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廃墟

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• 廃墟とは

  ゾゾゾ変 (1) 【電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)

• この前真夜中に俺は友人3人と、幽霊がでるって噂の廃墟に行ったんだ。
  
  俺はバイトの関係で、3人とはいっしょにいけず、廃墟の前で待ち合わせることにした。
  
  俺は、バイトが終わると1人で急いでタクシーをつかまえて、その廃墟まで行った。
  
  なんか、そのタクシーの運転手さんもそういう心霊スポットよく知ってるみたいで盛り上がっちゃったよ。
  
  なんでも、あそこの鏡は夜中みてはいけないらしい。
  
  なんでも、鏡の世界の自分にむりやり鏡に引き込まれて、現実の世界の自分といれかわるらしい（笑）
  
  ちょっと俺がびびってたら運転手さんにお前らなら大丈夫だ！ってはげましてもらえた（笑）
  
  そして、廃墟につくと、友人みんないないの。
  
  さすがにびびってさー
  
  右往左往してたら、急におめんかぶったやつに襲われたの（泣）
  
  でもよくみたら、右の頬にでっかいほくろあるから、すぐ友人Aだってわかった！
  
  ひびらせんなよー（笑）
  
  そして、俺らはついに廃墟に入った！
  
  中はほんとほこりだらけで廃墟って感じだった。
  
  なんかでてきてもおかしくない雰囲気だったんだけど、結局なんにもでてこなかった。
  
  つまんねーのーって思って、みんなで帰ろうって話になった。
  
  そしたらなんか、友人Aがトイレ行きたいっていうから、廃墟のトイレの入口までついてってやった。
  
  そして、なんにも起きず、みんなバラバラに家にかえった。
  
  そしたらだ！
  
  玄関に入ろうとした瞬間急にうしろからおめんかぶったやつが背中押してきて、マジびびったー。
  
  また友人Aだった。
  
  なんか、家の鍵なくしたから、泊めてーだとさ。
  
  しょうがなくとめてやることにした。
  
  俺ってやさしー。
  
  ったく、相変わらず左の頬にでっかいほくろあんなー（笑）
  
  
  

  廃墟の解説
  
  
  Aのほくろの位置が
  右の頬から左の頬に変わっている。
  
  つまり、本当のAは
  タクシーの運転手が言ったように
  Aは鏡の世界の人物に閉じ込められ、
  入れ替わってしまった。
  
  他にはタクシーの運転手が最初の方で
  『お前らなら大丈夫だ！』
  と言っているが、この時は語り手しかいなかったはず。
  
  しかも、友達と待ち合わせていることも言っていない。
  
  にも関わらず
  『お前ら』と言っている。
  
  タクシーの運転手には
  他に何者が見えていたのだろうか？
  
  
  ところで、この運転手は
  なぜ鏡の存在をしていたのだろうか？
  
  もしかしたら、運転手自身が
  入れ替わったことがある元鏡の住人だったのかもしれない…

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