怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
小さくなる影
お気に入り
1690
31
0
中編4分
コピー
「小さくなる影」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
事の始まりは先々月くらいになります。 母方の実家は結構な田舎で、 訳あって私はそこで一人暮らしをしていたんですが、 夜、私が寝ていると、縁側の方のふすまが、 ふっと明るくなったんです。 私がそれに気付いて、 ふすまの方に目をやると、 そこには、ものすごく大きな人の影があったんですよ。 いや、人の影、と言っても 大き過ぎて腰だけしか映ってなかったんですが、 手の形がはっきりと見えたので、 私はそれが人の影だと解ったんです。 私はびっくりするだけで、 何も出来なかったのですが、 その影は、私が見ている事に気付いたのか、 次の瞬間には明かりごと消えてしまいました。 かなり怖かったのですが、 本当に一瞬の出来事だったので、 見間違いか何かだと思い、 その日は寝てしまいました。 しかし、それからほぼ毎日、 夜中にまったく同じ事が起こるようになりました。 最初に影が見えるようになってから5日目くらいになって、 流石に私は、これは夢ではないぞ、と思い始めました。 誰かのイタズラか、目の錯覚か、何かは分からないものの、 連日連夜外が明るくなり ふすまに人の影が映るなんて事は、 気味の良いものではありません。 ですが、 誰に相談すればいいかわからなかった私は、 誰にもそれを話す事のないまま、 そんな状態を一週間程過ごしました。 毎夜毎夜、 その影を見ていた私はあることに気付きました。 明かりと影は私がふすまを見るまでは 消えてくれないのです。 そして、もうひとつ。 影が日に日に小さくなっていくのです。 最初、腰だけしか映っていなかった影は 二週間経った頃には、 お腹から膝まで見えるようになっていました。 この頃には私は、 毎日のように起きるこれは、 イタズラなんかではなく、 霊的ななにかなんだろう。 と思い始めており、 影がだんだんと小さくなっていく事に気付いた時は、 放っておいたらその内消えてしまうだろうと考えたのです。 私が思った通り、 影は一月もすれば ほとんど全体が分かる程に小さくなっていました。 夜、気付かないまま寝てしまうの事もしばしばあり。 次第に恐怖心も薄らいで行きました。 それからつい先日までは、 影が小さくなっていくだけで何も起こることがなく、 日が過ぎて行きました。 影が全身を映すようになり、 髪が腰まで伸びたいかにもな風貌に、 最初の頃はこの影がものすごく大きかったのだと思うと、 少し恐怖したのを覚えています。 そして2日前、 友人の家に呼ばれた時、 その影の話を初めて人に話しました。 2ヶ月前からほとんど毎日影が現れること、 その影が日に日に小さくなっていくこと、 今ではもう、普通の人間くらいの大きさになっていること。 私は影の事について全てを話しました。 すると、 友人は少ししてから急に青ざめて、 ケータイを取り出しました。 「…お前…頭悪いなぁ……」 そう言うと 友人は部屋を暗くしてケータイの写真用のライトを点けると、 私に光を浴びせました。 「こっちに来い…」 心なしか友人の手は震えていました。 私は言われるままライトの近くに立たされます。 「あっちの壁に向かってゆっくり歩いてみろ」 私は訳も分からずに、 ただ言われるままにライトから遠ざかり、 壁へと歩きました。 そして、壁のすぐ近くまで歩いた時。 私は、恐怖で腰を抜かしました。 「影が…小さくなってる……」 気付けば、 私は今まで経験したことの無い震えと鳥肌に襲われていました。 そう、光源から離れ、 壁へと近づいた私の影は、 だんだんと小さくなっていったのです。 少し考えれば分かる事でした。 昨日見た時、 あの影の主は人間と変わらない大きさ、 つまり、ふすまのすぐ近くまで、 あの影の主は来ていたのです。 今は、もうあの家に戻りたくないので、 友人の家に泊めさせてもらっていますが、 もし、気付かないままあの家に住んでいたら、 私はどうなっていたのか。 それを考えると、 未だに震えが止まりません。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった31
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
ひっそりと話題になってる心霊系の本
訳アリ心霊マンション 4巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
あかりとシロの心霊夜話 36巻
訳アリ心霊マンション 1巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
新 心霊探偵八雲 赤眼の呪縛
訳アリ心霊マンション 2巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
訳アリ心霊マンション 3巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
前の話:【洒落怖】隔離校舎
次の話:【洒落怖】しきたり
怖い話 No.8690
【洒落怖】もう一人の彼女
1017
33
中編3分
怖い話 No.22637
【洒落怖】リスカ事件
965
11
短編2分
怖い話 No.2542
【洒落怖】うごめく髪の毛
1582
40
1
長編5分
怖い話 No.22692
【洒落怖】キモオタ
朗読 OCCULT HITORI 怪談朗読ラジオ オカルトヒトリ
1135
6
長編16分
怖い話 No.20951
【洒落怖】歩く音
1153
23
短編1分
怖い話 No.14454
【洒落怖】開口一番
1093
26
怖い話 No.21417
【洒落怖】村はずれの小屋
1701
30
長編9分
怖い話 No.151
【洒落怖】会社の慰安旅行が・・・
朗読 ゆっくりの怖い話【2ch怖噺】
2340
怖い話 No.1392
【洒落怖】目の錯覚なのか何なのか?
1680
怖い話 No.7232
【洒落怖】タクシー運転手の謎
1874
28
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
切り裂き魔
夜中に服を着替えさせられた
偽コトリバコ
5分間の留守電
神様に貰ったチャンス
キャベツの千切り
一年に一度村を無人化
夢じゃないよー