怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
九州の実家にある日本人形
お気に入り
1683
32
0
中編4分
コピー
「九州の実家にある日本人形」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
私の実家は九州の田舎にあります。 120坪はあるわりと大きい家です。 田舎の家にはわりと日本人形なんかがありますよね? 私の家にもありました。 そこで本題に戻るのですが、私が4歳の頃に不思議な夢をみたんです。 家にある日本人形がどこまでも追いかけてくる・・・ 人形自体が動くのではなく、夢の中で私の行く先々に、 ケースに入ったその人形数体が待ち伏せたように置いてある・・・というものでした。 私は家族にその夢を話しました。 家族のみんなは笑っていましたが、 私はその夢のあまりのリアリティさに、 家に置いてある数体の日本人形が怖くて仕方ありませんでした。 そんな夢も忘れかけていた頃、 お風呂から上がった私は思わず悲鳴を上げてしまいました。 戸を開けると、目の前に日本人形が4、5体並んでいたのです。 すぐに家族が駆けつけて、その場は異様な雰囲気になりました。 その時は8歳年上の兄が、 私が人形を怖がっているのをわかった上でおもしろ半分でやった・・・との事でした。 それから両親は、仕事の都合上共働きをするようになり、 兄は仕事についてからは、正月などの決まった行事にしか家に寄り付かなくなり、 私は部活が終わってから10時ごろまで、一人で過ごす事が多くなりました。 その度に、私はいくつもの視線を感じるようになりました。 今思えば、一人という恐怖が生み出した錯覚だったのかもしれませんが。 そんな日々も過ぎて行き、私が高校2年になる頃、 父が不思議な行動をとるようになりました。 父と母の寝室にある姿見に、布をかけ始めたのです。 私はオシャレをしたい年頃というのもあり、よくその姿見を使っていたのですが、 ある日、その姿見を使って身だしなみを整えて外出した時、 私は姿見に布をかけるのを忘れてしまったのです。 帰宅してから私は父にひどく怒られました。 その怒りはすさまじく、今まで見た事がないほどでした。 私は意を決して、 「何でそんなに怒るのか??」 聞いてみました。 父は答えました。 「視線を感じるんだ・・・寝ている時も、夢の中でまで・・・気分が悪くて仕方がない。 鏡に反射して、人形の視線が向いてるような気がしてならない・・・」 私はぞっとしました。 私以外にも視線を感じている人がいたからです。 私はその後、高校を卒業すると、進学のために実家を出ました。 実家を出てからは、視線を感じる事はなくなりました。 その後、兄の家に遊びに行った時の話です。 兄が 「お前、あの家出てから、何か変わった風に感じたろ??」 と聞いてきたのです。 私が 「何でそんな事聞くの?」 と聞くと、兄は 「お前目付けられてたからな・・・」 と言うのです。 私はもう気が気ではありませんでした。 私は兄に問い詰めました。 「全部話して・・・わかるように説明して」 と。 兄は言いました。 「お前が小さい頃に見た夢は、俺もA(姉)も似たようなのを見ている。 俺の時はかくれんぼ、Aの時は達磨さんが転んだ、だったな」 私はショックを受けました。 私が当時その話をしたときは、みんな笑っていたのに・・・ さらに兄は続けました。 「今だから言うけど、風呂場の前に人形並べたのは、俺じゃないんだよ・・・ あそこで俺がやったって言わなきゃ、大騒ぎになってただろうしな。 まぁ、そんなに気にする事じゃない。害はないしな。 お前も一回ぐらいは親父に聞いた事があるだろう?? 家の先祖は、芝っていう平家の落ち武者だったって話。 んで、ここからはたぶんお前が知らない話。 お前が生まれた時には死んでた、婆ちゃんから聞いた話だ。 芝さんは落ち延びた後に、地域の人にかなりよくしてもらったんだと。 んで、芝さんはお礼に、周りの人の子供達に学問?みたいな事教えたり、 遊んであげたりしてたんだってさ。 んで、こっからは俺の想像な。 多分芝さんがいろいろ教えてた子供達の中で、早くに死んじゃった子達が、 遊んで欲しくて家(家系)に憑いてるんじゃないか、って思ってるんだ・・・」 兄の話は衝撃的だった。 正直芝さん云々より、人形がひとりでに動いたであろう事の方が、 私には何倍も衝撃的だった。 正直に言うと、今でも信じたくはない。 なぜ兄は平気そうにしていられるんだろうか?? それに一つ疑問が残る。 もし兄の仮定が正しかったとしても、 父が感じた視線はなんだったのだろうか?? 父は子供の頃に、私達兄弟のような体験はした事がないという。 兄の話では、矛盾が生じているような気がするのだ。 それに父のあの怯えよう・・・いまだに実家の姿見には布がかけられているし、 人形達も健在だ。 私は何かよくない事が起こるのではと、心配が絶えない。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった32
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Switch売れ筋
スーパー マリオパーティ ジャンボリー - Switch
ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション -Switch
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL - Switch
ドンキーコング リターンズ HD - Switch
Pikmin 4(ピクミン 4) -Switch
世界のアソビ大全51-Switch
前の話:【ほん怖】白いもや
次の話:【ほん怖】優しい叔父さん
怖い話 No.20071
【ほん怖】やることが常識を越えていて怖い
1295
46
短編1分
怖い話 No.3714
【ほん怖】電話の音
1456
37
中編3分
怖い話 No.15026
【ほん怖】枝打ちと間引きで山に入った
1381
19
2
怖い話 No.11404
【ほん怖】夏休みの習慣
1200
31
怖い話 No.10742
【ほん怖】バイクでヨメを探しに行った
1675
42
1
短編2分
怖い話 No.19970
【ほん怖】山の狸
1556
怖い話 No.3437
【ほん怖】調理実習
1891
41
怖い話 No.11342
【ほん怖】幼女と遊んだ
2018
39
怖い話 No.10623
【ほん怖】ぱふぇ
983
47
怖い話 No.21661
【ほん怖】見知らぬおじいちゃん
1079
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着ほん怖
でっかいカエル
古びたフランス人形
信号待ち
家への電話
ヘアピンが落ちてる
友達の家に電話
笑い声
缶けり
義理の姉
サンタとトナカイ
極限状態の意識
白黒おじいさん
新着コメント
母が精神の方で入院するかもしれない
狩られる6人
精神科医の伯父
必死に助けを求めている
戦争中に沈没した潜水艦
とある集落の依頼
姉あての電話