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登山

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• 登山とは

  小松左京の怖いはなし　ホラーコミック短編集

• 今日は大学のサークル仲間5人で登山。
  なかなか険しくて道もはっきりしないような山だから気を付けなければならない。
  そして案の定、右に行っても左に行っても真っ暗。
  完全に遭難した。
  もう丸一日は歩いたり止まったりを繰り返している。
  日帰りのつもりだったので、持ってきた食料は昨日食べたお弁当だけだった。
  サークルの会長がみんなを励ますような声で言った。
  「俺とこうすけとめぐみの3人であっちの方も見てくるよ。2人はここで待っていてくれ」
  2人はそこに残って少し休むことに。
  しかし、戻ってきた会長の言葉に残った2人は絶望した。
  「こうすけを見失った」
  みんなは諦めずに家に帰る道を探しながら、こうすけを探すことにした。
  みゆきが呟いた。
  「お腹すいたなぁ」
  会長とめぐみはみんなを励ました。
  「生きたいという強い意志があれば、お腹なんて空かないよ！」

  登山の解説
  
  
  こうすけは会長とめぐみに食べられてしまった。
  意味怖にはよく遭難した結果、
  仲間を食べてしまう話があるが、
  丸一日何も食べていないだけで仲間を食べてしまうくらい
  堪え性がないのは初めてではないだろうか…？
  丸一日何も食べないのはつらいものだが、
  それで仲間を食べるとか…
  最初から食べるために遭難したのでは？
  なんて邪推してしまうほどである。
  そうではなかったとしても、
  他の2人には告げず、
  2人だけで隠れて仲間を食べたのはやはり恐ろしい。
  残りの2人は非常食として見ているために
  何も伝えず、2人だけで食したのだろうか？

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