怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
温泉旅館
お気に入り
2141
32
0
中編4分
コピー
「温泉旅館」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
それは3年くらい前に、友人2人と「たまには温泉でのんびりしたいよね」 の一言からはじまりました。 「どうせなら、観光地よりもひなびた感じの落ち着いたところのほうが いいな。」「ガイドブックにのってるとこはどうもね、人も多いし。 」皆それぞれ好きなことを言いながら、「あーでもない」「こーでもない」と やっていた末に、道南のとある温泉旅館に決定しました。出発の朝は快晴だったそうです。 全員が各自の荷物を持って集合しました。その温泉迄約4時間。 途中コンビニによったり、ガソリンスタンドで給油したり、たのしいドライブでした。その旅館につくまでは、、、チェックインをしたのは午後3時位でした。 それまで快晴だった空も、いつのまにか雲がたちこみだし、今にも雨がふりそうな気配です。しようがないのでとりあえず「部屋にいって休もう!」という皆の意見に従い部屋に案内してもらって、その部屋の戸をあけたとたん、「ざわっ」としたそうです。 いきなり気温が下がったような感じ。「自分一人だったら部屋を変えてくれと言うけれど、みんなを怖がらせたくないから。 」だまっていました。その部屋でテーブルでお茶を飲みながら話をしている時にも 後ろからの”視線 ”を感じていたそうです。 ほかの2人は「暑い!」といっていましたが、姉は寒くてたまらなかったそうです。嫌な視線を感じながらも、他の2人と「あの**先生はだめだよ。 」とか「最近、婦長さんがどーしたこーした。」など職場での愚痴やうわさ話に花をさかせておりました。 話をしている間にも、その”視線 ”がだんだん強くなって行くのを感じながら、、、「ふっ」と気を抜いた途端にきたそうです。両肩に「ズシリ」と、姉が言うには、霊にもいろいろ種類があって「寂しいから自分に気がついて欲しい」「自分が死んでいる事を知らないで、生前と同じにふるまっている」等の霊はまだ良いそうです。 たちの悪いのが「自分が苦しんでいるのだからおまえも苦しめ!」といった類いの霊だそうです。(うーん人間と一緒だ)姉の両肩にのってきたのは「後者」でした。 「うわ、これはまずいな。」とりあえず、いつも常備している荒塩を両肩に振りかけました(備えあれば憂いなしともいいますし、、、)友人2人は姉が”見えてしまう人 ”と言うことを知ってますから、塩を取り出した時点で気がつきました。 友人A「なんか来た?」姉「うん、さっきから後ろにいる。今私の肩つかんでる。 」友人B「やばいやつ?」姉「かなりやばいかな。」友人A,B「どうしたらいい?部屋変えてもらおうか。 」姉「部屋変えても多分ついて来ると思う。」姉「私の後ろの壁、なにかある?」友人「絵、風景画。 」姉「悪いけど、裏を見てくれる?」友人2人びびりました。「大丈夫だから、見て!」と姉。 友人2人、おそるおそる絵をめくってみました。その絵の裏には御札が貼ってありました。 友人2人パニック状態!姉もさっさと逃げたかったそうですが、でもこのままにするわけにもいかず、「ね、線香買ってきて、それとお供えになるお菓子とか果物。」と友人に頼みました。 1人になった姉は、 じっとしていました。下手に話し掛けたりすると、この手の霊は図に乗って悪さをするのだそうですでも、「せっかく休みを取って、温泉に来て。 しかもまだ温泉にも入っていない。」事に気がついた姉は無性に腹が立って来ました。 (姉、短気です)「でも相手をしたら、やばいよな~。この男」霊にも男女があるそうです。 そうこうしている内に、友人2人線香とお菓子、それとなぜかろうそくをかかえて帰って来ました。(コンビニは便利だね!)友人A,B「大丈夫だった?買って来たよ!」姉「じゃあ、線香を焚いて。 それと床の間にお供えをしてくれる。」部屋に線香の煙がたちこみ出したころ、姉の両肩が「すうっ」と軽くなりました。 「今すぐ、荷物をまとめて出る準備をして。それと私の荷物もお願い、今動けない。 」姉は見ていました。後ろに居た男の霊が部屋のなかをぐるぐるまわりはじめた事を、その男の着ている背広は襟が広い今ではだれも着ないような古いスタイルだという事も。 その男は、首をうなだれながら部屋の中を歩き回っています。姉「これは、やばすぎだな。 」その男は、引っ張る霊だったそうです。引っ張る→生きてる人間を取り込む、というか自分と同じ目にあわせたいと思っている霊?精神状態によっては”同化 ”する事もあるそうです。 友人がロウソクに火を付けて床の間に備えました。そのロウソクの火は「まんまる」な形をしています。 中学生の頃、姉は「映画とかで、幽霊が出る時には、ろうそくほ火がゆらゆらしたりするけど、本当は違うんだよ。」と言っていたのを思い出します。 男も歩き回る事に飽きたのか、床の間のお供えに気を取られたのか、床の間の前にじっと立ってます。姉「この部屋出よう、今すぐ!」反対する人いません。 フロントでチェックアウトして、車に乗り込み今朝来た道を戻りながら、、、「なんだったの?」姉「よくわかんないけど、あの部屋は集まるところみたい、でもほんとーにやばかったよ!」全員、残りの有給休暇は自宅ですごしたそうです。おしまい。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった32
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
本当にあった怖い話: −コマラセラレタ (あん堂)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
「超」怖い話 癸 (竹書房怪談文庫)
実際にあった怖い話 2024年9月号
ちょっと怖い話1 フォロワーさんのひとこと体験談
前の話:【洒落怖】最後の100本目を消した時
次の話:【洒落怖】ラッパの音
怖い話 No.22660
【洒落怖】幽霊の行動
1030
7
短編2分
怖い話 No.22395
【洒落怖】肉
721
9
中編3分
怖い話 No.7390
【洒落怖】調子に乗りすぎました
1703
43
怖い話 No.22321
【洒落怖】逆さまの死神
1288
22
怖い話 No.8118
【洒落怖】夜のコールセンター
2921
38
怖い話 No.22535
【洒落怖】恨まれる女
904
6
怖い話 No.17095
【洒落怖】電話に出たモノ
1282
19
短編1分
怖い話 No.9373
【洒落怖】神社が二つ
1753
26
怖い話 No.22643
【洒落怖】おばさんとベランダ
1277
怖い話 No.8084
【洒落怖】話しかけるだけのバイト
朗読 ホラーの泉-洒落怖まとめ【ゆっくり怪談】
1336
44
1
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
切り裂き魔
夜中に服を着替えさせられた
偽コトリバコ
5分間の留守電
神様に貰ったチャンス
キャベツの千切り
一年に一度村を無人化
夢じゃないよー