怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
村民に評判のよくない医者
お気に入り
1547
41
0
中編3分
コピー
「村民に評判のよくない医者」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
爺ちゃんは当時すごい田舎の山村に住んでて、村にはあまり評判のよくない医者が一軒しかなかった。それで爺ちゃんの知り合いの年配の男性が盲腸になって、しかたなくその医者に手術してもらったんだけど、膿の処置が悪かったとかで腹膜炎を起こしてしまったんだ。これは市の病院に運んで腸を出して洗うしかない、ということになったが、真冬で豪雪地帯なのでバスは動かないし、鉄道は最初からない。 けれど運のいいことに、たまたま村に陸軍の部隊が駐屯していて、事情を話したら馬そりにのせて市まで運んでもらえることになった。それで鎮痛剤を打って毛布でくるんでそりにのせたんだけど、ものすごい苦しみようで、のたうち回るようにして毛布をひっぺがしてしまう。それですごく村の医者を恨んで悪口を言い続けていたという。医者がちゃんと処置してればこうはならなかったのにっていう、逆恨みに近いものだったらしい。あまり暴れるんで道中、看護兵が一人その人について様子を見てくれてたんだけど、とうとう行軍中の夕方に亡くなってしまった。これはその看護兵がきちんと死を確認して間違いはなかったらしい。それでもう病院に運ぶ必要もないからということで、途中の民家に遺体を置かせてもらい、村から人を出してその人の家に戻すことになった。そこで民家の人に事情を話して、毛布にくるんだまま戸板にのせて馬小屋に寝かせて置いた。そして朝になって、その家の人がお線香をあげようとしたら、毛布ばかりで遺体がなくなってた。どこで見つかったかというと、村の手術した医者の家の前。カチカチに凍りついた状態で両目を見開いたまま、医者の玄関前の雪の中につっ立った状態で死んでた。戸を開けてすぐにそれを見てしまった医者は、仰天して腰をぬかしたらしい。それが元になったのかはわからないけど、その医者も一年たたないうちに心臓病で亡くなった。上に書いたように看護兵がその人の死を確認しているし、そもそも豪雪の中を夜から朝にかけて歩いてもとうていたどりつける距離ではなかったって、爺ちゃんは強調してた。それから後日談と言えるかわからないけど、その村はずっと無医村の状態が続いていて、村の診療所にいくら新しい医者を迎えても、みな一年くらいでやめてしまうんだそうだ。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった41
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話
「超」怖い話 辰 (竹書房怪談文庫)
実際にあった怖い話 2025年5月号
実際にあった怖い話 2025年3月号
本当にあった笑える話 みんなの怖い話2024→2025冬
コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
前の話:【じわ怖】うちの庭
次の話:【じわ怖】俺が産まれたのを境に没落した
怖い話 No.21767
【じわ怖】親父と心霊スポット
918
23
長編6分
怖い話 No.18712
【じわ怖】だめ
1232
48
短編2分
怖い話 No.18944
【じわ怖】社員さんの部屋
1657
34
怖い話 No.4199
【じわ怖】魔法使いの背中
1265
47
1
怖い話 No.5793
【じわ怖】慣れてる
1290
短編1分
怖い話 No.11739
【じわ怖】視える奴が全国から集まってくる学校
2063
40
怖い話 No.4080
【じわ怖】話しかけてくる奴
1786
46
怖い話 No.13346
【じわ怖】墓の隣の物件
1950
怖い話 No.12386
【じわ怖】法要の帰り
1413
27
怖い話 No.13441
【じわ怖】親がカフェオレ入れてくれた
1128
44
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
熟女体験談逆周り
電気つけずに台所でバナナ食ってた
卒業式後の日曜日
苦労を支えあった義母との思い出
冒険生活送ってた
ジョージアの謎
コンビニの外にいた男
牙