怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
代替わりごとに贄を差し出すこと
お気に入り
1880
47
1
0
中編3分
コピー
「代替わりごとに贄を差し出すこと」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
話の出所はちょっとぼかしてしかかけないけど信じる信じないは自由です。 某県にすんでいるのだが、自称やんごとなき血族の友人がいた。すでに鬼籍にはいってしまったのだが、実に信じがたい話なのだが聞いてほしい。 自称やんごとき血族の友人Aとは幼稚園のころからの付き合いだった。地元でも名士でかなりの土地とかなりの資産をもっている友人Aは長男で、ゆくゆくはその家を継ぐだろうと思っていた。 高校2年の夏に進学のことや将来のことで色々と話す機会があった。友人Aはにこにこ笑いながら「俺の将来はきまってるから・・」 あまり裕福でない私はまぁ正直家が金持ちでいいなぁと思っていた。今から思えば地元の名士であるはずの長男が普通の中学、高校に通って自由に遊んでいたのも友人Aの末路がわかっていたので親や親族が自由にさせていたのだろうと思う。 高校3年の夏すぎから友人Aの様子があからさまにおかしくなっていった。自暴自棄というか、何もかもどうでもいいような発言と行動が目に見えて多くなっていた。 受験のノイローゼか年齢的におこる不安定だと思っていたが実はそうではなかった。卒業して見事に私は浪人になり、ぶらぶらろくでもない生活を送っていた。 友人Aとは何ヶ月か連絡を取っていなかったが、クリスマス前に突然友人Aから連絡がありひさしぶりに会うことになった。何ヶ月ぶりかにあった友人Aの姿は異様というか異常というか、髪は白髪まじりで、頬骨がういて見えるくらいげっそりとやせていた。 たった数ヶ月で人間の容姿がここまで変わるものかとひどく驚いたのをいまでも覚えている。近所の公園で寒い風の吹く中暖かいコーヒーをすすりながら・・・。 私「おー、ひさしぶり卒業式以来なにかあったの?」 友人A「ちょっと話を聞いてほしくてな。なにも聞かないで俺の話をきいてくれ」 私「・・・病気かなにかか?」 友人Aのあまりに変わり果ててやせ細った姿を異様におもった私は自然ときいていた。 友人A「・・・いや、ちがう・・が関係はある。この話はお前にしかいわない」 そういうと友人Aは左手でコートをちらっとめくった。友人Aの右肩から先にあるはずの右腕が見当たらなかった。あまりの衝撃と予想もしなかった状況に言葉を失っていたら、友人Aがぽつりぽつりとある物語を話しだした。 とある公家の当主が、大きく変わる世の中と自らの家系が絶えてしまうのを恐れ、ある神社の神主に相談をした。その神社の神主は、当主の相談に3つの条件を承諾すれば未来永劫、家系と田畑が守れると言った。 その条件とは、 1神主の娘を娶り神主の血筋も絶やさない 2代替わりごとに贄を差し出すこと 3ある箱を守り続け、その代の当主がその度作り直すこと そういうとその神社の神主は、その当主に娘をわたし、ある箱をわたすと自らの命を絶った。ほんとはもっと細かく長かったが要約しました。そういう物語だった。 クリスマスの時期のくそ寒い公園で聞かされて気持ちのいい話ではなかった。 私「・・その話はなにか意味があるのか?」 友人A「・・・代わり事の贄は長男、つまり俺・・・・」 私「何だそれ・・お前の腕とかいきなり変な話とか・・」 友人A「・・まぁきいてくれ。俺は来年の夏までに死ぬ・・」 友人A「・・ただ誰かに話を聞いてもらいたかったんだ」 私「その腕とはどうした?そのやせ方は異常だぞ。病院にいけ」 友人A「腕は・・腐って落ちた。食っても食ってもどんどんやせていくんだよ」 言葉につまっていると、友人Aは「死にたくない。つらい。助けてくれ」と2時間以上泣き喚いた。そうこうしているうちに友人Aが「ありがとう」といって深く頭をさげて帰っていった。 あのまま連絡がなくこちらから連絡がつかないまま友人Aの訃報を受けた。葬儀にあつまってきた学校の友人たちから事故死と聞いた。 友人Aの父親と母親がよくやったと泣いていたのがいまだに耳からはなれない。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった47
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
フォロワーさんの本当にあった怖い話
実際にあった怖い話 2025年7月号
怖い話でメシを食う。最恐の2人が語る奇妙な日常
うえまつそうの学校の怖い話
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
前の話:【洒落怖】3本の樫の木
次の話:【洒落怖】階段の人
怖い話 No.9162
【洒落怖】脅迫
1683
25
短編2分
怖い話 No.22791
【洒落怖】療養中
630
11
長編5分
怖い話 No.8175
【洒落怖】抜け毛
1119
29
怖い話 No.10069
【洒落怖】女性の立ち姿を描いた掛け軸
1430
30
怖い話 No.519
【洒落怖】ウェットスーツの人
965
33
怖い話 No.14589
【洒落怖】ゾロ目
2044
短編1分
怖い話 No.7128
【洒落怖】鳴り続ける
1634
怖い話 No.525
【洒落怖】湯船から・・
1532
怖い話 No.9468
【洒落怖】寄行
1385
24
怖い話 No.20209
【洒落怖】ちょっとだけ異空間に行った
1253
44
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
お父さんはお母さんを人間扱いしてくれないの!
手を引っ張るモノ
裏S区?
(´・ω・`)
邪視
真夜中の花嫁
もうお一人様乗れる余裕が御座いますが、いかが致しますか?
長い髪の毛
腕章の少年