怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
舞子墓園
お気に入り
994
21
0
中編4分
コピー
「舞子墓園」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
地元にある舞子墓園ってとこで自分と友達が体験した話。 自分の人生の中で唯一といっていいくらい ハッキリ異常だと言い切れるおかしな体験だった。 そこはそこそこ大きな下り峠の中に墓園を作ったような場所で、 それなりに色々な噂はあった。 夏になれば自分も友達と一緒に肝試しをしたり 写真を撮ったりしたけど、 一度も心霊的なことは起こらなかった。 そんな夏が過ぎた冬のある日の夜、 遊びにいった帰り道友達とチャリを押しながら、 「近道なるし墓園通って帰ろうや」 という話になった。 墓園は結構急な上り道なだけあって 確かに近道になる。 二人でチャリを押しながら墓園に入っていった。 世間話をしつつ墓園の中の車道を進む。 ここは基本的に灯りが無いので、 車が来たらすぐにわかる。 中程まで進み、 街灯が全く無い曲がり道に入った辺りで、 何かがおかしいことに気づく。 自分達の周りが異常なまでに暗い。 暗いなんてもんじゃない、 ほとんど視界がゼロ。 手元以外何も見えない。 本当に何も見えない。 いつの間にか会話が無くなっていた友達に声をかける。 友達の顔も真っ暗で見えない。 「なぁ、そこおるよな?」 「うん・・おるで」 「ちょっと暗すぎへん?」 「やっぱそうやんな・・」 「なんかおかしない?」 「おかしい、おかしいでこれ」 絶対におかしい。 いくら夜で街灯が無いからって、 ここまで真っ暗になるなんておかしい。 とにかく前に進むしかないと思っていたら、 今度は何かグニャグニャした感覚がする。 目の前がモザイクかかっているみたいにグニャグニャしてる。 「なんかグニャグニャせん?」 「する、めっちゃ気持ち悪い」 なんかもう自分が どの方向に進んでいるのかがわからなくなってきた。 というか前に進んでいるのかどうかもわからなくなってきた。 そのくらい真っ暗。 そして、 ここからは今思い出しても鳥肌が立つんだけど、 急に 『もう動きたくない』 『ここにいたい』 『もう何もしたくない』 っていう感情がドンドン湧き上がってきた。 自分の心の中がそういう感情で一杯になってしまった。 「ごめん、ちょっと止まろう」 「あかん!進もう!」 「ちょっとだけ、おれもういやや」 「あかんて!手に力入れて進むねん!」 友達のその声と、 チャリがあって本当によかったと思う。 俺はもう目を閉じてチャリを押すことだけ考えた。 ハンドルを強く握って チャリが前に進んでいるという感触をひたすら感じて、 自分に 『帰る、家に帰る、帰る』 と言い聞かせた。 そして友達の 「灯りや」 という声で目を開けた。 前に街灯が見える。 俺たちはそのままのスピードで街灯の下まで行った。 そして二人で、 「なんやったん今の!?」 「マジで何!?」 「なぁ!!」 「意味わからん!!意味わからん!!」 今きた道を振り返る。 相変わらずその道は真っ暗で、 とてもとてもそこにまた入っていく気にはならなかった。 俺たちはチャリに乗ってダッシュで家に帰った。 月日が経って、免許を取り、 車で友達を複数人連れてその道にいったけど、 あの時の暗さは結局一度も体験できなかった。 今でもその友達とは、 あの時の話をして盛り上がる。 後日談としてとても興味深い話がひとつあって、 その墓園のすぐ近くにある賢いほうの高校に通ってた友達が 担任から聞いた話。 その担任はアメフト部の顧問をしていて、 昔はその墓園でランニングするのがメニューになっていた。 ある日、 ランニングにいった部員が いつまでたっても帰って来ない。 顧問が様子を見にいくと、 アメフト部員が何人か座りこんで全く動こうとしない。 話を聞くと、 「腹が減った」 「飯が食いたい」 「どこもいきたくない」 としか言わない。 すぐに他の部員にたらふくオニギリを買ってこさせ、 それを食べさせると、 大量のオニギリをバクバクバクバクと あっという間に食べてしまった。 そしてケロリと元気になったという話。 部員がふざけている様子は一切なかった。 顧問はこれを『ヒダル神』の仕業だとして 代々生徒に話しているそうな。 自分達がした体験とよく似ていたので、 この話を聞いた時は少し鳥肌が経った。 あの時は全然お腹は減らなかったから、 ヒダル神と関係は無いかもしれないけど。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった21
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
異世界でスローライフを(願望) 1 (ガルドコミックス)
捨てられ貴族の無人島のびのび開拓記~ようやく自由を手に入れたので、もふもふたちと気まぐれスローライフを満喫します~1巻 (グラストCOMICS)
魔術を極めて旅に出た転生エルフ、持て余した寿命で生ける伝説となる2巻 (グラストCOMICS)
山奥育ちの俺のゆるり異世界生活~もふもふと最強たちに可愛がられて、二度目の人生満喫中~1巻 (グラストCOMICS)
魔術を極めて旅に出た転生エルフ、持て余した寿命で生ける伝説となる1巻 (グラストCOMICS)
美味しいご飯が食べたくなる漫画 14: グルメ市編 美味しいご飯が食べたくなる漫画【にしみつ】
前の話:【洒落怖】白い女
次の話:【洒落怖】金縛り初夜
怖い話 No.7187
【洒落怖】赤が好き
1174
26
中編3分
怖い話 No.7129
【洒落怖】猫の鳴き声
1476
31
短編2分
怖い話 No.664
【洒落怖】廃屋の子供
1216
36
1
怖い話 No.10293
【洒落怖】真っ二つに割れた石
1760
48
長編6分
怖い話 No.197
【洒落怖】連れていこうか
朗読 りょりょの怪談チャンネル【作業用かいだん朗読】
1785
45
長編5分
怖い話 No.2747
【洒落怖】オカルト系のサークル
朗読 めたんの怖い話紹介ch
2230
37
2
怖い話 No.7764
【洒落怖】夜の堤防
3774
39
怖い話 No.9447
【洒落怖】仏壇のある部屋に能面が1枚飾られてる
1248
27
短編1分
怖い話 No.14884
【洒落怖】いわくつきの物件
1929
長編8分
怖い話 No.21044
【洒落怖】初めての一人旅
1119
8
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
親父の飯
死体に遭遇する
偽コトリバコ
ウツボカズラ
いきなり求婚してきた
夜中に服を着替えさせられた
小さな神社と祠
ノコギリ