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ピーリング

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• ピーリングとは

  心霊探偵八雲１　赤い瞳は知っている (角川文庫)

• 私の家の隣に仲のいい兄妹がいる。
  母親が妹が生まれたすぐに死んでしまったり
  父親が二人を捨てて家を出て一時は施設暮らしだったが協力し合って
  今では二人で暮らしている。
  しかし悪魔のような存在はどこにでもいるものである。
  その娘は生意気で同情引き「可愛い」と浮かれる馬鹿を利用して
  一時妹さんにひどいいじめを行っていた、
  理由は兄に一目ぼれ
  「お兄さんは私のものよ」
  と首まで絞めて妹を殺しかけたことが有る・・・。
  もちろん兄がそんな娘になびくわけがないのだが・・。
  「このままじゃアイツが殺されちまう！」
  ほとんど兄妹にとって凶悪なストーカーなのだ。
  私は友人が売れないエステをしているため
  その友人に事情を話して協力してもらうことにした。
  私はあの娘と出会うとこういった。
  「あなたはずいぶん太っていますね。まるで豚のよう！それに肌も汚いわね
  それじゃ好きな人にも振り返ってもらえませんよ。
  私のかかりつけのエステを紹介しますからそこで『ピーリング』をすれば
  毎日赤ん坊のような綺麗な肌になれるわ。」
  案の定彼女はそれに乗って毎日エステに通って
  ピーリングを繰り返し無理なダイエットを続けた。
  そして彼女が自分の異変に気がついたときには・・・・。
  「ありがとう、助かったわ兄妹のお兄さんも『妹も安心して暮らせる』って」
  「こちらこそ、もう金も十分あの女から搾り取ったし
  『アカデミー賞も夢ではない美しさですよ』
  なんていったらあの馬鹿本気にしているの！
  まぁ『ホラー映画』の部類だけれどね、もう外にも出られないわよ」
  自分の心の醜さがピーリングによって体にも出たわけね・・・。

  ピーリングの解説
  
  
  ピーリングとは、
  ”薬剤を使って古い角質を取り除き、肌本来の新しい角質に取り戻す”
  というもの。
  皮膚は約一か月ほどで再生するものの、
  年を取っていくと皮膚に古い角質がはがれ落ちずにたまってしまう。
  なので、この古い角質を人工的に落とすことで、綺麗な肌になる。
  肌のターンオーバーサイクルなどと言われたりするが、ここでは割愛。
  上手く行えば当然肌は綺麗になるものの、
  それは古い角質を落としているからこそ。
  頻繁にやりすぎると
  逆に肌が荒れてしまったりする。
  このお話では、
  『毎日エステに通ってピーリングを繰り返し』
  とある。
  毎日ピーリングを行ったら、
  肌はボロボロになってしまい、
  見るに堪えない状態になってしまう。
  （普通は多くても週1、2回ではないだろうか？
  肌の調子にもよるのだろうが…）
  ピーリングを行いすぎたことで、
  皮膚の回復機能も失ってしまったため、
  皮膚にひび割れを起こしていたり、
  しわもたくさん出てしまっているはずである。
  更に
  『無理なダイエット』
  とあるように、体がガリガリに。
  骸骨のようにガリガリで
  顔がひび割れしわがたくさんあるような身体では、
  『ホラー映画の部類』なんて言われても仕方がない。
  そういった理由から
  もう外には出られないのだろう。
  最初は
  『アカデミー賞も夢ではない美しさですよ』
  というのを本気にしていたようなので、
  その身体でお兄ちゃんに会いに行くのでは？
  と思ったが、
  『彼女が自分の異変に気がついたときには・・・・』
  とあるから、きっと自分の醜いからだに気づいてしまった…ということだろう。
  しかし、この娘…
  妹を殺しかけたことが有る。
  となると、このような身体になってしまった原因、
  つまり、語り手とエステの友人を
  殺しに行ってもおかしくない。
  『お兄さんは私のものよ』
  と妹を殺しに来たことがあるくらいなので、
  『あんたたちのせいでお兄さんは私のものではなくなった（できなくな

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