怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
亡くなった子
お気に入り
1436
44
2
1
中編4分
コピー
「亡くなった子」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
母から聞いた自分が生まれる前の話。家を増築することになったのですが、大工さんに怪我や病気が頻発してなかなか工程が進まず、なにかあるかもと、お坊さんに見てもらったそうです。すると、「中学生くらいの子供が怒っている」とのこと。実家の前には踏切があるのですが、以前そこで事故で亡くなった子だそうです。 そこで御祓いをする事になり、亡くなった子の両親にも来ていただいたそうです。しかし、その霊は思念が強すぎて成仏は難しいとの事。とりあえずは怒りもおさまったし、ご両親についていくから大丈夫という事になったそうです。その後特に問題は発生せず、無事増築は終了しました。最初この話を聞いた時は恐かったですが、その後何もなかったので、しばらくしてほとんど忘れていました。自分が中学生になり、中間テストの勉強のため夜更かししてました。時計を見ると既に深夜2時をまわっていました。そろそろ寝るかなと、電気を消し床につくと、「トントン」とドアをノックする音がしました。てっきり親が様子を見に来たのかと思い、返事をしようとしたんですが、声が出せませんでした。それどころか、身動きひとつできなくなっていました。金縛りに遭うのはこれが初めてだったので、なにが起こったのか全くわかりませんでした。「トントン…トントン」ノックはまだ続いてます。すると、少しずつノックの調子が変わってきました。「トントン…トントンッ…ドンドン…ドンドンッ……ドンッドンッドンッ!」そして…「亨~…亨ぅ~…とぉおぉるぅ~!とぉおぉるぅぅぅぅ~!!」という不気味な叫び声が、激しくドアを叩く音と共に聞こえてきたんです。僕はそこで気を失ってしまい、気づくと朝でした。その朝、家族にその話をしても、誰も部屋には行ってないと言われました。それから、自分の部屋では不思議な事が起こるようになりました。金縛りにはしょっちゅう遭い、変な声もしばしば聞こえるようになりました。ドアに背を向けて昼寝している時に、首筋に氷をつけられた感触があり、びっくりして振り返ると、青白い人の形の輪郭のみが見えるという事もありました。さすがに耐えられなくなり、親になんとかしてくれと頼み、お坊さんを呼ぶ事になりました。そして自分の部屋をみてもらったところ、「血だらけの子供が、ドアの前ですごい形相で立っている」と言うのです。またあの子が帰ってきていたのでした。とにかくその場で御祓いをしてもらい、後日、その子の親のところへ報告に家族で出向きました。僕は初めて会うそのこの両親に挨拶し、事の全てを話しました。すると…「あなた、亨君ていうの…。うちの子間違えてしまったのね…」「えっ…?どういう事ですか?」「うちの子が事故に遭った時、友達もその場にいたの。その友達が亨っていう子なの。その子の話によるとね、うちの子、線路に足が挟まって身動きできなかったんですって。それで亨君に何度も助けを求めたんだけど、もう遮断機も降りていて、恐くて動けなかったんですって。亨君、お葬式の時泣きながら私に謝ってくれたの。私は『あなたが悪いわけじゃないから気にしないで』って言ったんだけど、あの子が最後に言った言葉が忘れられないって。『亨ーっ!どうして助けてくれないんだーっ!友達だと思ってたのにーーっ!』って。あの子きっと、あなたを友達の亨君と間違えて、あなたの所にいったんだわ。背格好も似てるし、ちょうど同じ年だし…。ごめんなさいね、迷惑かけて…」その話を聞き、恐さよりも悲しくなりました。その後、ご両親と共に本物の亨さんが家まで来て、もう一度御祓いの儀式を行ないました。本物の亨さんは涙を流して謝っていました。それからは何事も起こらなくなりました。以上が僕が中学時代に起こった出来事です。僕にとっては恐い話というより悲しい話なんですが、ここには合うかなぁと思って書きました。本物の亨さんは、この件があるまでは現場にきた事はなかったのですが、それ以来、毎年命日にお参りしにきています。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
2人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった44
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
本当にあった怖い話: −コマラセラレタ (あん堂)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
「超」怖い話 癸 (竹書房怪談文庫)
実際にあった怖い話 2024年9月号
ちょっと怖い話1 フォロワーさんのひとこと体験談
名無し
良い人たちに(供養してくれる主一家含め)愛されてたのに本人には何も伝わってないのが悲しい 伝わりそうもない
前の話:【じわ怖】片方の袖
次の話:【じわ怖】倉庫会社の休憩室
怖い話 No.4327
【じわ怖】ひろしお兄ちゃん
1897
36
0
短編2分
怖い話 No.21849
【じわ怖】実家付近の川原
1016
5
怖い話 No.18618
【じわ怖】板橋区の中学校
1017
35
短編1分
怖い話 No.4300
【じわ怖】ベンチに座る老人
986
33
怖い話 No.5381
【じわ怖】他の病室の人とも仲良くなった
999
41
怖い話 No.12494
【じわ怖】他人に見えないものが見える
1257
43
怖い話 No.12547
【じわ怖】創業社長
1941
38
中編3分
怖い話 No.13246
【じわ怖】行方不明になった大伯父
1461
48
長編6分
怖い話 No.5771
【じわ怖】4歳の時に自殺しようと思った
1598
37
怖い話 No.12467
【じわ怖】幽霊が目の前に
1351
31
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
壁から200本の手が出てくる
山を登ろうとする夢
蝗の大群
取り囲まれた家
時空のお姉さん
遠泳実習
私の娘
知らない方が良いこともある