怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
売った山
お気に入り
1637
42
2
0
短編2分
コピー
「売った山」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
大家さんの話。以前に住んでいたマンションの大家さんは、御主人が亡くなったのを機に田舎の土地を処分し、都会にマンションを建てて、息子夫婦と同居した。老女は何かと話かけてくれ、俺も機会があれば田舎の怖い話を聞こうという下心もあり、愛想良く話していた。ある時、老女が思い詰めた顔で「神さんが怒っとる…」と呟いた。 聞くと、売った山の一つが開かれ、屎尿処理場ができたと言う。「○○の命を貰うと言われてな…」○○ちゃんは、幼稚園に通う彼女の孫である。「でも…権利も移して、開発にも全く関わってないんじゃ…」そんな俺の言葉を遮るように老女が言ったのは、その山の神は真っ白い大きな体をした利口な鹿をもっていて、こんな都会に出て来ても、老女のもとに辿りつき、彼女の部屋の窓から顔を出したという。俺は呆気にとられ、話をしているマンションの前から、隣の大きな一戸建てを見つめた。鹿は人の言葉で、山を汚したことを神が怒り、代償に孫を貰うとを告げたという。老女は泣いて許しを乞い、孫の代わりに自分を連れて行くよう神様に掛け合ってくれと頼んだそうだ。鹿は何度も首を横に振ったが、老女の熱心さに折れたのか、3日待てと言い残し消えたという。突拍子もない話だけに、失礼ながら痴呆も疑ったが、真剣な眼差しと内容を前には神妙に聞くしかなかった。「祟るのは筋違い…」再び俺が言いかけた時に、老女が言った言葉は今も忘れられない。「神さんは、自分を知るもんや奉ったもんに祟る」偶然にも老女は3日後に亡くなった。「明け方に鹿が来て、私で構わんと言った」「アンタにしか話してないから、挨拶しとかなきゃならと思って」「色々ありがとね」嬉々として話した数時間後の死だった。あんな笑顔で死ぬ前の挨拶をされたのは、後にも先にも一度だけだ。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
2人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった42
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
異世界でスローライフを(願望) 1 (ガルドコミックス)
捨てられ貴族の無人島のびのび開拓記~ようやく自由を手に入れたので、もふもふたちと気まぐれスローライフを満喫します~1巻 (グラストCOMICS)
山奥育ちの俺のゆるり異世界生活~もふもふと最強たちに可愛がられて、二度目の人生満喫中~1巻 (グラストCOMICS)
魔術を極めて旅に出た転生エルフ、持て余した寿命で生ける伝説となる2巻 (グラストCOMICS)
Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 1 (ガルドコミックス)
魔術を極めて旅に出た転生エルフ、持て余した寿命で生ける伝説となる1巻 (グラストCOMICS)
前の話:【じわ怖】同じ帽子
次の話:【じわ怖】山の墓地
怖い話 No.3915
【じわ怖】気まずい
1700
35
短編1分
怖い話 No.18548
【じわ怖】夜中に鳴き声で目が覚めて金縛り
1762
39
長編9分
怖い話 No.3937
【じわ怖】生血を吸う
1458
47
中編3分
怖い話 No.4631
【じわ怖】羊?
2210
41
怖い話 No.19277
【じわ怖】とても恐ろしいモノ
1378
54
中編4分
怖い話 No.5534
【じわ怖】隙間から出てくる手
1727
44
怖い話 No.5762
【じわ怖】心霊スポット側の工場で夜勤バイト
1462
29
怖い話 No.4676
【じわ怖】家族で祖母の墓参りに行く予定だった
1676
36
怖い話 No.4657
【じわ怖】女の幽霊?
1707
31
怖い話 No.12622
【じわ怖】モノの声
1885
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
戦艦長門
若い女子を食う山姥
無灯火の自転車
アンティークのぬいぐるみ(猫)
自称犯人
便所借りる!
父さんが布団に入ってきた
ぬこは一生に一度だけ人語を話すという