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アナタの為に殺します

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• アナタの為に殺しますとは

  あかりとシロの心霊夜話 36巻

• 《アナタの為に殺します》
  「何じゃこりゃ？？」
  俺はコンビニからの帰り道一本の電柱に目をやった。
  アナタの為に殺します。
  小さな張り紙にはそう書いてある。
  「嘘くさっ（笑）くだらねー」
  その日は夜遅い事もあり俺はすぐにアパートに帰った。
  次の日、俺は夜にコンビニに行った。
  帰り道、ふと昨日の電柱を思い出す。
  「そういや行きは気づかなかったな」
  そんな事を思いながら歩いていた。
  すると暗がりに人影が見えた。
  後ろ姿からして女の人だ。
  話し声も聞こえる。
  「ん？電話してるのか」
  不謹慎だが俺は隠れて聞いてしまった。
  【えぇ、殺してほしい人がいるの】
  「…まぢかよ。あの張り紙の電話番号にかけてんのかな」
  【…名前？…知らないわ】
  「は？名前知らないとかどーした」
  【とにかくすぐ分かるわ！早く殺して！】
  「怖いな」
  【警察は役立たずだし、よろしく！】
  女はぶっきらぼうに電話を切ると急ぎ足に去って行った。
  「警察とか言ってたけど何かあったんかな。心配だなぁ」
  それに、あの格好は会社帰りじゃなかったし全くこんな時間帯に出歩きやがって。
  【ありがとう！感謝するわ】

  アナタの為に殺しますの解説
  
  
  『…名前？…知らないわ』
  『警察は役立たずだし、よろしく！』
  ということから、
  女性はストーカーをされている。
  そして、語り手が
  『あの格好は会社帰りじゃなかったし
  全くこんな時間帯に出歩きやがって』
  なんて言っていることから
  語り手は女性のことを知っている。
  つまり、語り手が
  この女性をストーカーしていた。
  『ありがとう！感謝するわ』
  と承諾されたようなので、
  このあと殺されるだろう。
  こんな簡単に人を殺す依頼をできてしまうことが恐怖である。
  しかも、こんなに堂々と…
  組織なのか個人なのかはわからないけど、
  裏稼業でこんな堂々とやってもバレない自信があるのだろうか？
  それが気になってしまう。

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• コメント

• 1：

  　

  2022/09/05(月) 08:14:16

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  ウンザリーーーーーーー！

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