怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
毛玉
お気に入り
1424
47
1
0
中編3分
コピー
「毛玉」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
小学生の頃、山奥に住んでた俺は一人だけバス通学だった。 ある日、間違ってバスを途中で下りてしまい、 いつも帰宅ルートを半分程歩いて帰るハメになった。 舗装道路は一本なので迷う事は無かったが、 周囲には民家も無く、まず人も通らない。 しかも道路は急な傾斜を腸の様にクネクネ曲がりながら続く上り道で、 体力的にもキツかった。 俺は半泣きで歩き続けたが、 坂を上り切った頃には完全に日が暮れていた。 坂道を上り切るとあとは平坦な道を進むだけだったが、 それでも長い道のり。 もう完全に泣いていたが、俺は泣き声が山に響いて怖いので、 必死に堪えながら歩き始めた。 道沿いの電柱にはポツポツと外灯が光っていたが、 周りはほとんど暗闇だった。 歩き出そうとした俺は、 そこで道路脇にある小さなお堂に気付いた。 道路の両脇は高いススキが生えていて、 お堂はススキの奥の方に立っている。 バスに乗っていた時は気付かない位置で、 見つけたのはその時が初めてだった。 月明かりでぼんやり浮かぶお堂は、 子供心に恐怖を感じさせるもので、 俺は疲れた足のままお堂から離れようと歩き出した。 すると、お堂から「キィ~」と扉の開く様な聞こえた。 もうお堂を見るのも怖く、離れよう離れようと思ったが、 足は疲れて思う様に動かない。 多分、悲鳴みたいな声を上げていたと思う。 恐怖のドンゾコにいた俺を救ったのは、 頭を優しくポンポンと撫でる手だった。 顔を上げると、 俺の横には丸く白い毛玉の様なものがいた。 毛玉からは細い女性の様な腕が一本突き出ていて、 それが俺の頭を撫でていた。 恐怖から一転、「?」という心境になり、 毛玉を触ると物凄くフワフワしていたのを覚えている。 毛玉の一部は覗き窓の様に細く開いていて、そこから顔が見えた。 多分女性だが、両方の目尻にホクロの様なものがあり、 それが月明かりで光っていた。 怖くなかったのは、すごく優しい目をしていて、 浮世離れしたレベルの美人だったからだろう。 いつの間にか涙が止まっていて、 気が付くと家から5メートルくらいの場所にいた。 疑問よりも家に着いていた事が嬉しく、 俺は「ありがとう」を連呼した。 状況的に考えて、 毛玉の人が連れて来てくれたんだろうと察していた。 毛玉の人は出現してから立ったまま動かず、 俺の背中を軽く押して家に帰る様に促してくれた。 だが、家が近くなって安心した俺は、 馴れ馴れしく手を握ったりしてモタモタしていた。 すると、毛玉からもう一本腕が出て来て、 俺の頭を撫でてくれた。 そして、 「また戻って来るんだよ」 と言う女性の声が、毛玉の中で篭った様に聞こえた。 「どうして?」 と俺が尋ねると、 「兵隊さんになったら、私を思い出しなさい」 と言われたと思う。 多分、その時の毛玉の人は泣いていた気がする。 「お姉ちゃん誰なの」 と尋ねると、 「大人になったら分かるよ」 と言われた。 やがて家から婆ちゃんが出て来て、俺は家に戻った。 婆ちゃんに毛玉の人は見えておらず、 俺が手を振って「さよなら」とか言うと不気味がった。 結局、誰に何を聞いても分からず、 中学生になってからお堂にも行ったが、中は空っぽだった。 俺は自衛隊でもないし、傭兵になる予定も無し。 今は引っ越して別の県に住んでいるが、 子供の頃の品を整理していて思い出し、書き込んでみた。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった47
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
漫画売れ筋
片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~ 8 (ヤングチャンピオン・コミックス)
呪術廻戦≡(モジュロ) 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
魔術師クノンは見えている 7 (MFコミックス アライブシリーズ)
異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 7 ~レベルアップは人生を変えた~ (電撃コミックスNEXT)
テルマエ・ロマエI (ビームコミックス)
テルマエ・ロマエV (ビームコミックス)
前の話:【じわ怖】大叔父が憲兵だった
次の話:【じわ怖】夢の女性
怖い話 No.5363
【じわ怖】お礼に来た
2244
34
短編1分
怖い話 No.13911
【じわ怖】熟女体験談逆周り
2830
32
怖い話 No.13006
【じわ怖】山小屋で一泊しようということになった
1053
短編2分
怖い話 No.12884
【じわ怖】八ヶ岳の裾のほうの高原
1780
20
怖い話 No.12167
【じわ怖】道連れ岬
1597
43
長編15分
怖い話 No.18667
【じわ怖】枕女
1384
48
怖い話 No.20603
【じわ怖】告白と懺悔
1685
50
長編9分
怖い話 No.4342
【じわ怖】僕のお母さんですか?
2203
55
怖い話 No.5659
【じわ怖】於岩稲荷田宮神社
1191
36
怖い話 No.18616
【じわ怖】とある施設の奇妙な利用者
1689
44
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
運び屋
霊の言葉
ヒゲもじゃ
取り囲まれた家
一番いい所
非常階段鬼ごっこ
戦艦長門
若い女子を食う山姥