怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
托鉢の僧侶
お気に入り
1561
54
0
短編2分
コピー
「托鉢の僧侶」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
海の話です。 本土の漁村の沖には島があり、 そこにも人が住んでいました。 比較的大きな島で、 全体に集落が五つほどありました。 その島の最も大きな集落に、 ある日、托鉢の僧侶がやって来ました。 初老で痩せた彼は、 静かに家の前に立って経を唱えます。 なにがしかの施しをする者もいましたし、 無視する者もいました。 彼は、無視されたら静かにその家の前を立退き、 次の家にいって経を唱えながら立つのです。 そうして集落で一軒一軒まわって、 次の集落に徒歩で向かいます。 十日ほど見かけられましたが、 その後、姿を消しました。 ああ、船で本土に帰ったのだな、 と皆思ったそうです。 直後、島のAさん(男)が死にました。 年寄りでもなく元気だったのに急に熱をだして死んだ。 それから1年経って、 またその旅の僧侶が島にやって来ました。 一年前と同様に、 島の集落を一戸一づつ回りました。 すでに秋口になっていました。 彼が去ると、今度はBさんが死にました。 Aさんとは別の集落の人です。 村人たちに噂がたち始めました。 「あの坊さんは、 どこからやってくるのだろう?」 各集落の人が会って話をしても、 だれもその僧侶を船に乗せてきたものがいないのです。 さらに、彼らはこのようにも考えました。 「あの坊さんが来ると、 必ず島のものがだれか一人死ぬ」 三年目に、 また僧侶がやって来ました。 島の人々は恐れ、 不安が広がりました。 二度あることは三度ある。 また誰かが死ぬのではないか? 一体この僧侶はどうやって島に来て、 どうやって帰っていくのか? 島のどこに寝泊まりしているのか? もうこの僧侶に施しをする者もいませんでした。 家のなかから厳しく 「なにもでないぞ!」 と叫ぶのが常でした。 島の人々は、 僧侶の寝泊まりしている場所を探しましたが、 どこにもそのような跡はない。 僧侶のあとをつけていく者もいましたが、 彼は山の斜面を驚くような速さで登って行き追手を振り切ります。 その後、島の裕福な家の長男が死にました。 島の人々は、 本土の村で真剣に僧侶について尋ねました。 だれが島に彼を連れてくるのか? しかし、どの村でも 「そんな坊さんは見たことがない」 といいます。 何年もそのような僧侶はどこにも来ていなかったのです。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった54
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
本当にあった怖い話: −コマラセラレタ (あん堂)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
「超」怖い話 癸 (竹書房怪談文庫)
実際にあった怖い話 2024年9月号
ちょっと怖い話1 フォロワーさんのひとこと体験談
前の話:【ほん怖】泳ぐ人
次の話:【ほん怖】白子
怖い話 No.3526
【ほん怖】見慣れない姿の人
950
33
1
怖い話 No.19868
【ほん怖】幽霊のパワー
1005
34
短編1分
怖い話 No.20024
【ほん怖】亡くなった会社の同僚
1002
49
中編3分
怖い話 No.21709
【ほん怖】イジメられっ子
833
19
怖い話 No.19823
【ほん怖】友達の彼女
1953
25
怖い話 No.3440
【ほん怖】従兄弟と蜘蛛
1143
38
怖い話 No.3760
【ほん怖】人の心が自分の心に入ってくる
1834
35
怖い話 No.21702
【ほん怖】従姉の葬式
618
46
怖い話 No.3206
【ほん怖】猫に故人の顔を見せると成仏出来ない
973
41
怖い話 No.3828
【ほん怖】漁師さんの迷信
2439
2
長編5分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着ほん怖
でっかいカエル
古びたフランス人形
信号待ち
家への電話
ヘアピンが落ちてる
友達の家に電話
笑い声
缶けり
義理の姉
サンタとトナカイ
極限状態の意識
白黒おじいさん
新着コメント
熊に怯えていた
えいやこらさ
忍者ごっこ禁止令
気持ち悪い人形
ゴッホ効果
カルト集団への取材
異物混入