怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
屋上への扉
お気に入り
1459
38
0
中編3分
コピー
「屋上への扉」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
私が小学生だった時の話。1学期に一回、クラス内で模擬店をやる時間があった。小学生にとっては、お店屋さんごっこをさせられる時間でしかなかったが、他クラスが勉強をしているときに遊んでいる気持ちになれるので、私は好きだった。あるとき、お菓子屋さんになった私は誰よりもはやく売り切れ状態になった。 売る側でなく買う側になろうと思ったが、残念ながら買いたいものはなかった。いいものは大方、始まってすぐに売れてしまうのだ。やることがなくなった私は、教室を見回した。するとどういうことか、授業中だというのに担任の姿がない。担任に告げ口しそうなクラスメイトも、買い物や店子役に夢中になっていた。私は少しの罪悪感と冒険心と共に、教室を出ることにした。授業中だったので廊下には誰もいなかった。だが校舎を出るほどの勇気は無かったので、私は屋上を目指した。しかし残念ながら屋上へは出られなかった。扉に鍵がかかっていたのだ。屋上へ出られないよう掛かっていた鍵に疑問はなかったが、私は扉に驚いた。真っ赤だったのだ。鮮血のように毒々しい赤い扉に怯みつつ、私は何となく扉にもたれた。そのとき、扉を挟んだ向こう側から声が聞こえてきた。それはアニメの魔女のような「いーっひっひっひっひ」という甲高い笑い声だった。今なら笑い飛ばせるだろう。しかし当時の私は純真な小学生だったのでその笑い声に恐怖し、教室に逃げ帰った。私が戻るや、同じく完売したクラスメイトが私に話しかけてきた。恐怖を薄めるために、私は彼女についさっき屋上の扉の前できいた笑い声のことを話したが、「そんなことあるわけない」と彼女は信じてくれない。意地になった私は彼女を連れて屋上の扉に戻った。しかし、扉は赤くなかった。廊下の壁と同じクリーム色に変わっていたのだ。もちろん笑い声も聞こえない。それから小学校を卒業するまで何度も屋上に向かったが、赤い扉を見ることはなかった。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった38
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
漫画売れ筋
メイドインアビス(13) (バンブーコミックス)
メイドインアビス(8) (バンブーコミックス)
メイドインアビス(7) (バンブーコミックス)
メイドインアビス(6) (バンブーコミックス)
メイドインアビス(9) (バンブーコミックス)
メイドインアビス(10) (バンブーコミックス)
前の話:【じわ怖】先日は申し訳ありません
次の話:【じわ怖】事故の多い交差点
怖い話 No.12954
【じわ怖】裏山から風が降りてきた
1138
34
短編1分
怖い話 No.11702
【じわ怖】母親とはぐれた時
913
33
怖い話 No.21895
【じわ怖】同調
1391
12
長編8分
怖い話 No.4108
【じわ怖】最終兵器Oさん
1631
30
1
怖い話 No.5501
【じわ怖】琵琶湖にいった
1571
41
怖い話 No.13750
【じわ怖】ニシワケ地蔵様
1325
18
短編2分
怖い話 No.19196
【じわ怖】真っ黒な生き物
1286
45
中編4分
怖い話 No.19358
【じわ怖】サリョ
2191
39
長編6分
怖い話 No.4527
【じわ怖】鬼の子
1333
48
怖い話 No.5831
【じわ怖】おばあちゃんの家の庭
1657
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
壁から200本の手が出てくる
山を登ろうとする夢
蝗の大群
取り囲まれた家
時空のお姉さん
遠泳実習
私の娘
知らない方が良いこともある