怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
瑕疵物件
お気に入り
1128
37
0
長編5分
コピー
「瑕疵物件」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
会社員だった頃は不動産会社に勤めてたんで こういう話は割と日常茶飯事でした。 会社で買った中古住宅を解体してたら 白骨が出てきたりとか、 競売で落とした物件の立ち退き交渉に行ったら、 その家の住人がぶら下がってたりとかとかとか・・・ そんな中で怖かったというより 「なんだ?」と思ったのは、バブルがはじけた後、 住宅ローンの支払いに窮して 家主が焼身自殺しちゃったマンションの販売を依頼された時です。 元々、こういう物件は 「精神的瑕疵あり」って事で極めて売りにくいんですが、 それでも依頼された限りは売らなきゃいけない。 で、仕方なくオープンハウスってのを開く事になりました。 買いたい人に自由に中を見てもらうってやつです。 実施したのは 8月の暑い時期だったのを覚えてます。 朝から準備万端整えて待ってたんですが、 来るのは同じマンションの住人が 興味本位で見に来るだけで、 かなりウンザリしてました。 そんな時、玄関から 「こんにちは~、見せて下さ~い」 って声が聞こえました。 「どうぞ~」 なんて言いながら椅子から立ち上がり、 リビングと玄関との間にあった スリガラスがはまったドアまで近い付いて行くと、 玄関横にある部屋と廊下を挟んだ反対側にある洗面所を 行ったり来たりしている陰が見えました。 「なにやってんだ?」 そう思いながらドアを開けると、 そこには誰もいませんでした。 その時は怖いなんていう気持ちはどこにもなくて 「失礼な奴だな」 としか思いませんでした。 で、またしばらく座っていると、 今度は男性の低い声で 「こんにちは」 って声が聞こえました。 「どうぞ~」 なんて言いながら待ってると、 年の頃は40代半ばから 50代前半くらいのおじさんが入ってきました。 「こんにちは。暑いですね」 「同じマンションの方ですか?」 「ご購入をご検討中ですか?」 なにを聞いても無言です。 それどころか、 物も言わずに部屋の中を ず~っとグルグル歩き回ってました。 10分はそうしてたでしょうか。 「あ~・・変なのに当たっちゃった。 どうやって追い返そう」 なんて事を考え始めた時に、玄関から 「こんにちは~、見せてくださ~い」 という声が聞こえました。 反射的に玄関に顔を向けながら 「どうぞ~」 と応えておじさんの方を見ると、 おじさんがいなかったんです。 「あれ?どこ行った?」 どこ行ったもここ行ったもないですよね。 視線を外したのは物の1秒あるかないか。 その間に出て行けるとしたら神業です。 そういう瞬間っていうのは 怖いっていう感覚は全くありません。 と言うよりも 脳が理解するのを拒否するんだと思います。 その後はなにをどうしたか 全然、覚えてません。 気が付いたら会社にいました。 その日はあまりの事で どうやって会社に帰ったかも曖昧でした。 会社に帰り現場であった事を上司や先輩に話しても まるで取り合ってもらえませんでした。 そりゃそうでしょうね。 体験した本人すら半信半疑なんですから。 ただ、売って欲しいって依頼された物件は どうしても売り切らなきゃいけない。 これは当時、 私が勤めていた不動産会社のポリシーでもありました。 途中は省きますが、結局、 その物件を買いたいっていう人が現れて 売買契約も成立、 無事に引き渡しも済んで半年後位でしょうか。 その物件を買った買主が 「売りたい」って言いにきたんですね。 その時、接客した担当者から 「あのお客さんが売りたいってきたよ」 って話を聞いた時、 「あ、あれが原因だ」 って思いました。 担当者に聞くと案の定、 「イヤな事が度々、 起こるしちょっと住んでいられない」 って話の様でした。 もちろん、その物件を売る前には 売り主がその物件の中で自殺している事は、 くどいほど説明してありました。 「そんなの気にしないから大丈夫!」 なんて言ってた買い主を見て、 よっぽど物好きか勇気のある人だと思ってました。 で、次にその売り主が来た時に話を聞いてみると、 一人暮らしなのに常に人の気配がしたり、 夜寝ていると人が廊下を歩く足音が聞こえたり、 洗面所で顔を洗っていると 間違いなく誰かが後ろに立っている気配がするのに 振り返ると誰もいなかったり、 寝入りばなに耳元で声が聞こえたり、 数え上げればキリがないくらい おかしな事が起こったんだそうです。 最初は「気のせいだ」って 自分を納得させようとしたらしいんですが、 あまりに続くので夜もまともに寝られなくなり 結局、住み続ける事を諦めたんだそうです。 ただ、買って半年でしたし 住宅ローンを組んだ事もあり、 今売っても買った値段では売れずに 借金が残ってしまうという事で 結局、賃貸に出す事になりました。 その売り主が引っ越す時に少し話をしたんですが、 ハッキリと見えた事は一度もなかったそうです。 ただ、一度だけ洗面所で顔を洗い顔を上げると 鏡の中に年の頃なら40代~50代前後のおじさんが 瞬間的に映ったのは覚えてるって話はしてました。 それを聞いた時、 「あ、あのおじさん、まだあそこに住んでるんだ」 って思ったのは覚えてます。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった37
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
怖い話名著88 乱歩、キングからモキュメンタリーまで
身近で起こった怖〜い話①
実際にあった怖い話 2026年1月号
フォロワーさんの本当にあった怖い話
本当にあった怖い体験談7: てにくまちゃん。の怖い話 てにくまちゃんの怖い体験談
こどもの頃のこわい話 きみのわるい話 (竹書房怪談文庫)
前の話:【洒落怖】伊豆へのドライブ
次の話:【洒落怖】横切る影
怖い話 No.9688
【洒落怖】生き物を飲み込む石
1131
40
短編2分
怖い話 No.22537
【洒落怖】爺様の葬式
806
9
1
中編4分
怖い話 No.9813
【洒落怖】あと一人乗れますよ
2767
44
2
怖い話 No.14509
【洒落怖】鏡と常夜灯
1202
39
怖い話 No.1578
【洒落怖】あのくぼんだ岩場の中には絶対行くな
2319
50
短編1分
怖い話 No.21124
【洒落怖】中国地方の林道
712
22
怖い話 No.1273
【洒落怖】押入から白っぽい人がのぞき込んでいる
2005
60
怖い話 No.16
【洒落怖】マンション工事
朗読 榊原夢の牢毒ちゃんねる
2480
31
怖い話 No.7640
【洒落怖】窓を超える老婆
1848
長編10分
怖い話 No.22808
【洒落怖】ケッチャッチャッチャ
1261
12
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
嫌な色のマンション
ミニカー
大きな塊のような物
大東亜トンネル
ずっと喋り続ける
ヤカンと髪の毛
濃密な一日
うさぎさん