怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
会社へと戻る道中で死にかけた
お気に入り
864
7
0
長編5分
コピー
「会社へと戻る道中で死にかけた」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
山合いの道で女性の幽霊を車に乗せて成仏する様に説得し、 その後娘の中に(?)居るらしく お礼を言われた話をしたTですが… その後、新たな霊体験で私自身死にかけ、 また娘も関わってくる事がありました。 その話をさせて頂きたいと思います。 文才無いのはご容赦ください。 2月の事でした。 隣県にて荷物を積み終わり 会社へと戻る道中の事です。 時間は23時を回っていました。 朝からの雪で路面は轍の跡以外真っ白な状態で、 山間部という事もあり 凍結に注意しながら車を走らせていました。 私から見て右は山、 左は歩道とガードレールがあり、 50m下は渓谷でした。 軽い登り坂を越えようとした時、 首筋あたりに嫌な悪寒が走り、 耳鳴りがしてきます。 いつも首から下げているお守りを左手で握り、 首の後ろにあてがおうとした時です。 突然前方に人影が現れました。 私の進路上に立ち尽くしている… 慌ててブレーキをかけた為に タイヤがロックしスリップ… ハンドル操作がほとんど効かぬまま人影へと… 当たる!……? すり抜けた? カーブ出口はやや長い直線になっていたので 車の制御を取り戻し、気持ちを落ち着かせます。 何の衝撃も無くすり抜けた人影は男でした。 男は作業服の様なズボンに半袖のTシャツで、 冬の真夜中にはおよそ不似合いでした。 一旦広い路側帯を見つけ、 念の為に車を見て回るも変形はおろか傷も無い。 浮遊霊の悪戯だろうかと勝手に推測し、 再び車を走らせます。 一抹の不安がよぎり再びお守りを握ると、 首から下げているお守りの紐が、音も抵抗もなく、 まるで結びめが自然にほどけたかの様に ハラリと力無くお守りから垂れ下がり、 そして再び悪寒が。 首筋…首の後ろが引き攣るような感覚。 耳鳴りと息苦しさまでも重なってくる。 全身の毛が逆立ってゆくのを感じました。 前方約50mには左曲がりのカーブ。 ハンドルをきろうとするが身体が動かない! 金縛りだと理解する頃にはカーブが目前になっており、 山側へと車は誘われるように… 実際、誘われていましたね。 あの男が再び立っていたのだから。 普通ではあり得ない程見開いた死んだ魚みたいな目、 裂ける程に口を開けている。 顔とは反対にスローな動きで誘う手。 正直、終わったなと思いました。 そして要壁と要壁の間の沢、 パイプのフェンスをなぎ倒して私と車は突っ込み、 物凄い衝撃と頭に激しい痛みを感じると意識を失いました。 【後で聞いた話】 通りかかった地元の方の通報により私は救助され、 病院へ搬送されたそうです。 上半身傷だらけで出血が酷かった上、 フロントガラスの割れた所から冷たい沢の水をかぶり体温も低下。 搬送先の病院での処置が終わっても、 丸3日昏睡状態だったと。 話を戻します。 4日目に意識を取り戻した訳ですが、 その時の事ははっきりと覚えています。 意識の中なのか夢の中なのかは分かりませんが、 私はあの男に連れていかれそうになってました。 見た事も無い崖の上で、 私は崖を背に前に進もうとします。 が、あの男が後ろから 私を崖下に引きずり込もうとしています。 前には恐らく 私が引きずられてきたであろう跡が続いていました。 「離してくれ!」 私の叫びを無視して、 男は私をただひたすら崖下へと引きずろうとしてくる。 崖の下が見えてくる。 底が見えない真っ暗な闇? その中から無数の手や顔が見える。 絶望的な恐怖がこみあげてくる。 「嫌だ、娘に、妻に会いたい… まだ…死にたくない!」 声の限り叫んで必死にもがく私の左手を、 ふいに誰かが掴みました。 「パパ?帰ろう」 何で?と思う間に、 娘は小さな手に力を込めて私を引っ張る。 私は必死で力を込めて前へと進むが、 後ろの男も一段と引きずる力を増してきます。 このままでは娘まで引きずり込まれる。 「早く離しなさい、もうパパはいいから!」 何度か言っても娘は巌として聞かない。 小さな体に精一杯の力を込めて私を引っ張る。 だがもう後がない。 私は覚悟を決めました。 右手で左手を掴む娘の手を振り払おうとした時、 その手をまた誰かに掴まれました。 ……!? 私は新たな手の主を見上げ… 手の主も私を見ている。 あの人だった。 前に私が峠で助手席に乗せた女性だ… 彼女は私に微笑みました。 あの時は悲しく寂しげだった顔が今回は… 上手く表現出来ないのですが、 満ちたりたかの様に、 淡く輝く様に感じられました。 彼女は私の後ろを見ると、 「離して下さい」 と柔らかく、 しかし力強い口調で言います。 良く分かりませんが彼女に怯んだのか、 男の力が弱くなっていく。 私の中でも不思議と力が満ちてくる様な気がし、 渾身の力で男を振り払いました。 二度と見たくない様な おぞましい憎悪の表情で男だけが落ちて行くのが見え、 助かった…と思った瞬間に、 意識の中の私が意識を失いました。 ふっと目を開けると、 そこには私を覗き込む妻が。 左手に温かみを感じ視線を移すと、 娘が私の手を握ったまま私の手に被さる様に眠っている。 私は目だけで周囲を見回し、 ここが病室だと理解しました。 助かったんだと安堵すると娘が起き、 私に微笑みながら 「パパおかえり」 と。 私は泣きそうになりながら 左手で娘の頭をやたら撫でつつ、 ありがとうとしか言えませんでした。 後で娘が言うには… 病室で眠ったら夢であの人に 「パパを迎えに行こう」 と言われたそうです。 娘(二人?)が助けに来てくれなかったら、 やっぱり私は連れていかれてたのかな……
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった7
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話
2chまとめ 怖い話 短編集47話
実際にあった怖い話 2024年11月号
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
ほんとにあった怖い話読者体験シリーズ 12日間の悪夢
前の話:【洒落怖】怖い話をネットで公開
次の話:【洒落怖】地元の怪トンネル
怖い話 No.7468
【洒落怖】窓から見えたもの
982
29
中編4分
怖い話 No.2842
【洒落怖】棚の向こうの人
973
35
短編2分
怖い話 No.14655
【洒落怖】仙人みたいな老人
1396
42
1
短編1分
怖い話 No.8157
【洒落怖】導かれる
905
32
怖い話 No.10370
【洒落怖】神棚から・・・
2185
48
怖い話 No.8277
【洒落怖】鍾乳洞
朗読 もいわ君の怖い話・怪談朗読チャンネル
2896
20
長編9分
怖い話 No.1637
【洒落怖】洞窟の中の絵
1837
36
怖い話 No.1758
【洒落怖】遊ぼうおじさん
2114
45
怖い話 No.8396
【洒落怖】不幸体質
2075
怖い話 No.10001
【洒落怖】名前
1594
31
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
袋叩き
ペイント
ばあちゃんの人形
呪いのエノキ人形
ラフレシアを求めて
読書家
拍子抜け
水泳部はほとんどが女子
自称犯人