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ドロップ缶

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• ドロップ缶とは

  浮雲心霊奇譚　血縁の理 (集英社文庫)

• 俺の親友は優しい性格だが大人しいのが災いしていつも別の男がＮＴＲするか
  女性が心変わりをして別の男のほうに行ってしまう。
  俺たちはそいつのために何かアニメでも見せて励ますつもりだったのだが。
  「お前！何で『火蛍るの墓』を見せるんだよ！あいつが余計に落ち込むだろうが！」
  「今甥っ子に貸し出していてこれしかなかったんだよ」
  「あー！もう最悪だ！」
  ところがあいつは何か吹っ切れた様子で笑顔になっていた。
  そのころからあいつは明るくなり俺は『あいつ自殺するんじゃないか？』と
  思っていたが元気になっていった。
  ただそのころからあいつの家の部屋にドロップの缶が増え始めた。
  あいつ甘いものあまり食べなかったのになぁ・・・・。
  アレか？水を入れてシャカシャカ振って飲むとか？
  アニメって影響が多いからなぁ。
  まぁ、あいつが元気になってくれてよかった。
  ん、ニュース速報？
  「○○県Ｙ市のＮさんが行方不明に・・・。」
  なんだあいつを捨てた女じゃねぇか！
  あんなビッチどうなろうがしらねぇよ！

  ドロップ缶の解説
  
  
  甘いものが嫌いな親友の部屋にドロップ缶が増え始め、
  親友を捨てた女が行方不明になっている。
  『火垂るの墓』では、餓死してしまった
  妹の白い骨片をドロップ缶に入れている。
  つまり、親友は『火垂るの墓』を見て、
  「ドロップ缶に骨を入れることでずっとそばにいてくれる」
  とでも考えたのだろう。
  『火垂るの墓』からヒントを得て、
  行動に移した親友は元気になっていった。
  これからも裏切られるたびに”骨入り”のドロップ缶は増えていくだろう。

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