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階段を上がってくるモノ
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私が中学生の頃、 当時は不良で夜うち抜け出して 一晩中街灯もない街にいるとか心霊スポット行くとかしてたから 怖い話にも耐性はついてたはずだった。 ちょうどお盆の頃だ。 家族でお墓参りをし、 久々に会った親戚とかもいて疲れてた。 親戚も帰り、片付けも終わったから そろそろ寝ようと布団に入る。 だいたい日付変わる前くらいかな? 布団入るまでは眠かったのに なぜか寝付けなかった。 ウトウトしつつ、 何故か熟睡出来ないでいたんだけど、 急にハッと目が覚めた。 生まれて初めて感じた感覚。 部屋の空気が一気に重くなって、 月明かりで若干見えてた部屋の中が見えないくらい真っ暗、 とゆうか真っ黒?になった。 ほんと、目隠しされてるくらい真っ暗。 いつも聞いてるカエルの声とか風の音が聞こえなくなった。 心の中でなぜかなんとなくヤバイと思って 心臓バクバクしつつ息を殺してた。 10分くらいかな? わかんないけど、 数分経った辺りから、 軋むような音に気付いた。 階段だ。 階段を誰かが上るときになるような軋む音。 それが聞こえてきた。 ものすっごくゆっくり、 誰かが階段を上ってきてる。 二階は姉と自分の部屋しかなく、 階段を挟んで左右に部屋がある。 姉は自分と一緒に部屋に上がってきたから、 こんな時間に階段上がるやつはいない。 二階は姉と自分の部屋しかなく、 階段を挟んで左右に部屋がある。 姉は自分と一緒に部屋に上がってきたから、 こんな時間に階段上がるやつはいない。 怖くて怖くて、 目を閉じたままタオルケットを被る。 タオルケット薄いから頼りないけど。 軋むような音は一段一段ゆっくり上がってきてる。 「ギシッ......ギシッ.......」 もうね、このまま気絶したかったよ。 どうしようどうしようと焦ってる間にも、 何かがは確実に上がってきてる。 そんな時、パッと閃いた。 「今お盆だから、 死んだじいちゃんが帰って来てるかも!」 そう思って心の中でじいちゃんに助けを求めた。 「じいちゃん!なんかいる!助けて!」 ....効果なし。 階段を上がり終えた何かの気配が部屋の前にある。 じいちゃん。 そのまま何かが部屋に入って来た。 もちろん目は開いてないから気配がするだけだけど。 その気配はゆっくり部屋の中を徘徊してた。 なんとなく動いちゃダメな気がして、 ジッとしてた。 多分その間数分だろうけど、 自分には1時間くらいに感じた。 するといきなりふっと暖かい風がおでこにあたり、 緊張の糸が切れた。 それと同時に何かの気配が消え、 カエルの声も風の音も聞こえる。 ゆっくりとタオルケットから顔を出すと、 月明かりで部屋の中が見える。 全てがいつも通り。 「今だ!」 と思い、 ベッドを飛び出して一階の両親の部屋に向かう。 ベッドを飛び出した勢いでテーブルに小指をぶつけ、 テーブルの上のスプレーやらペットボトルやらが全部倒れたけど 気にしてらんない。 一目散に両親の部屋に行き、 母親を叩き起こし事情を説明すると、 とりあえず落ち着くまで付き合ってくれることになった。 二人でリビングに行き、 母親はホットミルクを出してくれた。 そういえば、 夏なのにナゼか寒く感じたなー。 時計を確認すると、午前4時前。 そのまま何をするわけでもなく、 ダラダラと話しながらホットミルクを飲み終えた。 ハッと気付いたら自分のベッドに寝てた。 わけがわからない。 さっきまで母親と話しながらホットミルクを飲んでたはず....。 時計を見ると、午前8時半。 「あぁ、夢か。」 と思い、 リビングに行き一応、 母親に聞いた。 「ねぇ、昨日夜中、 私お母さんの事起こした?」 「えー?起こしてないよー? 夢じゃないの?」 「あはは、やっぱそうだよねー すっごいリアルだったんだよー」 あぁ、夢か。良かった。 って事は、階段を上がる「何か」も夢か。 良かった。 そう思って安心した。 今日は彼氏と会うから、ネタになる。 怖がらせて怖がらせて、夢オチとか定番だなぁ、 とか考えながら朝食を済ませ、 ニヤニヤしながら部屋に戻った。 自室のドアを開けた瞬間、 目を疑うとかこの事。 寝起きには気づかなかったが、 テーブルの上のペットボトルやらスプレーやらが全て倒れ、 ごちゃごちゃに散らばってた。 そのままリビングまでダッシュ。 母親にもう一度同じ事を聞いた。 しかし返事は一緒だった。 その時ちょうど部屋から降りてきた姉にも聞いたが、 姉も昨日の夜中から今起きてくるまでは 一切部屋から出てないとのこと。 ちなみに、 テーブルはベッドから少し離れてるため 寝てる間にとか寝相でとかはない。 今だに不思議でたまらない話。 自分的には怖かった体験。 そしてもう1つ、 母親に言われて気付いたんだけど、 夜中の暖かい風はもしかしてじいちゃんじゃないかって。 じいちゃん、よく頭撫でてくれてたんだよね。。。
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