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徹夜で勉強してた
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小用をたしたくなって自分の部屋から出た。ついでにコーヒーも淹れて戻ってきたら、窓の外にいたのよ。色白かつ白のワンピースの人。グロいところもない綺麗な人だった。俺の部屋は団地の四階だから、普通に考えて幽霊なわけなんだけど、4時間越えの数学特訓で脳内回線がオーバーヒートしていた俺は、なぜか目の前のそれを「なんだ、幽霊か」と処理して納得してしまった。それよりも数学的帰納法で解けなかった問題が悔しかったので、いつもながらにコーヒーを一口すすって窓辺の脇に置き、そのまま机に向かった。 するとコンコンって窓を叩く音が鳴り始めたんだ。なんだよ煩いな、って思って振り向く。音は止んだが幽霊がそこにいる。見る限りじゃ手を下ろしてたんだけど、まあ幽霊だったら手を触れずに叩くくらいできるんだろうな、という珍回答でスルーする。また鳴る、振り返る、鳴り止むが無表情のままそこにいる。ウザい。でも俺は夜中に声を荒げない紳士なので我慢する。そしてもう机に向かう→音が鳴る→振り向く→にらみ合い→机に向かうのループがはじまって、それが5回ぐらい続いたときに、邪魔されたストレスで頭にきた俺は、ド近眼で牛乳瓶の底みたいな眼鏡かけても細い目をさらに鋭くして睨み付けた。一瞬、幽霊がビクッて目をそらした。次に机に向かってからはもう音はしなくなってて、幽霊もいつの間にか消えてた。目つきが悪いのが役に立ったのは初めてだったわ。
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