたそうで、「兄ちゃんか?」と叫んだそうです。返事はありませんでした。その後戦争が終わり、婆ちゃんは実家に戻りました。そして、お兄さんの戦死の報せと、遺品、遺書が届いたそうです。婆ちゃんは母親と他の兄弟たちと泣いて泣いて悲しみました。遺書には、お母さんや他の兄弟について、一人一人へのメッセージが書いてありました。婆ちゃん宛には、次のように書かれていたそうです。『キミイよ。兄ちゃんが天国いけるように祈ってくれ。弁当を食べてから逝くから、空腹の心配は無い。この国を、日本を頼んだぞ。負けても立ち上がれ、誇りを捨てるな。まずしくともよし、泥をかぶってもよし。かねを持っても、うまいものを食ってもよいのだ。ただひとつ心を汚すな。それが日本人だ。心を汚されたときこそ、おこれ。黄色のりぼんがよく似合っていた。兄はいつも共にある。うつくしくあれ、キミイよ』婆ちゃんは疎開先の製糸工場にいるとき、当時出来たばかりの新商品である黄色のヒモを、毎日お下げに巻いていたそうです。お兄さんにその黄色のヒモを見せたことは一度も無かったので、あの雨の日にワタシに会いに来たんだと、婆ちゃんは生涯信じていました。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった34
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話
実際にあった怖い話 2026年1月号
本当にあった怖い体験談7: てにくまちゃん。の怖い話 てにくまちゃんの怖い体験談
身近で起こった怖〜い話①
怖い話名著88 乱歩、キングからモキュメンタリーまで
身近で起こった怖〜い話③
前の話:【じわ怖】E島にいた親子
次の話:【じわ怖】引っ越しの夜
怖い話 No.13869
【じわ怖】配慮
2031
22
怖い話 No.20768
【じわ怖】神様が宿る人形
朗読 ジン=アルフの回顧録(かいころく),OCCULT HITORI 怪談朗読ラジオ オカルトヒトリ
1749
64
短編1分
怖い話 No.4453
【じわ怖】魚のおっちゃん
2065
45
怖い話 No.5420
【じわ怖】同僚の机の下
1286
36
怖い話 No.20670
【じわ怖】田舎の普通の一軒家
1964
26
中編4分
怖い話 No.12897
【じわ怖】山で木を切った
1871
46
怖い話 No.13190
【じわ怖】カブトムシ採り
1028
38
怖い話 No.5519
【じわ怖】豪農の屋敷の開かずの間
2000
37
長編7分
怖い話 No.13459
【じわ怖】ネパールに旅行した
1511
怖い話 No.5074
【じわ怖】ヒゲもじゃ
1254
54
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
戦艦長門
若い女子を食う山姥
無灯火の自転車
アンティークのぬいぐるみ(猫)
自称犯人
便所借りる!
父さんが布団に入ってきた
ぬこは一生に一度だけ人語を話すという