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山道の真ん中に女が一人

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• 山道の真ん中に女が一人とは

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• 聞いた話
  
  夕暮れ時に山を下っていると、
  山道の真ん中に女が一人佇んでいるのが見えた。
  
  
  こちらに背を向けてうなだれている。
  
  
  暗くなりかけているので、
  声を掛けたものかどうか戸惑いながら近づいた。
  
  
  寄ってみると、
  女がうなだれている訳ではないことに気付いた。
  首から上が無いのだ。
  
  
  本来首の付け根がある辺りには、
  黒髪の束と、その真ん中から何かの芽が一本生えている。
  
  
  不気味だったが、引き返すわけにもいかず、
  できるだけ女の方を見ないようにして、
  道端を足早に通り過ぎた。
  
  
  翌朝同じ道を登ると、
  昨日女の立っていたあたりに大きな木が生えていた。
  
  
  何かと邪魔になるが、
  気味が悪くて未だに切り倒せないのだという。
  

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• コメント

• 1：

  名無し

  2022/07/30(土) 22:51:43

  神様なのでは?

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