1. ホラスト
2. じわじわ来る怖い話

兄の写真

お気に入り

• 兄の写真の朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「兄の写真」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• 兄の写真とは

  サユリ 完全版 (バーズコミックス　スペシャル)

• 私の兄は優秀な人間でしたが、
  ちょっと引き篭もりが入っていました。
  （引き篭もりなんていう言葉ができる前のことです）
  
  生真面目すぎて世の中の不正が許せなかったり、
  自分が世界に理解してもらえないことを悩んでいました。
  
  私が高校生の時、
  大学を休学していた兄が突然
  
  「絵の勉強がしたい」
  
  と言い出しました。
  
  私達は皆びっくりしました。
  
  兄は確かに絵は小さい頃からとても上手だったのですが、
  勉強も良くできたので、いい大学に入り、
  紙の上ではエリートコースを進むかのように見えていたからです。
  
  
  
  
  
  また、鬱がひどくなってきてからは、
  絵を描くとよけいに鬱になるようで、
  医者からも絵を描くのをとめられていましたし。
  
  休学中とは言え、いずれは鬱状態を脱して、
  エリートコースに戻るのだろうと思っていた親は反対しました。
  
  反対されたことによって、
  兄はますます引き篭もりが激しくなっていく様でした。
  
  そんな時、途方にくれた母は、
  ある易者に相談しに行ったそうです。
  
  兄の写真を持って。
  
  するとその易者は言ったそうです。
  
  「息子さんの好きにさせてあげないと、
  首を吊って死んでしまいますよ」
  
  と。
  
  その易者が指差した兄の写真の首の回りには、
  驚くべきことに、
  うっすらとロープの跡が見えたそうです。
  
  映画の『オーメン』みたいに。
  
  驚愕した母は、
  その易者に言われた通り、
  毎日一杯の水を供え、
  毎朝のトイレ掃除を欠かさず、
  兄のために必死で祈ったそうです。
  （もともと無宗教な家庭でしたので、
  母がそんな言葉を真に受けて実行していたのが、
  当時の私には不思議に思えましたが）
  
  その写真は箪笥の奥深く隠し、
  誰にも見せませんでした。
  
  結局、両親はその易者の言葉に従い、
  兄が行きたいという
  海外のアート・インスチチュートの受験を許可しました。
  
  驚くことに、
  兄は入学が許可されました。
  
  それから十二年が過ぎ、
  兄は現在は芸術家として生計をたてられるようになりました。
  
  その兄が結婚することになった時、
  母が初めて私にこの話をしてくれたのです。
  
  そしてその時、
  十二年ぶりに例の写真を箪笥から取り出しました。
  
  それを見て母は驚愕に目を見張り、
  そしてはらはらと涙を流しました。
  
  十二年前には確かにあったというロープの跡は
  全く見当たりませんでした。
  

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった39

  
• • #中編
  • #トイレ

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】コワい話は≠くだけで。　1 (ＢＲＩＤＧＥ　ＣＯＭＩＣＳ) Amazon
  • 【じわ怖】肩に何かが当たった 短編2分
  • 【じわ怖】テトリス 短編2分
  • 【じわ怖】引きこもり脱出のきっかけ 短編2分
  • 【じわ怖】自分は疲れてるんだな 短編2分
  • 【意味怖】どうしたの？ 短編2分
  • 【ほん怖】授業中に寝てしまった 短編2分
  • 【洒落怖】変なおっさん 短編2分
  • 【洒落怖】ポッカリと穴が開いていた 短編2分
  • 【ほん怖】自分のそら似 短編2分
  • 【洒落怖】バッグ持ったおばさん 短編2分

  いま注目されてる怖い話

  • 

    フォロワーさんの本当にあった怖い話

  • 

    「超」怖い話 辰 (竹書房怪談文庫)

  • 

    実際にあった怖い話 2025年5月号

  • 

    実際にあった怖い話 2025年3月号

  • 

    本当にあった笑える話 みんなの怖い話2024→2025冬

  • 

    コワい話は≠くだけで。　1 (ＢＲＩＤＧＥ　ＣＯＭＩＣＳ)

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  兄の写真 についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【じわ怖】亡くなった先妻

  次の話：【じわ怖】死んでしまった猫

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.12254

    【じわ怖】左回りの死に神

    うちの近所では、 左回りにグルグルと螺旋を書くように順繰りに死人が出た。 昭和50年代に開墾された住宅街で、 同世代ばかりなのだけれども、 31歳の長男を亡くした家もあれば、

    1225

    36

    1

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.4878

    【じわ怖】トラックで九州道を走っていた

    4年程前に体験した話です。 トラックで九州行きの荷物を積んで 九州道を走っていた深夜2時頃。 3時間程仮眠を済ませており、 車内もアニソン爆音で大熱唱していたのだが、 突然音楽が止まり、プレイヤーを

    1552

    27

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.18564

    【じわ怖】耳が悪くなったおっさん

    耳鼻科の医者から聞いた話。 病院に耳が悪くなったおっさんがやってきて、 診察したら片方の鼓膜が裂けてて、 しかもひどく化膿してる。 反対側の耳は元々聞こえないらしい

    883

    46

    1

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.5550

    【じわ怖】留守番しながらゲームをしていた

    10年ほど前、小学生だった私は家で一人、 留守番をしていました。 母親に注意もされず伸び伸びとゲームが出来、 ご満悦でした。 ふと、電話がかかってきて出てみると、 籠もった男の声で 『お母さん

    1678

    32

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.4097

    【じわ怖】団地のエレベーター

    １７,８年前の話。 中学生の分際で朝刊を配る新聞配達のバイトしてたんだけど、 その時に配達を任されてた場所が、大きな団地１棟とその周りだけだった。 その大きな団地で起きた体験なんだけど・・・ その

    1205

    36

    1

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.5788

    【じわ怖】鉄工所の敷地内の寮

    三年前位に務めていた鉄工所の敷地内の寮。 部屋的には1Fは2DK風呂トイレ別。 2Fは1ルームキッチン風呂トイレ共同。 自分はその寮に住んではいなかったけど、 空き部屋があって住人の外人さん達とも

    1170

    32

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.12142

    【じわ怖】知らない方が良いこともある

    久しぶりに田舎の実家に帰ろうと思いたち、 電話をかけてみた。 電話に出たのは父だった。 『おう、どうした？』 「明日明後日と急に休みになったから、帰ろうと

    朗読 もいわ君の怖い話・怪談朗読チャンネル

    1469

    21

    2

    2

    長編5分

  • 怖い話 No.13421

    【じわ怖】生意気な４歳の娘

    うちの４歳の娘がさ、 俺の実家へ遊びに行って俺が卒業した幼稚園で、 「この幼稚園まだあったんだ～」 とか言ってんだけど、 時々知ったかぶって大人みたいな言葉話すのが

    1865

    33

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.21903

    【じわ怖】注連縄

    俺の田舎の祭りに関する話を投下します。 俺は神戸に住んでいるんだけど、 子供の頃、オヤジの実家である島根の漁師町へ、 良く遊びに行ってた。 9歳の時の夏休みも、&#

    1336

    14

    2

    0

    長編7分

  • 怖い話 No.4543

    【じわ怖】腰の曲がった婆さん

    あまり怖くないけど、うちの婆さんの話。 うちの田舎は結構な山奥で、土地が痩せてて農作物があまり採れない。 昔から住民同士お互い貧しすぎて盗るものがないのが分かってるから、 家に施錠をしないというより、鍵

    1618

    36

    0

    0

    短編2分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• 兄の写真

  ふっかつの呪文

  れけやっい　ちぽぇぶみ　ひじおびち　るそかづん　
  めえぜごじ　もづめぞむ　ぜづきぎろ　するめつえ　
  たばどっす　んりやだや　ざこにんだ　よがすへふ　
  いずあもぎ　ぅつょせめ　ぶのおぶを　ちこべそに　
  をかひはぴ　べいってぃ　せぁぉもほ　ひきぜあで　
  ピナピピア　ペズョョビ　ヂマサミワ　ュピュケモ　
  テサヤロク　チョジガヌ　サウウドノ　テワァシプ　
  ツナヘモヶ　レヘメセニ　レハラムィ　ユゥヵナウ　
  ァダゾペシ　ャツレサズ　ラヤヨピプ　オメヂタネ　
  フフヲタカ　ゥウツオゲ　ハハコヒモ　レサヌタラ