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精神科閉鎖病棟

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  本当にあった怖い体験談7: てにくまちゃん。の怖い話 てにくまちゃんの怖い体験談

• 精神科閉鎖病棟、というと
  マジキチばっかり隔離されてるイメージがある人が大半だと思うけれど、
  当時私が入院していたのは
  外界の様々なストレスからちょっと抜け出して療養するための病棟だった。
  
  「ストレス緩和病棟」のような名前がついていて、
  完全個室でトイレと風呂だけ共同、
  部屋にはベッドと机とタンス、
  それから洗面台が備え付けてある。
  
  他の階には大部屋もあったし、
  所謂「保護室」なんかも多分あったと思うけど、
  テレビは同じフロアの談話室にあるし、
  スマホやPCも主治医の許可が取れればOK、
  喫煙所も同フロアに二カ所あって、
  風呂もシャワー室と浴場を日替わりで男女交換で使えるから毎日入れる。
  
  
  ちょっとビジネスホテルに滞在してるような気分だった。
  
  そこに4ヶ月入院していた。
  
  ある日入院生活にも慣れてきて、
  喫煙所で一服していた時のこと。
  
  聞きなれないサイレンの様な音が響いて、
  どうやら緊急らしいことがアナウンスで流れてきた。
  
  とにかく患者は全員自室に戻る様に、とのこと。
  
  仲良くしていた先輩患者さんは
  
  「あー」
  
  と残念そうな顔。
  
  翌日その人から聞いた所、
  どうやらこの病棟で自殺未遂した患者がいたみたい。
  
  ちなみに腐っても精神科だから、
  刃物やコード類、ライターとかは預ける決まりになってるから
  どうやったのかは不明。
  
  『最近ちょっと明るくなってきて、
  入院もしてるし生活だってなんとかなりそうって励ましてたのに……』
  
  と別の病棟に入院してる患者さんが話してたらしい。
  
  痴呆症の年配の方とかも入院するような大きい病院だったから
  地下に霊安室あるのは知ってたけど、
  毎日食事の配膳の時なんかにすれ違ってた
  名前も知らない誰かが死のうとしてたことにゾッとした。
  
  心霊体験は特になかったけど
  個人的には洒落にならなかったので投下。
  
  ちなみに私は今も通院治療と復職休職繰り返してるから
  そっちも洒落になってない……

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