怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
新聞社の怪談
お気に入り
1543
39
0
中編4分
コピー
「新聞社の怪談」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
父さんから聞いた話。 新聞社勤めだった父さんによると、 新聞社は意外に心霊現象?が豊富らしい。 24時間誰かがいるのになぁ、 とビールをのみながら子供の頃の僕に、 いくつか教えてくれた話の一つ。 父さんは、 いわゆるブンヤではなく、 内勤だったので、 イレギュラーない限り そこそこ定時に上がれたんだけど、 その日は記事の差し替えに伴う調整で、 朝帰りをする羽目になったらしい。 明け方、一段落して 少し休む前にトイレに行こうと席を立った。 誰かが電気を消したか、 真っ暗な廊下を歩き、 明かりのついたトイレに入った途端、 なぜか、トイレが急に真っ暗になった。 うわぁっ、 と悲鳴をあげたとおもったら、 小便器の前に、誰かがいる。 真っ暗なのにわかっちゃったんだよなぁ、 という父さんのしかめっ面、 子供心に、すごく怖かったのを覚えている。 そこには、 ずいぶん古いコートと帽子を着た、 背の低い男が用を足してたらしい。 人がいたのか、と安心する間もなく、 ばちばちっ!という大きな音を立てて、 明かりがついた。 急に明るくなって、 目をパチパチさせながら、 父さんは、その人にびっくりしましたね、 と話しかけようとした。 でも、そこには誰もいなかったんだって。 父さんが戸口に立ってたから、 どこにも行く場所なんかないのに。 ぽかんとする父さんの目の前で、 小便器の洗浄ボタンが押されて、 水がジャーって、流れ出したのを見て、 父さんは悲鳴をあげて逃げ出したんだって。 悲鳴をあげて、 自分の机に戻った父さんを、 同僚がどうした!って落ち着かせてくれたそうだけど、 何があったか話しても、 そいつは笑って取り合ってくれなかったんだって。 見間違えかと納得しかけた父さんと、同僚だけど、 そのとき、ふたりともに、 「すまんなあ、帰るわぁ」 って声が聞こえて、 ものすごい悲鳴をあげたらしい。 次の日、二人で、 先輩や、長く務めた人や、 いろんなひとに話を聞いたけど、 理由はわからずじまいだったって。 帰れないまま死んだ新聞記者とか、 そういういわくがあるわけでもなく、 心当たりもわからず、 二度とその人?とも会うことがなかったんだって。 わかんないまま、 新聞社は新しいビルに移っちゃったので、 結局しらべようもなく。 今でも父さんは時々、僕にその話をする。 あれ、いったいなんだったんだろうなぁ、 でも、あの明るい声は、 幽霊とかじゃない気がするんだよなぁ、 というのが、いつものオチなんだけどね。 あー、洒落にならない怖い話だったのは、 父さんの方で、僕にとっては、 ちょっと不思議な話程度。 でも、父さんは、 連絡なしで仕事で徹夜した上に、 次の日も、 その不思議な男の聞き込みで帰りが遅くなったので、 まだ新婚だったお母さんにものすごく怒られて、泣かれて、 浮気まで疑われたんだって。 そこはシャレにならない話なのかもね。 もうひとつ。 父さんから聞いた話、 父さんの父さん、僕のお祖父さんが、 不思議な石を拾ってきたことがあるんだって。 石なのに、冬でも暖かくて、 夜になるとぼんやり光る、真っ赤な石。 お祖父さんは釣りが趣味だったので、 夜釣りの時に拾って来たらしい。 神棚にあげていたんだけど、 拾って何年かしてから、 急に目を離した隙に なんどもなんども神棚から落っこちるようになったので、 気味が悪くなって、法事にきたお坊さんに相談したら、 悪いものとは思えないがお寺で供養してみましょう、 といって引き取って行ったんだって。 その後はその石がどうなったかわからないけど、 そのお寺は何度も後継ぎさんを迎えたのに、 結局潰れて?しまったんだって。 今でも、そのお寺のあとは、 新しい電車が通って開けた場所のそばにあるのに、 何度もビルを立てようとかいう話があったらしいけど、 うまくいかないままなんだって。 今でも、 誰も買いてもつかないまま、 空き地のままでした。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった39
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話
2chまとめ 怖い話 短編集47話
実際にあった怖い話 2024年11月号
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
ほんとにあった怖い話読者体験シリーズ 12日間の悪夢
前の話:【洒落怖】ホラーeye
次の話:【洒落怖】最後の抵抗
怖い話 No.7821
【洒落怖】大豊作
944
51
短編2分
怖い話 No.8249
【洒落怖】日常の風景
1776
33
短編1分
怖い話 No.2615
【洒落怖】車椅子
1530
27
長編12分
怖い話 No.20248
【洒落怖】出ると有名だった病院の個室
2061
45
1
中編3分
怖い話 No.8969
【洒落怖】あれからずっと
992
41
怖い話 No.17730
【洒落怖】物件の下見
1594
18
怖い話 No.9914
【洒落怖】恐ろしいほどの低音
1323
32
怖い話 No.1247
【洒落怖】水をくれ
1200
40
2
怖い話 No.8518
【洒落怖】魔除けシーサー
1896
37
怖い話 No.17313
【洒落怖】上から半透明な何かが凄い早さで降ってくる
1479
46
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
袋叩き
ペイント
ばあちゃんの人形
呪いのエノキ人形
ラフレシアを求めて
読書家
拍子抜け
水泳部はほとんどが女子
自称犯人