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鼻、口が見える頃には震えていた
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中編4分
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俺は高校3年の時にこの家に越してきた。 両親が越してきてから仲が悪くなった。 しばらくしてから 母親が家の中で髪が肩ぐらいの中年の女性らしき人を 一瞬だが見るようになったと言っていた。 それからというもの、 母が部屋でテレビを見ていて、 トイレに行くために立ち上がったら 真横に真っ黒な首から上だけがあったり。(これも一瞬) 俺がオカルト好きなのを知ってか こんな事を言い出した。 母「この家を見に来た時不動産の人や、 前住んでた人の娘さんの言っていた事がおかしかった」 内容はこうだ。 前住人の娘が 『おじいちゃん早く家においでよ』 『こんな家早く売っちゃおう』 と行く度にヒソヒソと言っていたらしい。 あと、不動産の人に母が、 もう少し考えたいと言うと契約もしてないのに 『駄目です!買ってもらわないと困ります!!』 と、焦った様子だったこと。 何か有りそうだと思ったが調べる術はない。 忘れた頃だった。 寝る前に携帯を触っていた。 部屋は真っ暗で見えるのは 携帯の液晶とテレビの下に置いているゲーム機の赤い光のみ。 真っ暗な中、 携帯の光で余計に部屋は真っ暗だ。 ふとゲーム機の赤い光が消えた様な気がしたが、 気のせいだと思い携帯に目をやる。 数分後、 眠気がやってきてそろそろ寝ようかと思い 携帯を閉じようした瞬間、 光る液晶の横に何かがある。 真っ暗で気が付かなかったが、 その何かが液晶の光が届く所まで来た。 ゆっくりと、 徐々に見えてくる。 金縛りにはなっていないが、 体は動かせなかった。 あまりの恐怖に。 なぜなら、 その何かは顔だった。 まずは鼻、口が見える頃には震えていたと思う。 中年の女性の顔だ。 そして、 眼が見えるというところで意識がなくなったのか眠ったのか、 気が付くと朝だった。 携帯は閉じてない。 夢だと思い学校に行った。 家に帰ってくる頃には忘れていた。 普通に気にせず寝た。 眼が覚めた。 何時だったかはわからない。 昨日とは違い、 真っ暗だがぼんやりは見える。 ただ眼が覚めただけだと思い また寝ようとしたが… ここであることに気付き冷や汗が垂れる。 それは、俺の真横に誰かが立っていた。 親ではない、というか 人ではないとわかるまでに時間はかからなかった。 どうやら何かを探している様な感じだ。 腕の動きが尋常ではなかった。 腕だけ早送りと一時停止を繰り返しているような… 眼が見えないのだろうか、 中腰で手を動かしている。 怖いながらも見てみるが、 髪が肩ぐらいの女の人だ。 すると、そいつの動きが止まった。 どうしたのかと思ったのも束の間、 奴は俺に気が付いたのだ。 手探りの手がそのまま俺の首へ。 近づくにつれ気が付いた。 奴は顔がないのだ。 手が首につくかつかないかの時に、 そこでまたしても意識が無くなった。 次の日俺は母に話した。 母は冷静だった。 そして母は 知り合いの霊視占いをしている人の所へ行ったらしい。 すると、素晴らしい答が返ってきた。 家の間取りだけ伝えたら、 2階の廊下の突き当たりに居るよ、と。 しかも普段はそこにいるが、 たまにウロウロしているらしい。 なぜいるのかも聞いてみたら、 原因はわからないが、 かなり前からいるらしい。 しかもこの家(土地)を気に入っていると。 そして、両親の仲が悪くなったのもこいつのせいで、 家族を崩壊させ家から追い出そうとしているらしいということも。 徐霊はできるかと聞くと、 できないらしい。 その占いの人は霊視しかできない。 まぁ占いだからね。 どうしたら良いかと聞くと。 まず、母に憑けて遠い所まで行き そこに置いて帰ってくるといったものだ。 簡単そうだが、 これには条件があり、 帰っている間余計な事を考えたり寄り道したりしては駄目みたい。 しかもその霊はわざと誘惑するようなイベントを用意するみたいだ。 失敗すれば戻ってくる。 母は、それは無理だと言い 他に方法はないか聞いた。 あるにはあるが徐霊ではないらしい。 どういったものかと言うと、 霊の方からでてもらうらしい。 毎日2階の奥に塩とお茶を用意する。 後は窓を全開にして出るのをひたすら待つだけ。 母はこっちのやり方に決めた。 それから4年。 母は毎日続けている…
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