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ツーリングにて

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• ツーリングにてとは

  怖い話名著８８　乱歩、キングからモキュメンタリーまで

• 私の趣味は、たまの休日にスクーターでツーリングすること。
  
  好きな音楽を聴きながら風を浴びるのは、本当に心地よくて疲れが癒される。
  
  今日も耳掛け式のイヤホンをして、気の向くままに走らせていた。
  
  ビュンッ
  
  と、不意に自動車が私の傍を掠めていった。
  
  あと数センチで、サイドミラーが首に当たる所だった。
  
  危ないなぁ…
  
  ポタポタ…
  
  ん？ 何か嫌な音が…
  
  もしかして、燃料が漏れてる？
  
  慌てて歩道に寄せて、スクーターを停めた。
  
  
  

  ツーリングにての解説
  
  
  イヤホンをしているのであれば、
  走行中に燃料が漏れるような
  些細な音を聞き取れるはずはない。
  
  しかし、実際に燃料が漏れる音が聞こえていた。
  
  その理由は、
  車が通り抜けた時に
  イヤホンコードが引っかかり、
  イヤホンコードと耳が持っていかれてしまい、
  ポタポタという血が滴る音が聞こえたため。
  
  
  耳というのは
  案外簡単にちぎれてしまうようだ。
  
  想像するだけでゾッとする話である。
  
  この話を読むと
  やはり有線ではなく無線イヤホンを使うべきか、
  なんて思ってしまう。
  
  しかし、自転車やバイク、自動車などでの運転中に
  耳を塞いで音楽を聴く行為は
  注意力が落ちて事故の元になるので
  お気をつけて…。

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