怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
山を行くジプシーの一家
お気に入り
1406
51
0
短編2分
コピー
「山を行くジプシーの一家」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
知り合いの話。彼は若い頃、欧州での一人旅を好んでしていたそうだ。ある日、山を行くジプシーの一家と出会い、馬車に同乗させてもらったのだという。荷馬車は一家の者が寝泊まりしているだけあって大きくゆったりとしていて、午後の一時を楽しく会話しながら過ごした。一家の祖母は昔ながらの占いをよくするらしく、車座になって一緒に夕食を取った後、彼の未来を占ってもらうことになった。老婆は、何か大きな動物の骨らしき物を手でこねくり回しながら、難しい顔になって重々しくこう述べた。 「あんたはこれから……美味い酒を飲んで、一晩中楽しく唄って踊るだろうよ」そう言ってニヘラと笑う。一家の者も声を合わせて笑い、宴会が始まった。実に楽しく愉快な酒盛りだったらしい。彼も日本の歌を幾つも披露し、やんやの喝采を受けたそうだ。翌朝に目が覚めると、周りには誰の姿も見えなかった。焚き火を起こした跡はあるが、自分の荷物以外には何も残されていない。二日酔いで痛む頭を擦りながら後ろを向くと、そこには朽ち果てた荷馬車があった。近寄ってみてまじまじと見ているとあることに気が付き、口の中の唾が一気に引いた。廃馬車の側面に微かに残された紋様は、彼が昨日乗せてもらった馬車に刻まれていたそれと一致していたのだ。荷馬車の側にはぼろぼろになった楽器が幾つも落ちていた。数といい種類といい、一家の者達が奏でていた楽器と同じ物に思えてならなかった。「自分は昨日の昼からずっと、一体誰と過ごしていたのか……?」いくら考えても答えは出ず、落ち着かない気持ちでその場を後にしたのだという。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった51
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
憑きそい (扶桑社コミックス)
解剖、幽霊、密室 (ビームコミックス)
感受点 (サイコミ×裏少年サンデーコミックス)
誰かが描いた漫画(1) (コミックDAYSコミックス)
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
N 2 (電撃コミックスNEXT)
前の話:【じわ怖】ミサキの嫁入り
次の話:【じわ怖】何故自分がこんな場所にいるのか
怖い話 No.5111
【じわ怖】お宮参り
1552
39
中編3分
怖い話 No.5741
【じわ怖】本物の幽霊を見た
1435
26
短編1分
怖い話 No.20639
【じわ怖】ティッシュの空箱の中
2144
48
怖い話 No.5809
【じわ怖】服薬時
1445
41
怖い話 No.13268
【じわ怖】わらび取り
1685
25
怖い話 No.12981
【じわ怖】雨の神様
1596
40
怖い話 No.5526
【じわ怖】開かずの土蔵に凸った
1130
44
怖い話 No.5109
【じわ怖】ネット友達とチャット
1616
33
怖い話 No.12402
【じわ怖】長い登り坂
1088
32
怖い話 No.5847
【じわ怖】故人の胸像
1075
43
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
便所借りる!
父さんが布団に入ってきた
ぬこは一生に一度だけ人語を話すという
みょうみょうみょう
自分の祭壇
幽霊がゆーれーてーるー
消えた仏黒山村