怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
小さな石橋
お気に入り
1379
15
0
短編2分
コピー
「小さな石橋」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
私が京都は東山にあるその営業所に移動になったのは、 春先の桜が満開の季節でした。 小さな営業所ではありましたが仕事は多く、 音を上げずに勤めていられるのは、 ただ同僚の方たちの人柄ゆえでした。 その日も残った仕事がなかなか片づかず、 時間も既に夜半を過ぎ。 私はKさんという私より3つほど年上の男性に、 アパートまで送って貰うことになりました。 Kさんは真面目で無口ではありますが、 人に緊張感を与えないタイプで、 私もどちらかというとのんびりした性格でありますから、 ふたり気兼ねなく夜道を歩いて行きました。 桜の季節、道はうす桃色の花びらを敷き詰めたごとくで、 また、ふわりと白い花片が目の前を舞い降りてゆきます。 時間帯が時間帯だけに、 うかれ騒ぐ気配はあたりに見られず、 とにかく静かで美しい風景に、 私はすっかり魅せられてしまいました。 途中、小さな石橋を渡ったとき、 何かどうにもいやあな気配と申しましょうか、 なんともいいがたい感覚を背中に感じ、 よせばいいのに私は振り向いてしまったのです。 空には巨大な女の顔が広がっていました。 春の薄ぼんやりとした白い雲は月に照らされ、 桜色の山肌は巨大な女の口でした。 その無表情なそれは、 去年亡くなった私の母の顔なのでした。 「お母さん・・・」 私が思わずつぶやくと、 やや先を行っていたKさんがびくりと肩を震わせました。 「見たんだね?」 「ええ」 「・・・ここで振り向くと、 心の底にある女性の顔が見えるんです。 そう言われてます」 「あなたは振り向いた事があるの?」 「ええ。一度だけ」 私はKさんの奥さんが自殺だったことを思い出しました。 Kさんの奥さんはノイローゼに苦しんだ末、 自宅の梁にロープをかけて縊死していたそうです。 そして、第一発見者はKさんでした・・・ ふと見ると、 橋のたもとには『面影橋』という文字を かすかに読むことが出来ました。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった15
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
憑きそい (扶桑社コミックス)
禍話 弐 SNSで伝播する令和怪談
N 1 (電撃コミックスNEXT)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
僕が死ぬだけの百物語(1) (サンデーうぇぶりコミックス)
前の話:【ほん怖】天井裏から
次の話:【ほん怖】ホラー系恐怖漫画の古本
怖い話 No.11571
【ほん怖】大物イノシシを仕留めた
1371
41
短編1分
怖い話 No.11667
【ほん怖】姉と一緒に二段ベッド使ってた
908
30
怖い話 No.3292
【ほん怖】苦しんでいる霊達
1669
22
怖い話 No.2924
【ほん怖】お葬式ですごく泣いてた子
1853
40
1
怖い話 No.2964
【ほん怖】寝たきりで意識不明の患者さん
1893
32
怖い話 No.11483
【ほん怖】釣りをしてはいけない沢
1524
35
怖い話 No.3705
【ほん怖】赤い人
1424
37
怖い話 No.3897
【ほん怖】因縁のある山
1961
44
中編4分
怖い話 No.3643
【ほん怖】入れて欲しがる女
1631
58
2
長編8分
怖い話 No.3152
【ほん怖】床を覗き込むようにして見た
999
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着ほん怖
でっかいカエル
古びたフランス人形
信号待ち
家への電話
ヘアピンが落ちてる
友達の家に電話
笑い声
缶けり
義理の姉
サンタとトナカイ
極限状態の意識
白黒おじいさん
新着コメント
母が精神の方で入院するかもしれない
狩られる6人
精神科医の伯父
必死に助けを求めている
戦争中に沈没した潜水艦
とある集落の依頼
姉あての電話