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無数の腕

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• 無数の腕とは

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• 嫌な想い出がある。
  
  昔糞野郎のBにパシリをやらされてた頃に体験した話。
  
  俺とBとBの手下Cで、
  ある公園で花見をすることになった。
  
  Bは突如
  
  「弁当は？」
  
  と言い出した。
  
  
  「俺が今から買ってくる」
  
  と言うと
  
  「は？まだ買ってねぇの？
  さっき命令しただろ？
  返事もしただろ？」
  
  と言われたので困ってると。
  
  「うん、ベントウゥ」
  
  という低い声が背後の放置されてる土管の方から聞こえた。
  
  Bと俺とCがギョっとして土管に振り向く。
  
  土管からは一本の腕が出ている。
  
  Bが
  
  「何だてめーっっ！」
  
  と叫ぶと
  土管から
  
  「ベオオオオオオオオ」
  
  という声と共に無数の腕が出て来た。
  
  全員走って逃げたよ。
  
  ここで後日反省会したが
  何を見たか三人とも違ってた。
  
  俺は腕。
  
  Cは真っ黒い影。
  
  Bが見たのは
  Bの顔した気色悪い人面牛だった。

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• コメント

• 1：

  名無し

  2020/03/26(木) 08:43:55

  ベオオオオに勢いあって笑える話になってる気がします…

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