怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
そげな場所に携帯忘れてくんな
お気に入り
1640
31
0
中編4分
コピー
「そげな場所に携帯忘れてくんな」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
「ナツ!私と一緒に◯◯ホテル行くで!」 「はぁ!?」 いきなり弟の俺とホテルってアンタ。何考えてるんだと。 「何、勘違いしてん!廃墟なん!そのホテル。しらんの?」 「なんで廃墟のホテルに行かんとあかんねん。俺は今忙しいねん」 話を聞くと姉貴は彼氏とその他グループと肝試しに行ったらしいんだが(しかも夕方に)携帯をホテルに忘れてきたらしかった。 彼氏に車で家まで送ってもらい部屋で彼氏にメールしようとした時に気づいたらしい。 「ケンちゃん(姉の彼氏)と、いきゃーえーやん」 「番号覚えてへんもん・・しかもケンちゃん7時からバイトやもん」 「明日、いきゃーええがな!怖いやろ!」 「いやや!明日、学校終わるまで携帯ナシなんか耐えれんもん!」 ちょっと半泣きなので仕方なくめちゃくちゃ文句を言いながら俺は着替えた。 時計を見ると六時。まだ明るいけどライトをバックに入れて俺のバイクでその廃墟ホテルへ2ケツして向かった。 かなりの農道を走ったと思う。ぶっちゃけ本当に姉貴は天然だ。大学へ行ってるがドジすぎて親が心配して一人暮らしさせないのもそこにある。 「ここが廃墟ホテル?こんなとこあったんやな」 「アホやなぁ。あんたも地元の人間なら知っときぃ。有名やで?幽霊でるって。」 そげな場所に携帯忘れてくんなと言いたい。とりあえず玄関の入り口は門が閉まって入れないらしいので裏の厨房の勝手口から入った。 厨房くっせー!なんやら腐った臭いがする・・・酒の空き瓶とかコンビニ弁当が散らばって浮浪者が宴会でもした後?のような感じだ。厨房を抜けるとT字の廊下があり、真っ直ぐ行くとフロント。 左は従業員用の部屋(?)右は階段だ。 「何処に携帯置き忘れたん?ぶっちゃけ俺めっさ怖いねんやー。はよ携帯捕獲して帰ろうで」 「三階の広いベランダで皆で話してた時にイスの上置いたん覚えてるからたぶんそこやと思う。」 俺と姉貴はサッサと階段を上った。 階段の壁に飾られているモナリザの絵がかなり怖かったな。鳥の羽やら猫の毛らしきものがいっぱい落ちてたし、壁に「後ろを見ろ」とか書いてて恐怖倍増でした。 ホテル内は予想よりは夕日が入り明るい感じだった。カラスがギャーギャーうるさい。 いろんな事考えてる内に三階へついた。三階につくと目の前に大きなベランダがあり、机やらイスやら壊れたテレビやらが置かれていた。 「あれ?ない!うちの携帯ない!」 「はぁ?もしかしてケンちゃんの車に忘れたってオチちゃうやろなぁ」 「あ。それかもしれへん」 「ブッコロスよ?」 口論していたが、俺が姉貴の携帯へ電話すれば早かったと気づき俺は電話したんだ。 「チャーララ~♪(ハマアユのマリア)」向こうから鳴っていた。とりあえず携帯はホテル内の三階にある事は確信した。 音の鳴る方へ近づく。どうやら309号室。この部屋にあるみたいだ。 「あれ?うちらこの部屋なんか入ってないのに・・」 「その言葉信用できん。天然やからな」 その瞬間俺が姉貴の携帯の着メロが止まった。あれ?留守電なってもーたかな。 と思って自分の携帯を見ると「通話中」と、表示されていた。俺はパニくったがとりあえず喋ってみた。 「あ、あの!もしもし!?」 「・・・ザァー・・グ・・ウィ・・バ」 わけの分からん雑音しか聞こえない。俺の直感でこれはヤバイと思った。部屋のドアを開けようとする姉貴を止めた。 「ちょいまって!通話中になってるん!この部屋誰かおるぞ?ヤバイって。」 「え!?浮浪者なんかなぁ?ナツ、携帯取ってきて?姉ちゃん怖いわ」 俺だって怖い。それに浮浪者なんかじゃない。 そんな気がした。俺はヤケクソで部屋を開けた!え?・・・誰も・・いない。 そしてニッコリ微笑したピエロのお面の横に携帯があった。そして姉貴の携帯は油がベットリついていた。 ストラップもむしり取られているようだ。俺が混乱していると部屋の外で待ってる姉貴が悲鳴をあげた。 「ど、ど、どしたん!?」 姉貴はうずくまって震えてなにも答えない。 「どしたんやて!?携帯あったで!?何があったん?」 「あのあの、あのな、白髪のおじいさんが耳ふさいでこっち走ってきたん!ホンマやで!?うち見たもん!叫びながらこっち走ってきたもん!」 「お、お、落ち落ち着き!そんな悲鳴きこえんかった!とりあえず携帯はあったんや!はよ帰るで!?」 ガチガチ歯を鳴らす姉貴を連れて俺は階段を降りた。 正直俺も足ガクガクだ。なかなか足が言うこと聞いてくれない。 一階まで降り厨房のドアを開けようとした時、なぜかフロントを見てしまった。見なきゃよかった。 髪の毛真っ白のおじいさんが首を右、左へ曲げながらこっち見てた・・・・・・・・もうスローモーションになってた。自分の行動、姉貴の泣きそうな顔。 アイツはなんか言ってたんだ。覚えてないのでテキトーになるけどたぶんこう言ってた(スゥ、スゥ、スゥ、ネエ。 ネエ)喉に穴あいた感じだった。「あ゛ぁぁああ!!!」俺と姉貴は絶叫し、一目さんに帰宅した。 それから姉貴の携帯には非通知で無言電話が週一日くらいで掛かる。(現在は解約してますが)あのホテルはまだあります。 本当に地元じゃ有名な霊のホテルと言われています。横にトンネルがあるので知っている人もいるかも。 霊感があり怖いものしらずな先輩も「あそこだけはよう行かん。」と言うくらいでした。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった31
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話
2chまとめ 怖い話 短編集47話 2ch洒落怖
実際にあった怖い話 2024年11月号
ちょっと怖い話1 フォロワーさんのひとこと体験談
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
前の話:【洒落怖】ババア
次の話:【洒落怖】黒板の顔
怖い話 No.8335
【洒落怖】不妊の原因
1987
22
短編2分
怖い話 No.14579
【洒落怖】人だかり
1707
20
中編3分
怖い話 No.22218
【洒落怖】お札の家(後日談)
892
15
2
長編5分
怖い話 No.7143
【洒落怖】陰気な会社
1216
24
1
怖い話 No.22306
【洒落怖】頭を狂わす
832
11
怖い話 No.21160
【洒落怖】姉キの部屋
861
6
怖い話 No.783
【洒落怖】神棚
2416
怖い話 No.22409
【洒落怖】事件に関する重要な記録
朗読 OCCULT HITORI 怪談朗読ラジオ オカルトヒトリ
1095
長編6分
怖い話 No.22477
【洒落怖】ショッピングモールの地下1階
652
17
怖い話 No.8780
【洒落怖】キンモクセイの香り
1238
32
短編1分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
どうか呪わないで。 空き巣より
逆吸血鬼と存在しない町
一年に一度村を無人化
普通の彼女じゃない
あんた死ぬよ
降って沸いた心霊現象
好奇心
タヌキ
赤猫