怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
人差し指
お気に入り
1165
38
0
短編2分
コピー
「人差し指」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
この間の寝苦しい晩の出来事です。 その日、猛暑と仕事で疲れていた私は、いつもよりかなり早めの9時頃に、子供と一緒に就寝することにしました。 疲れていたのですぐに寝入ることは出来ましたが、早く寝過ぎたのと暑さのせいか、夜中に目が覚めてしまいました。 まだ目は閉じたままでしたが、ふと気が付くと、軽く握った自分の左手のひらの中に何かがありました。 それは誰かの人差し指のようでした。 同じベッドに寝ている子供は自分の右側にねているはずです。いつもそうしてますから…。 それに、それは子供の指にしては大きすぎるのです。 ドキッとしましたが、目を開けて確かめる勇気はありませんでした。 それなのに、自分でもどういう訳か分かりませんが、反射的にギュッとその指を握ってしまったのです。 それは確かに人間の人差し指でした。 不思議と恐怖心は湧いてきませんでした。 というより、その指はどこかでさわったことの有るように感じで、懐かしくさえありました。 妻か、あるいは親か…とにかくそんな感じがしました。 そんなことを考えていると、左手の中に握られた指の感触がスッとふいに消えて無くなりました。 しかし、今度はすぐ横に人が座っている気配、というより圧迫感を感じました。 その圧迫感が段々と重みに変わってきて、体中から冷や汗がドッと出てきました。 こんなことは初めての体験でした。 さすがに怖くなってきて、知っているお経を頭の中で何度か唱えました。 しばらくすると、その気配も突然スッと消えて無くなりました。 ほっとして、ゆっくりと目を開け、まわりを確認しましたが、何も変わったところはありません。 子供は静かな寝息を立てて、やはり右側にねていました。 しばらく横になって、今の出来事を思い返してみました。 その時、ふっと亡くなった祖母の記憶が蘇ってきました。 自分にとって祖母は母親代わりの人でした。 そんな祖母が老衰と院内で感染した病で、余命幾ばくも無くなっていた時の事です。 週に何度か見舞いに行っていましたが、 いつもはただ寝ているだけの祖母が、その日に限って目をぼんやりと少しだけ開けており、 私に向かってゆっくりと手を差し出してきたのです。 まるで助けを求めているかのようでした。 私はある種の恐怖心のようなものをその時感じてしまって、 弱々しく差し出されたその手を、どうしても握り返してあげる事が出来ませんでした。 それからしばらくして祖母は亡くなり、自分はその日の事を少し後悔しました。 感傷的になってると思われるでしょうが、 あるいはさっき握った指は、祖母のものだったのかも…と思うと泣けてきました。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった38
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話
「超」怖い話 辰 (竹書房怪談文庫)
実際にあった怖い話 2025年5月号
実際にあった怖い話 2025年3月号
本当にあった笑える話 みんなの怖い話2024→2025冬
コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
前の話:【ほん怖】ライブ会場の写真
次の話:【ほん怖】Sさん
怖い話 No.11222
【ほん怖】知り合いのおばあちゃんが入院した
1648
37
怖い話 No.3315
【ほん怖】緑の話
1201
39
1
長編9分
怖い話 No.11508
【ほん怖】イツザミ
1576
43
怖い話 No.21728
【ほん怖】ヘアピンが落ちてる
2351
13
怖い話 No.3677
【ほん怖】白い服を着た年下の女の子
1721
46
怖い話 No.10578
【ほん怖】とある山で林間学校があった
1991
35
怖い話 No.11423
【ほん怖】息子の不思議発言
1518
42
2
怖い話 No.11651
【ほん怖】地鎮祭
2529
34
怖い話 No.10641
【ほん怖】津波
1186
短編1分
怖い話 No.11344
【ほん怖】経文
1529
41
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着ほん怖
でっかいカエル
古びたフランス人形
信号待ち
家への電話
ヘアピンが落ちてる
友達の家に電話
笑い声
缶けり
義理の姉
サンタとトナカイ
極限状態の意識
白黒おじいさん
新着コメント
母が精神の方で入院するかもしれない
狩られる6人
精神科医の伯父
必死に助けを求めている
戦争中に沈没した潜水艦
とある集落の依頼
姉あての電話