怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
信心深いお年寄り
お気に入り
1235
35
0
短編2分
コピー
「信心深いお年寄り」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
リアル寺生まれのTさんの俺が一つ… と言っても俺は次男だから寺継がないけど。 俺ん家は大した徳も無いちっこい寺なんだが、 それでも近所の信心深いお年寄り達の憩いの場となってた。 特に1人暮らしのMさんは、 毎朝境内のゴミ拾いをしてくれる優しいお婆ちゃんだった。 スーパーのゴミ袋を一枚持って、 チョコチョコとゴミを拾う姿を今でも覚えてる。 ある日、住職である親父の持病の腰痛が悪化して 正座が辛くなり始めた。 んで、2年前から親父と一緒に 檀家周り始めてた兄貴に任せるかって事になったが、 兄貴はまだ心構えが出来て無いだの何だの渋って 話し合いが進まなかった。 そんなある晩、俺は明け方ふと目が覚めた。 ついでにトイレにでも行くか…と階下に降りた時、 外からガサガサとビニール袋が鳴る音に気付いた。 風がかき集めた落葉を詰めたビニール袋を鳴らしてるんだろうと思ったが、 それにしてはビニール袋の中に手を突っ込んで 物を選り分けているような音だった。 不思議と怖さは無かったが、 さすがに外に出て確かめる勇気はなく、 玄関の磨りガラスを凝視していると兄貴がやって来た。 「…なんだろうな?」 兄貴もふと目が覚め音に気付いたと言う。 2人で息を潜めて様子を伺っていると、 まるで足音の様なものが立ち去って行った。 そのままお互いの部屋に戻ろうとした時、 家の電話が一回だけリンと鳴った。 翌朝、学校に行く用意をしているとお袋が、 「今朝Mさんが来なかった。心配だから見て来る」 と言って、Mさんの家に行った。 やはり、Mさんは台所で亡くなって居た。 明け方のアレはMさんだったのではないか?と思い、 兄貴と親父に相談すると、親父は、 「そういえば何日か前に、 息子に任せて隠居しようと思うとMさんに言った。 Mさんはどっちの息子に頼めばいいかわからなかったので、 両方呼んだのだろう」 と言った。 そして兄貴に、 「お前は心構えが無いだの説法が苦手だの言うが、 頼りにしてくれる人達の気持ちに応えるのが仕事だ。がんばれ」 と励ました。 それから数年たって、 今でも説法のたいして上手くない兄貴だが、 何とか住職やってます。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった35
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
憑きそい (扶桑社コミックス)
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
禍話 SNSで伝播する令和怪談
変な家: 1 (HOWLコミックス)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定カラーイラスト収録&電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集
前の話:【ほん怖】緑の話
次の話:【ほん怖】名づけに変な決まり
怖い話 No.3175
【ほん怖】怪現象がよく起きる部屋
1284
38
短編1分
怖い話 No.20020
【ほん怖】同じ部活にいた外国人
1214
54
中編3分
怖い話 No.11058
【ほん怖】じぃちゃんの夢
1395
33
怖い話 No.3660
【ほん怖】Sさん
1857
怖い話 No.11647
【ほん怖】船幽霊
1341
40
長編5分
怖い話 No.11315
【ほん怖】小山を切り拓いて作られた登下校ルート
1388
37
怖い話 No.19952
【ほん怖】赤沼
1420
42
怖い話 No.11344
【ほん怖】経文
1471
41
怖い話 No.14961
【ほん怖】K村の婆さんが神隠しに遭った
1342
怖い話 No.3192
【ほん怖】いわくつきの物件を紹介して欲しい
1976
1
長編7分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着ほん怖
でっかいカエル
古びたフランス人形
信号待ち
家への電話
ヘアピンが落ちてる
友達の家に電話
笑い声
缶けり
義理の姉
サンタとトナカイ
極限状態の意識
白黒おじいさん
新着コメント
熊に怯えていた
えいやこらさ
忍者ごっこ禁止令
気持ち悪い人形
ゴッホ効果
カルト集団への取材
異物混入