怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
右手に蝋燭、左手に・・
お気に入り
1318
17
1
0
中編4分
コピー
「右手に蝋燭、左手に・・」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
愛知県の出る、 と噂の多いとあるトンネルの話。 おれの友達のバイクの走り屋仲間が 実際に体験したという。 その日、夜中にみんなで峠を走らせがてら、 肝試しで例のトンネルへ行こうかと計画をリーダーが立て、 人を集めた所7人の走り屋仲間が集まった。 深夜2時頃、 時間帯もあってかバイクのエンジン音のみが 峠の道で響き渡る。 「着いたぜ!」 と本来公道として使われているトンネルとは違う、 今はトンネルの端が封鎖されている もう一つの旧トンネルに7人は到着した。 ぽっかりと口を開けた真っ暗なトンネルと森からの冷気が、 蒸し暑さによるじっとりとした汗を冷やす。 その心地よさとは逆に 7人は何か嫌なものをそれぞれ感じ取っていた。 「ビビってんじゃねーよ!んじゃルールな! おれがまず最初にトンネルの端の壁まで行って、 ロウソクを7本、人数分置いてくる。 1人ずつトンネルの端まで行き、 そのロウソクに火を点けて帰ってくる!」 とさすがリーダー。 そう言うとさっさと人数分のロウソクを持って トンネルの闇に消えていった。 6人はトンネルの闇を じーっと見ているしかなかった。 それほど場に圧倒されていた。 しばらくすると 闇の奥の方でかすかにオレンジ色が見え、 それがだんだんこちらへ近づいてきた。 「お~!やべやべ!!やっぱなんかいるよあそこ!」 と顔を引きつらせて まずリーダーが帰ってきた。 ロウソクを置き、 自分が持って帰るロウソクに火を点けようと、 ジッポを擦って場が明るくなった瞬間に 何かが視界の隅で動いたのだという。 このリーダーの嘘に見事に引っかかった6人は完全にビビってしまい、 かと言って年頃の男が集まっているのだから 腰抜けには見られるわけにもいかないと、 ガクガクいいながら一人ずつトンネルに入り ロウソクを持って帰るという度胸試しが始まった。 真っ青な顔で戻って来る者、 恐怖に耐えられなくなり走って戻って来て つまづいて転ぶ者もいれば、 余裕じゃんと笑いながら戻って来る者もいた。 そして残された、 7人の中では最年少の後輩。 彼はただ1人、 最後まで青い顔をして震えていた。 「お前が最後だからな! ロウソクちゃんと火ぃ点けて持って来いな!」 とリーダーが肩を押した。 後輩は顔面真っ青にして フラフラと闇に消えていった。 「う~ん、おせぇな…」 後輩がフラフラとトンネルの闇に消えて 30分が経とうとしていた。 他の者は遅くても10分ほどで戻ってきていた。 うんこしてんじゃねーの?と話しながら、 万が一の事があったら何なので、 みんなでトンネルに入ろうとした時、 小さなオレンジ色の光がこちらへ近づいて来た。 おー来た来た! と皆でロウソクに照らされた後輩の顔を見た。 後輩は顔が変形していた。 目は髪の生え際まで細くつり上り、 目の下は墨を塗ったように真っ黒になり、 口からは泡を吹き出し 仮面のような固定された笑みを浮かべ、 その目は完全に左右違う方向を睨んでおり、 「ん゛~ん゛~」 と唸りながら後輩は戻って来た。 6人はそれだけで正気じゃないと思ったが、 リーダーがあるものを見て後輩の顔を 「正気に戻れやドアホ!!」 と力一杯ぶん殴った。 後輩は右手にロウソクを、 左手に腐った獣の死体を大量に抱えて戻ってきたのだった。 殴られた瞬間、後輩は 「ギャイン」 と獣の鳴き声のようなうめき声を出し、 気絶した。 しばらくすると後輩は目を覚まし、 正気に戻っていた。 皆が話を聞くと、 トンネルに着いた瞬間から すでに意識が無かったという。 その後輩は頬の腫れとともに、 目の下の真っ黒いクマはしばらくとれなかった。 「ホント遊び半分で肝試しとかやらない方がいいよ。」 と友達は忠告してくれた。 おれは出る、と評判の 千葉の松戸にある八○霊園12区に行こうかと思っていたがやめた。。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった17
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
フォロワーさんの本当にあった怖い話
実際にあった怖い話 2025年7月号
怖い話でメシを食う。最恐の2人が語る奇妙な日常
うえまつそうの学校の怖い話
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
前の話:【洒落怖】姉の友達
次の話:【洒落怖】バイト先
怖い話 No.9645
【洒落怖】自分の記憶と父の話
1020
47
短編2分
怖い話 No.9727
【洒落怖】倉庫
1516
55
長編5分
怖い話 No.2855
【洒落怖】共同墓地と夢
1534
41
怖い話 No.2124
【洒落怖】影の数
1725
26
中編3分
怖い話 No.20194
【洒落怖】Aが見たもの
1603
31
怖い話 No.9026
【洒落怖】狸
1036
38
怖い話 No.9891
【洒落怖】謎のURL
2184
怖い話 No.8116
【洒落怖】母の帰宅
1816
40
怖い話 No.10083
【洒落怖】過食症の姉
1577
33
長編6分
怖い話 No.9893
【洒落怖】ボクモノセテ
1265
44
短編1分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
お父さんはお母さんを人間扱いしてくれないの!
手を引っ張るモノ
裏S区?
(´・ω・`)
邪視
真夜中の花嫁
もうお一人様乗れる余裕が御座いますが、いかが致しますか?
長い髪の毛
腕章の少年