怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
誇り
お気に入り
1150
33
1
0
短編2分
コピー
「誇り」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
うちの婆ちゃんから聞いた、戦争のときの話。婆ちゃんのお兄さんはかなり優秀な人だったそうで、戦闘機に乗って戦ったらしい。そして、神風特攻にて戦死してしまったそうです。当時婆ちゃんは、製糸工場を営んでいる親戚の家に疎開していました。ある日の夜、コツンコツンと雨戸をたたく音がしたそうです。「だれぞ」と声をかけども返事はなし。しょうがなく重い雨戸を開けたのですが、それでも誰もいない。 婆ちゃんは、それになにか虫の報せを感じたそうで、「兄ちゃんか?」と叫んだそうです。返事はありませんでした。その後戦争が終わり、婆ちゃんは実家に戻りました。そして、お兄さんの戦死の報せと、遺品、遺書が届いたそうです。婆ちゃんは母親と他の兄弟たちと泣いて泣いて悲しみました。遺書には、お母さんや他の兄弟について、一人一人へのメッセージが書いてありました。婆ちゃん宛には、次のように書かれていたそうです。『キミイよ。兄ちゃんが天国いけるように祈ってくれ。弁当を食べてから逝くから、空腹の心配は無い。この国を、日本を頼んだぞ。負けても立ち上がれ、誇りを捨てるな。まずしくともよし、泥をかぶってもよし。かねを持っても、うまいものを食ってもよいのだ。ただひとつ心を汚すな。それが日本人だ。心を汚されたときこそ、おこれ。黄色のりぼんがよく似合っていた。兄はいつも共にある。うつくしくあれ、キミイよ』婆ちゃんは疎開先の製糸工場にいるとき、当時出来たばかりの新商品である黄色のヒモを、毎日お下げに巻いていたそうです。お兄さんにその黄色のヒモを見せたことは一度も無かったので、あの雨の日にワタシに会いに来たんだと、婆ちゃんは生涯信じていました。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった33
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
実際にあった怖い話 2025年7月号
コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
フォロワーさんの本当にあった怖い話
怖い話でメシを食う。最恐の2人が語る奇妙な日常
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
警察怪談 報告書に載らなかった怖い話 (角川書店単行本)
前の話:【じわ怖】E島にいた親子
次の話:【じわ怖】引っ越しの夜
怖い話 No.4237
【じわ怖】トンネルの向こう側
1628
36
中編3分
怖い話 No.4795
【じわ怖】発明家のおじさん
1716
37
中編4分
怖い話 No.21821
【じわ怖】B子とC子と893
1278
31
長編8分
怖い話 No.19131
【じわ怖】実家の二階
1775
28
怖い話 No.5238
【じわ怖】俺の従兄は生霊をやたらと見てしまう体質だ
907
42
怖い話 No.13335
【じわ怖】じじい狩り
1710
怖い話 No.4483
【じわ怖】8年後
1723
35
怖い話 No.4601
【じわ怖】マ○○○○オン
1440
46
短編1分
怖い話 No.4761
【じわ怖】毛玉
1351
怖い話 No.4505
【じわ怖】子供とじいさん
朗読 ゆっくりオカルトQ
1597
45
長編5分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
消えた仏黒山村
スティキン
保母さんが妊娠
熟女体験談逆周り
電気つけずに台所でバナナ食ってた
卒業式後の日曜日
苦労を支えあった義母との思い出