1. ホラスト
2. じわじわ来る怖い話

夜の山

お気に入り

• 夜の山の朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「夜の山」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• 夜の山とは

  実際にあった怖い話 2025年7月号

• 山仲間の話。
  
  彼が友人であるＮ君と二人で、
  夜の山を登っていた時のこと。
  
  月明かりでボンヤリと照らされた山道を辿っていると、
  前を進んでいたＮ君がいきなり足を止めた。
  
  「どうした？」
  
  と呼び掛けたが、
  返事がない。
  
  「おいどうしたんだよ、
  Ｎってば！？」
  
  肩に手をかけ、
  強引に振り向かせる。
  
  その顔はまったく見覚えのないものだった。
  
  
  
  
  
  硬直した彼に向かい、
  そいつはニヘラと薄く嗤って答えた。
  
  「Ｎって誰だ？」
  
  悲鳴を上げると、
  後も見ずに逃げ出した。
  
  背後から不気味な嗤い声が届いたが、
  幸いにも後は追って来ないようだ。
  
  嗤い声は段々と小さくなっていく。
  
  足下も確かでない山道を転びながら走っていると、
  唐突に誰かに抱き止められた。
  
  「おい、何やってんだ！？」
  
  彼を抱き締めて大声を上げる男性、
  その顔は間違いなくＮ君のものだった。
  
  我に返ると、
  腰が抜けたようになってしまい、
  その場に崩れ落ちたという。
  
  その直後、
  Ｎ君に聞かされた話。
  
  「ふと目が覚めたら、
  隣の寝袋が空になっていてさ。
  雉でも撃ちに行ったのかと思ったが、
  いつまで経っても帰ってこない。
  気になって捜しに出たら、
  上の方からお前が叫びながら走って下りてきたんだ」
  
  そう聞かされて落ち着くと、
  ようやくまともに物事が考えられるようになった。
  
  そうだった。
  
  二人はこの少し下場にテントを張り、
  夕食と酒を楽しんでから就寝したのだった。
  
  しかしそこまで思い出したものの、
  何故眠っていた筈の自分が寝袋を抜け出して、
  得体の知れない誰かと一緒に夜の山を登り始めたのか、
  まったく記憶にない。
  
  ……気が付いたら、
  二人で夜の山道を歩いていた。
  
  先導する何者かをＮ君だと思い込んで……
  思い込まされて？
  
  二人して顔を見合わせたが、
  どちらの顔も白くなっていたという。
  
  テントまで駆け戻ると、
  消していた焚き火を再び起こし、
  杖をしっかりと持って寝ずの番をすることにする。
  
  とても意識を手放す気にはなれなかった。
  
  幸いその後は何も変わったことは起きず、
  無事に朝を迎えた。
  
  慌ただしく荷物を片付けると、
  予定を切り上げて一目散に下山したそうだ。
  

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• 2人が登録しています

  お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった47

  
• • #中編

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】フォロワーさんの本当にあった怖い話 Amazon
  • 【じわ怖】資産家の実家の言い伝え 中編4分
  • 【じわ怖】Bさんの彼女 短編2分
  • 【じわ怖】九州のとある離島の養殖場 長編5分
  • 【じわ怖】残業して機械回してた 短編1分
  • 【洒落怖】いんじゃんほい！ 短編2分
  • 【洒落怖】ある新築マンションの玄関 短編2分
  • 【洒落怖】お前の一日の行動を全部知っているよ 短編1分
  • 【ほん怖】子供達が温泉旅行に招待してくれた 短編1分
  • 【意味怖】それ憑かれてるんじゃない？ 短編1分
  • 【洒落怖】クラス替えアンケート 長編5分

  Amazon無料でスグに読める本

  • 

    成功者は必ず先に構築済　自動化の教科書: 一部の成功者だけが使っていた、「売らずに売れる」仕組みの正体 カズ社長シリーズ (ビジネスリーダーズ出版)

  • 

    ぬきたし－抜きゲーみたいな島に住んでるわたしはどうすりゃいいですか？－ 1巻 (Comicベガス)

  • 

    悪いのは、私ですか？【７】: 職場編 ぼめそのエッセイ漫画集

  • 

    美味しいご飯が食べたくなる漫画⑩: 変化編 美味しいご飯が食べたくなる漫画【にしみつ】

  • 

    私たちに愛されたい妹 読者さんの恋愛・浮気体験談

  • 

    両親から離れて幸せになるはずだったのに… サレ妻アイオリジナル漫画

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  夜の山 についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【じわ怖】奇妙なトウモロコシ畑

  次の話：【じわ怖】九州南部の集落

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.21821

    【じわ怖】B子とC子と893

    俺の友人に一人だけ、 霊感があると言う奴がいる。 仮にAとするが、そいつは 「どうせ信じないだろ」 っていって、 俺以外の奴には霊感うんぬんの話は

    1278

    31

    1

    0

    長編8分

  • 怖い話 No.5295

    【じわ怖】線路と川の間にある平地

    小学校２年生の時です。 私の通う学校は通りの向こうが川でした。 川向こうは線路なのですが、 どういう訳か線路と川の間に 一角だけ切り立った平地がありました。 そこにはこんもりとした竹林と、 畑

    1349

    52

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.12610

    【じわ怖】元カノが死んだ

    ３年前に元カノが死んだ。 信号無視の車にひかれて打ち所が悪く、だった。 当時はすでに別れていたから、 友人から聞いて葬式には出れた。 復縁して別れた彼女だ

    2624

    38

    2

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.21801

    【じわ怖】喋る猫

    自分には生まれた時から一緒な猫（笹♂）が居るんだが、 この猫が化け猫（猫又）？っぽい。 生まれた時から一緒ってのは、 俺が生まれたのと一緒の月に生まれた猫だからなんだけど、

    1714

    17

    0

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.13060

    【じわ怖】ちっちゃい狐の木製の像

    子どもの頃、 家の事情で一時的に母方の実家で暮らすことになった。 すぐに友達は出来るなんて思ってたんだけど、 慣れ親しんだ土地を離れるだけじゃなく、 両親とも離れて暮らさなき

    1786

    28

    0

    0

    長編5分

  • 怖い話 No.18863

    【じわ怖】真っ赤に染まる部屋

    秋の夕日が差し込むと、 真っ赤に染まる部屋があった。 取り壊し寸前のサークル棟。 旧学生寮の一室。 元は管理人室だったか、 畳敷きの部屋。

    1437

    46

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.18420

    【じわ怖】お祖父さん

    小学校に入学してすぐの頃、 担任の先生に、 「そういえば昨日、 スーパーでA子ちゃん（私）のお祖父さんにばったりお会いして 挨拶してもらったよ」 と言われた

    1008

    22

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.4909

    【じわ怖】転校生の一人

    小五から小六に上がる時、 他所の学校から何人か転校生が来た。 たぶん統廃合とかいうのなんだろうけど、 当時はそういう知識なし。 その中に仮にYちゃんと呼ぶ子がいた。 Yちゃんは目立ったところの無

    1334

    28

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.4610

    【じわ怖】山口さん

    以前住んでいたアパートで、 土曜日の夕暮れ時に居間でまったりしていると、 不意にインターフォンのチャイムがなったので受話器を取る。 俺「はい」 訪問者『山口さんのお宅ですか？』 俺「いえ、違います」

    1600

    44

    0

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.5478

    【じわ怖】純和風の民宿

    20年前に地方回りの営業をしていた頃の話。 岡山県の某市で、 いくつかあった定宿がことごとく満室だったので、 たまたま泊まった純和風の民宿。 明け方になんとなく目が覚めたら、 ちゃぶ台の周りを仲居さ

    1125

    37

    0

    1

    短編1分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• 夜の山

  ふっかつの呪文

  がくごむま　べよへっろ　でぜぉへせ　ゅりふわが　
  ほぞひぶり　ゆごぃんず　めげとおな　つれれらふ　
  ぼやえげば　ほあもだゃ　そぷびぬぼ　っべけつね　
  わがぇねで　ぅげひおん　ょばえばぇ　つぶおひぼ　
  ぶぱづずぃ　せふめちや　ざぞきさあ　みょどくれ　
  ェロヘオヨ　ガカヘヒビ　ボクジダヂ　イヶフビヮ　
  レヂムデヶ　マァゼヂヵ　ヒツパプウ　オミヌムタ　
  カェダボヌ　ゲヵレッツ　ヅシィシゼ　キノヴチナ　
  リパゴヨッ　ハルャナシ　ダププニケ　ビビァケメ　
  ブァォヒッ　ハョヨシヮ　レホミェシ　ゾルズォフ