怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
神社と石碑と黒い物体
お気に入り
2134
22
0
中編4分
コピー
「神社と石碑と黒い物体」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
まだ私が小学生の時によく近所の山で遊んでいた。 (ど田舎だった)ある日友達(仮にNとします)と裏山に遊びに行ったんだ。いつもと同じ場所じゃつまらないから違う場所に行ったのよ。 崖登りをしながら遊んでいたらNが遠くの林の中に神社を見つけたのね。崖登りも飽きてきたからその神社に行ってみよう!ってなったんだ。 二人で神社の方向に歩くんだけど、小学生で歩く速度が遅いからか、森の中で歩きにくいからか全然神社は見えてこなかったのね。私もNも飽きっぽいから普通なら諦めるのに、何故か二人とも黙々とその神社に向かって歩き続けたんだわ。 今考えたら呼ばれてたのかなって思う。神社に向かって歩いていた時の記憶が飛んでて思い出せないんだけど、気付いたら神社の前にいたんだわ。 でも、着いてみたら神社っていうより祠って言うの?よく分からないんだけど神社っぽくなかった。んで、来たからには調べてみよう!ってなったんだけどNが恐がりだして、彼女は遠くで見てるって言ったのね。 仕方ないから1人で鳥居(のようなもの)をくぐって奥にある本堂みたいな所に近づいていったんだ。その瞬間足元の空気が変わったのが分かった。 夏だったんだけど妙に冷たい空気が足元だけ流れてた。やばいかなって思ったんだけど、とりあえず後にも引けず本堂に向かって歩いた。 そしたら本堂の隣に小さい膝丈くらいの石碑みたいなのが一つあったんだ。ツタがぐるぐる巻いてあってその石碑がなんなのかよく見えなかった。 私がその石碑とにらめっこしていたら、ようやくNが追い掛けてきて私の隣まで来た。Nは「なんだ。 思ったより普通じゃん」とか言ってて、最初のビビりはどこへやら、いきなり石碑のツタをむしり出したんだ。止める暇なんて無かったのは覚えてる。 そしたらその石碑には「昭和朋子」って薄く掘られてた。左下にも何か書いてあったけど、あまりにも削れてて読めなかった。 Nは「昭和朋子ってなんだろ?えらい人かなー」って話してた。私はだんだん気持ち悪くなってきて、帰ろうって言ってもNは帰ろうとしなかった。 むしろ「ここには何か宝がある!」とか言い出して、1人で本堂の周りを調べ始めてた。本堂には立派な鍵がかけられてて、中には入れないようになってたんだ。 日も暮れ始め、本気で足元の空気が冷たくなりはじめた。私はいくら帰ろうと誘っても本堂に侵入しようと躍起になってるNは聞いてくれなくて、仕方ないから1人で先に帰ったんだ。 (Nの同意は得ました)その夜どうにも体のだるさが抜けなくて早めに寝ることにした。夜中に暑くて寝苦しくて目を覚まし、トイレに行こうとしたけど体が動かなかった。 いわゆる金縛りです。ビビりまくった私はどうにか動こうと力を入れた瞬間「ゴトン」って音がした。 「えっ」と思って音のした方向を見ようとしたら、何かが頭の上、ちょうど視界には入ってこない位置に何かがいるのが分かった。怖くなって目を瞑ったんだけど、好奇心で少し目を開けてみた。 目を薄く開いたら視界の端っこに黒いぼさぼさした物が見えた。咄嗟にそれは人の頭だって気付いたんだ。 そこからまぶたが閉じれなくなって、視界の端っこの黒い物体はゆっくりと私の耳元に寄ってきたのが分かったうわっヤバイ!って思った瞬間「おまえじゃない」って枯れたおばあさんのような声で囁かれた。あの時の声と生ぬるい息は今でも覚えてる。 囁かれた後、金縛りは解けて急いで両親の部屋に向かい一緒に寝かしてもらった。これで終わりなら良かった。 次の日学校に行くとNの姿が無かった。風邪で休みとの事だったが、不安になった私は帰りにNの家へ寄ったんだ。 もしかしたらNの所にもあの黒い物体が行ってるかもしれないと思ったから。Nの家へ行くとおばさんがうつろな顔をして出てきた。 Nの事を聞くと昨日の出来事について聞かれたので、神社に行ったことや、Nが石碑のツタを取ったことなど全て話した。おばさんは泣き出して、私をNと合わせたくないって言ってたけど、頼み込んで合わせてもらった。 Nは髪がなくなって耳が聞こえなくなってたんだ。しかも頭はかさぶただらけで、抜けたって言うより抜いたって感じだった。 おばさんの頼みでそこの神社に行くことになった。その時は私の母親も同行した。 (前の晩に両親の部屋に転がり込んだ時、その日あったことを全て話してた。信じてなかったけど)神社に着くと異様な空気がながれてて、石碑の前まで行くとその正体が分かった。 石碑には髪の毛がへばりついていた。髪の長さからしてNの物とすぐ分かった。 Nの母親は泣き出し、私も怖くなって泣いてしまった。泣き続けるNの母親をなだめて、Nの家に戻り昨日のNの様子を聞いた。 夜7時頃にNは帰ってきて、その時は全く普通だったそうです。髪もありました。 ただ、異常なハイテンションだったのは覚えていたそうです。朝になって学校に行く時間になっても起きてこないNを母親が見に行くと髪が無くなり、ぼけっと床のうえに座っていたそうです。 医者に連れていくと耳が聞こえない事が分かりました。医者は何か一時的なショック状態で、自分の髪を抜いてしまったのだろう。 と話していたそうです。私は前日の黒い物体についてNに話し掛けた。 Nは一瞬反応して「私☆§○$*~」と、わけ分からないことを一言だけしゃべりました。その後Nはしゃべらなくなった。 Nの家族はすぐに引っ越していなくなった。祠が何なのか、原因とか分からなくてごめんなさい。 調べる伝が無いんです。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった22
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
感情に寄り添う支援の技術 : 感情の「移動」を支えるまなざしと構造
【フルカラー】茉莉花ちゃんの好感度はぶっ壊れている(1) (トライゾン)
松本透はゴリラ妻とプリティ娘とツンデレ息子を愛しすぎてる 1巻
【フルカラー】茉莉花ちゃんの好感度はぶっ壊れている(2) (トライゾン)
山小屋あひるのぴーちゃんの話: ヨコ
診える医師(1) (コミックゲンま!)
前の話:【洒落怖】狭まる空間
次の話:【洒落怖】擬人化
怖い話 No.22859
【洒落怖】闇金の取り立て屋
688
20
短編2分
怖い話 No.1570
【洒落怖】ビデオに映ったモノ
1373
34
中編3分
怖い話 No.725
【洒落怖】旨いトンカツ屋
朗読 瑠璃ガキの怪談朗読
1854
30
1
2
怖い話 No.14817
【洒落怖】連れてきた?
1640
38
短編1分
怖い話 No.14754
【洒落怖】将来の仕事
1648
33
怖い話 No.20309
【洒落怖】台風の時に来た親子連れの客
朗読 G級戦犯
2637
52
3
怖い話 No.1326
【洒落怖】眼鏡掛けたおじさん
1121
怖い話 No.9808
【洒落怖】遺体と同じ小屋
1731
40
怖い話 No.7940
【洒落怖】似たような事故
1462
怖い話 No.2322
【洒落怖】追いかけてくる光
1572
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
剣鉈
これまで3回ほど異世界に行ったことがある
エレベーターの女
井戸の中
犬と外国人の幽霊
一番奥の個室
セールス先
消えた彼女