1. ホラスト
2. 洒落にならない怖い話

お嫁さん

お気に入り

• お嫁さんの朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「お嫁さん」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• お嫁さんとは

  フォロワーさんの本当にあった怖い話

• 大学時代の友人に、
  やたら金運のいいやつが居た。
  
  もともと地方の資産家の家の出身だったのだが、
  お金に好かれる人間というのは、
  こういう人のことを言うのかと思った。
  
  宝くじやギャンブルは大抵当たるし、
  学生ながらに株をやっていてかなり儲けていて、
  とにかく使うそばからお金が入ってくるという感じだった。
  
  とはいえ本人はいたって真面目な人間で、
  そういったお金の稼ぎ方に頼らずに、
  地道にアルバイトも頑張るやつだった。
  
  その友人から先日、
  婚約者がまた亡くなったと連絡があった。
  
  『また』という言葉どおり、
  彼の婚約者が亡くなるのはこれで三度目だった。
  
  
  大学卒業後、地元に帰り家業を継いだ彼は、
  事業面ではめざましい活躍を見せていたが、
  女性との縁には恵まれていなかった。
  
  名家と言える彼の家には縁談はそれなりにくるのだが、
  話がまとまるとこうして相手が死んでしまうのだ。
  
  『三度目となると、
  うちに入ろうと言ってくれる女性は
  もういなくなってしまうだろうな』
  
  電話の向こうで彼は声に悲しみの色を滲ませてはいたが、
  それほど落ち込んではいないようだった。
  
  私は学生時代、
  酒を飲みながら聞いた彼の話を思い出していた。
  
  その話は、彼の子供の頃の話だった。
  
  小学校に上がる前の年、
  家の中で一人遊んでいた彼は、
  部屋の隅に見知らぬ少女が立っているのに気がついたのだという。
  
  お客様の子かなと幼心に彼は思い、
  一緒に遊ぼうと誘ってみたところ、
  少女はこくりと頷いてくれた。
  
  その日一日、
  彼はその女の子と楽しく遊んで過ごしたが、
  日が沈むと少女が、
  
  「あたしをあんたのお嫁さんにしてくれる？」
  
  と問いかけてきた。
  
  「お嫁さん？」
  
  「うん。あたしのこと嫌い？
  あたしはあんたのこと好き」
  
  「僕も好きだよ」
  
  「じゃあお嫁さんにして。
  そうしたら、あたしあんたに一生苦労させないから」
  
  そんな会話だったらしい。
  
  彼自身うろ覚えだと言っていた。
  
  少女は嬉しそうに笑って、
  部屋の外に走り出て行ってしまった。
  
  その夜、家族にその話をすると、
  誰もお客など来ていないということだった。
  
  そして次の日から、
  彼の家の事業は業績がうなぎのぼりとなり、
  彼自身にも金運がつくようになったのだという。
  
  「俺の嫁さんは、あの時から決まっていたんだよな。
  別の人と結婚しようとしたら、怒るのは当たり前ってことか…」
  
  嫉妬深い座敷わらしみたいなものなのかなと言うと、
  どうやら彼のお嫁さんは風俗に行くくらいなら許してくれるようで、
  そこは救いだと笑っていた。
  
  家の跡継ぎについては、
  妹夫婦に期待すると言うことである。

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった21

  
• • #中編

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】ほんとにあった怖い話読者体験シリーズ　12日間の悪夢 Amazon
  • 【洒落怖】光 中編3分
  • 【洒落怖】事前配布書 短編2分
  • 【洒落怖】直感 短編1分
  • 【洒落怖】夜道を歩く人 中編3分
  • 【意味怖】疲労 短編1分
  • 【意味怖】船長 短編1分
  • 【じわ怖】国立科学博物館に行ってきた 短編1分
  • 【じわ怖】君はどうしたい？ 短編2分
  • 【じわ怖】妻を守る話 短編1分
  • 【じわ怖】時空のおっさん 短編2分

  漫画売れ筋

  • 

    私の日常。

  • 

    Get Backers 奪還屋【極！単行本シリーズ】1巻

  • 

    乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 13 (ドラゴンコミックスエイジ)

  • 

    BLUE GIANT MOMENTUM（３） (ビッグコミックススペシャル)

  • 

    ぼっち・ざ・ろっく！　７巻 (まんがタイムKRコミックス)

  • 

    ドカ食いダイスキ！ もちづきさん 1 (ヤングアニマルコミックス)

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  お嫁さん についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【洒落怖】色鮮やかな花魁

  次の話：【洒落怖】人が死んだところで怪談してるとやばくない？

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.22787

    【洒落怖】ゴミ屋敷みたいな部屋

    今から6年くらい前に、 東京でアルバイトしてた。 その頃はアルバイトが終わってから、 同僚の先輩がよく飲みに連れて行ってくれた。 ある時、いつもの様に先輩と飲みに行って、 ベロンベロンになって初めて先

    569

    20

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.2413

    【洒落怖】一人の娘

    時代は戦国。 未だに天下はその行く末を定めていない神奈川の山中には、炭焼き職人が集まる小さな集落があった普段は使われていないのだが、冬になると一時的に何人か集まる事で知られていた麓の村に下りない変わり者ばかりと言う噂だ

    2133

    38

    0

    0

    中編4分

  • 怖い話 No.9370

    【洒落怖】呪いの店

    子供の頃、 みんなが顔見知りみたいな商店街の傍に住んでた。 商店街は新宿から20分くらいの私鉄の駅前から始まって、 中程にパン屋、時計屋、寿司屋が並んでいた。 この3軒は同じ大屋さんの物件で、 向かい

    1525

    17

    2

    0

    長編7分

  • 怖い話 No.2553

    【洒落怖】佇む女

    私の中で今まで一番怖かった霊。 夜中の２時頃、誰も居ない道を歩いてたら、お姉さんが誰かを待ってる感じで立っていた。黒いコートを着た長い髪の普通の女の人。 コートは少し昔の流行っぽい感じ。時間が時間だし、寒いので「大丈

    1543

    44

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.9589

    【洒落怖】奇怪な音

    一人暮らしをしていたとき、 奇怪な音が頻発する部屋に当たったことがある。 例えば、リビングでくつろいでるときに 玄関を開ける「ガチャッ」って音がしたり、 いきなり台所から「ジャー」って水が流れる音がしたり。 &

    1227

    23

    0

    0

    長編6分

  • 怖い話 No.2617

    【洒落怖】かみ合わない話

    私は、通勤に原付バイクを使用します。 その日、小雨がぱらついたので、駅まではバイクに乗りそれから電車に乗って会社に行きました。親戚の同い年の子がいるのですが、そいつはクルマを利用します。 会社帰りにそいつと会い、車に

    1731

    43

    0

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.1747

    【洒落怖】螺旋階段

    ガキの頃の話。 近所のマンションで飛び降り自殺があった。そのマンションは10階建てくらいなんだが、中が2階くらいから最上階まで吹き抜けになってて、螺旋階段がついてた。 んで、放課後友達4人とそこに行くことに。エレベー

    1649

    42

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.2183

    【洒落怖】お化け屋敷の仕掛け

    俺が高校生の時、つるんでた仲間のうちに怖いものが好きな女の子がいて、たまに遊園地とかいくとかならずお化け屋敷の類に入った。 いわゆる心霊スポットにいったことはない。俺がビビリだったからｗで、あるときめっちゃ怖いという噂

    1784

    50

    0

    0

    中編4分

  • 怖い話 No.18250

    【洒落怖】チャラい感じのにーちゃん

    確か夕方の4時ごろだったと思うんだけど、 その日は盆休みで帰ってきてた友人と 久々に飲みにでも行こうかって事で、 待ち合わせしてた。 んで繁華街近くの駅前のベンチで、 友人が来るのぼんやり一人で待ってた。 &#

    752

    35

    2

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.8843

    【洒落怖】左手

    今から5年程前のことだったと思う。 年の暮れのとても冷え込んでいた日だったことを覚えている。 俺は交差点で信号待ちをしていた。 駅前ということもあり 普段から交通量は多いのだが それに加えて

    1114

    34

    0

    0

    短編2分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• お嫁さん

  ふっかつの呪文

  でへむをは　ゅどっのゎ　ばむごぴだ　ふべとじぺ　
  よずせでぢ　ゎぇぺいき　ぺぷぇはふ　ざゃつぐが　
  やぅぴめぇ　れもぅつょ　しょもぬぶ　ざっぷくべ　
  べらぴぼり　よぜなそわ　ぢえみうど　こぉゃぢぢ　
  ょじぉへげ　いょばぎを　ぃはべしや　んをてぇぇ　
  ニスワサパ　ヌヒリヨゥ　アカプシォ　ゴプベベツ　
  グネバピイ　ヌシズゾィ　ブボグボゼ　ホヒコメプ　
  ギズゾロル　ユアナソユ　タヴレジエ　モルエヨル　
  デゼドヶカ　タズイヵビ　アルタツッ　プュユエヨ　
  ゴズポヒヨ　ギフダヂァ　テテルジカ　ュスヨヮピ