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老兵

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• 老兵とは

  心霊探偵八雲１　赤い瞳は知っている (角川文庫)

• 去年の夏の話。
  
  真夜中の2時位に腹減って、
  バイクでコンビニに行った。
  
  
  途中、ゴルフ場と河川敷の間を抜ける道があるんだけど、
  橋に差し掛かる交差点に人が立ってるんだよ。
  
  
  日本兵の服装した背の高い老人が信号機の薄明かりの下でね。
  銃こそ担いではいなかったけど、
  ビックリしちゃって危うくコケそうになった。
  
  
  嫌なもの見ちゃったなぁと思いつつ、
  無事買い物を済ませて帰路についた。
  
  
  懲りずに同じ道を通ったんだが、
  先程の老兵またまた登場。
  
  
  真っ暗な道を自分と同じ方向へ歩いていた。
  
  
  ゆっくりと追い越しながら見ると、
  幽霊でも何でも無く、れっきとした人間だった。
  
  
  後で知った事だが、
  その付近では夜中の日本兵の目撃談が多数ある。
  
  
  恐らく、近くにある病院を兼ねた老人介護施設と関係があるみたい。
  

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