怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
不審人物
お気に入り
2123
29
2
0
中編3分
コピー
「不審人物」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
俺がまだ小学校6年生だった頃の話。 当時、まだ曾婆ちゃんが生きている頃で (確か100歳は超えていたと思う) 曾婆ちゃんが生きているうちに、 曾婆ちゃんを俺に見せたいということで 親戚一同で奄美大島に遊びに行くことになった。 俺が住んでいる沖縄本島から奄美大島まで フェリーで半日ほどかかり、 フェリーの中で夜を過ごすことになっていた。 出だしは良かったんだけど、 なにせ同年代のいとこなどが居なく、 暇な時間はもっぱら船の上から見える魚や、 珊瑚などを眺めていたんだよね・・・ そして、夜になり、 ほかの乗客も寝静まりだした頃(大体午前1時ごろ)、 急にトイレに行きたくなって 仕方なく少し遠くにあるトイレまで移動することに・・・ ちなみに、フェリーは客室を2つに分けていて、 客室間の移動は一度海が見える甲板に出ないといけないという構造だった。 (客室といっても大広間で皆さん雑魚寝) 図:船の構造 <A客室|甲板|B客室> 夜中ということもあり、 少々おびえながらも急ぎ足でA客室のドアを開け、 トイレのあるB客室へ向かったんだけど、 消灯時間も過ぎていて、電気はほとんどついてなく、 B客室の入り口のランプのみがついているような状況。 おどおどしながら進んでいると、 甲板の電話ボックス?(人一人が入れるようなボックス)の薄暗い明かりの中に 女が一人こちらに背を向けて立ってた。 人が居るだけならまだよかったんだけど、 一目見ただけでそれがなにか違うモノだということを 直感?感覚的なもので感じた。 しかし、抑えきれない尿意を果たすため 仕方なくその女の横を通り過ぎることに・・・ 「絶対に目を合わせてはいけない・・・」 そう思ったんだけど、 どうしても気になってしまい 横目でその女を確認してしまった・・・ そのときに分かったんだけど、 女はなにか病的ともいえるようなつぎはぎだらけの服を着て、 ぼさぼさの髪だった。 その異常な風貌が俺の恐怖心をさらにかきたて、 一刻も早くこの場をさりたいと思わせ、 さらに、女は腕にはぼろぼろのフランス人形を抱え、 人形に化粧を施しながら、なにやらしきりに 「・・・ちゃん、可愛いね・・・」 と独り言・・・ 「絶対に気づくな・・・・」 心底そう思いながら 女の横を通り過ぎようとしたんだけど、 通り際にこちらを向き始める始末。 即座に視線を元に戻し、 B客室の入り口へ一直線へ向かい、 半ば泣きながら用を足した。 B客室で寝ようとも思ったんだけど、 さすがにそういう気にはなれず、 仕方なく先ほど来た道を戻ることに・・・ 意を決してB客室のドアを開け 女のほうは絶対に見ないように足を進める。 (人間は、本当に怖いときは走るのではなく、 追われないように早歩きで逃げる、 という行為をするというのを分かったのも このときが初めてw) 早歩きで女を見ないように進んでいたが、 痛いほど女の視線がこちらに突き刺さる。 ちかくに寄れば寄るほど 女が先ほどにもまして独り言を早口で言っているのがわかった。 横を通り過ぎるときに ようやく少し聞き取れたんだけど・・・ 「あの子はわるいこ・・・あの子はわるいこ」 と早口で言ってた。 今にも泣き出しそうになりながらも どうにかA客室に到着し、 親戚に抱きつきながら眠れぬ夜を過ごした。 次の日、あの女にまた会わないか心配で フェリーを誰よりも早く降りたんだけど、 なぜかどうしても気になり、 フェリーから降りてくる乗客をすべて確認してみた。 乗客の中にあの女はいませんでした・・・
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
2人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった29
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
美味しいご飯が食べたくなる漫画⑩: 変化編 美味しいご飯が食べたくなる漫画【にしみつ】
無能は不要と言われ『時計使い』の僕は職人ギルドから追い出されるも、ダンジョンの深部で真の力に覚醒する THE COMIC 1 (ライドコミックス)
悪いのは、私ですか?【6】: 職場編 ぼめそのエッセイ漫画集
私たちに愛されたい妹 読者さんの恋愛・浮気体験談
【考察版】廃棄!コンビニお姉さん 無料まんが集 by きたしま
治癒魔法は使えないと追放されたのに、なぜか頼られてます~俺だけ使える治癒魔法で、聖獣と共に気づけば世界最強になっていた~2巻 (グラストCOMICS)
前の話:【洒落怖】空いた部屋
次の話:【洒落怖】使用禁止
怖い話 No.1990
【洒落怖】日本人形と祖父
1527
26
長編5分
怖い話 No.764
【洒落怖】車に乗せた男
1642
25
怖い話 No.2541
【洒落怖】霊感を持つ母
1352
28
短編2分
怖い話 No.993
【洒落怖】妹者の話
1711
44
怖い話 No.8949
【洒落怖】入水自殺した事故物件
1657
長編7分
怖い話 No.1721
【洒落怖】廃屋の人形
2015
27
怖い話 No.21051
【洒落怖】壁に小さな取っ手
1458
18
怖い話 No.7516
【洒落怖】おころび地蔵
1327
32
怖い話 No.1339
【洒落怖】ヤバイ物件
1409
43
怖い話 No.20134
【洒落怖】おばさんの怪談
朗読 ことりのお部屋【オカルト部】,もいわ君の怖い話・怪談朗読チャンネル
3978
56
1
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
お父さんはお母さんを人間扱いしてくれないの!
手を引っ張るモノ
裏S区?
(´・ω・`)
邪視
真夜中の花嫁
もうお一人様乗れる余裕が御座いますが、いかが致しますか?
長い髪の毛
腕章の少年