怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
単眼オヤジ
お気に入り
759
37
0
中編3分
コピー
「単眼オヤジ」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
今は昔。頃は夏。遠縁の田舎へ連れて行ってもらった時の話。俺が黄色(小坊)2年、弟が幼稚園の時。場所は岐阜県、他県と接する山間の村。今回はちょっと差し障りがあるからそこまでしか言えない。ごめん。 俺たちは、山の中腹にある神社の境内でセミ採りをしていた。近所の子供たちは勝手知ったる場所だから、ずっと奥のへ散らばっている。いくら夏でも、日暮は何となくわかる。もうじき誰かが「帰ろうぜー」と言い、二言三言、言葉を交して家路を辿らねばならない。まだ1匹も採れていない弟は、網を握りしめ、セミの声のする辺りを一生懸命睨んでいる。俺に任せればすぐ2・3匹は採れるのに、どうしても自分で採りたいらしかった。俺たちの背後から誰かの足音がした。隼人か圭一だろうと思ってふり向いた俺は驚いた。茶色いオヤジゾウリにグレーのズボン、青っぽいジャンパーを腕まくりしている、短いごま塩頭の男がそこに立っていたのだが、そいつの目玉がたった1個。普通2個並んで存在しているはずの場所に、10センチくらいのアーモンド型の目玉、そいつがたった1個しかなかったのだ。人見知りの激しい弟は、“知らない変な大人”の出現に怯え、俺の背中に隠れるようにしっかりしがみついている。しかし、不思議と怖さは感じず、それより、なんだか懐かしい、昔引越していった近所の人に再会したような気持ちだったそして、驚いたのは俺たちだけではなかった。「おっ?」この単眼オヤジも俺たちを見て、何か思いがけないモノを見たような顔をしたのだ。何でコイツが驚くのか?訳がわからず混乱する俺たちに、単眼オヤジは優しく言った。「一緒に帰るか?」?????帰る???どこへ?????錯乱する俺に代って即答したのは弟だった。「イヤだ。まだ遊ぶ」目の前の怖さより、セミへの執着の方が勝ったらしい。単眼オヤジはあっさり「そうか」と頷き、神社に向って歩きかけたがふり返り、「早く帰らないと、ヒトに捕られるぞ。気を付けな」さも心配げにそう言って、神社の裏へ姿を消した…俺たち兄弟が単眼オヤジに会ったのは、後にも先にもこれっきりだ。あの時、ヤツは一体どこへ俺たちを連れて帰ってくれようとしたのか。弟と時折その話をするが、いくら考えてもわからない。そして一番わからないのが、単眼オヤジは俺たちの事を何だと思って声をかけたのか。今、もし単眼オヤジに会えるなら、あの時の事を酒でも飲みながらじっくり話を聴いてみたい。そんな事を考えている。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった37
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
漫画売れ筋
メダリスト(13) (アフタヌーンコミックス)
転生したらスライムだった件(29) (シリウスコミックス)
新ルパン三世 : 2 (アクションコミックス)
凪のお暇 12 (A.L.C. DX)
新ルパン三世 : 1 (アクションコミックス)
僕の心のヤバイやつ 12 (少年チャンピオン・コミックス)
前の話:【じわ怖】遭難事故の死者と生者
次の話:【じわ怖】営林署の職員が休日に山菜取りをした
怖い話 No.4791
【じわ怖】寒気と悪臭
1545
45
怖い話 No.5099
【じわ怖】酔っぱらいの奇声が聞こえると同時にドアを開けた
1063
33
短編1分
怖い話 No.12249
【じわ怖】出雲大社
2357
1
怖い話 No.4818
【じわ怖】変な空間
1611
42
怖い話 No.13546
【じわ怖】烏龍茶を飲みたい
1464
41
怖い話 No.13530
【じわ怖】萌え
1433
短編2分
怖い話 No.4695
【じわ怖】熱狂的なファンでした
1948
27
怖い話 No.4081
【じわ怖】河原を自転車で疾走中
1460
44
怖い話 No.13612
【じわ怖】恐ろしい金縛り
964
怖い話 No.18660
【じわ怖】ビジネスホテルの部屋
1741
60
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
消えた仏黒山村
スティキン
保母さんが妊娠
熟女体験談逆周り
電気つけずに台所でバナナ食ってた
卒業式後の日曜日
苦労を支えあった義母との思い出