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リアルな夢

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• リアルな夢とは

  忌み地　怪談社奇聞録 (講談社文庫)

• 私は父が亡くなった時、
  一か月くらいはリアルな夢をひんぱんに見てた。
  （現実では、大きな気のかたまりみたいなのが近くにいるのを時々感じた。
  感じるけど見られないので夢に出てきたのか？）
  
  やっぱり普通にしゃべるんじゃなくて、
  夢の中なのにこれは幽霊？だと分かってて、
  
  『わっ、パパ出てきたどうしよう。話しかけたら消えちゃうかな』
  とか思ってるの。
  で、
  「どうしたの？今元気でやってるの？」
  って聞いたら、
  「うん、元気だよ」
  って。
  （死んだのに元気もなにもないけど、思わずそう聞いちゃった）
  
  うちは長年母が病気で、
  父と一緒に看病してきたんだけど、
  思いがけず先に父が亡くなったので心配だったんだろう。
  
  夢の中で家のあちこちに出現して静かに会話した。
  
  会話と言っても心の中でテレパシー？で話す感じ。
  
  で、ある日の夢で父と私で抱き合って（変な意味じゃなく）泣いてるの。
  
  もうこれで行くから、
  元気でみたいな感じで。
  その後はリアルな夢は見なくなった。
  
  父は病死だったので、
  自分の死はすんなり受け入れたと思うけど、
  突然の事故で亡くなった人なんかは、
  やはり短期間で成仏はしずらいんじゃないかと思う。
  
  成仏したら消えるんじゃなく、
  どっかの世界でみんな元気にやってると思う。
  

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