1. ホラスト
2. 洒落にならない怖い話

見ちゃいけない世界

お気に入り

• 見ちゃいけない世界の朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「見ちゃいけない世界」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• 見ちゃいけない世界とは

  あかりとシロの心霊夜話 36巻

• 小学生の頃の話。
  
  毎年夏は海のそばにあるいとこの家に、
  何日間か泊まりに行っていた。
  
  いとこはひとつ下の女の子で、
  子供心に彼女の両親のどちらにも似てないなと
  夏に顔を合わせるたびに思っていたけど、
  まあそんなこと深く考えもせず毎日遊んでた。
  
  その日は波のゆるい浜辺で砂遊びをしてた。
  
  もうすぐ日が暮れる、
  少し黄色がかった空の時間帯。
  
  向かい合って砂の山に貝殻を飾る
  いとこの後ろの打ち寄せる浅い波の中に、
  いつの間にか女の人がいた。
  
  
  その人は、
  白いブラウスに黒いスカートをはいて、
  うつ伏せで波の中に漂っていた。
  
  骨しかないような細くて真っ白くて深い皺の入った手足で、
  波の動きに逆らわないのに、ずっといとこの後ろから離れない。
  
  目が離せなくなって
  動きの止まったこちらを怪訝な目で見てくるいとこ。
  
  視線を追って後ろを振り返ると、
  あーと小さく呟いて、またかみたいな顔をした。
  
  無言で二人ともゆらゆら漂う女の人を見ていたけど、
  しばらくしていとこがため息のように小さく言った。
  
  「あの人、あたしの本当のお母さんと思う」
  
  その瞬間、
  大勢の人がさめざめ泣いているように空気が張り積めて、
  重くのし掛かってきて、
  それに気圧されてもうなんの言葉も出せないまま、
  いとことただただ歩いて家に帰った。
  
  次の日になるとまた普通に遊んで、
  今でも交流があるけど、
  あの日の事はお互い一切口にしない。
  
  女の人を見ることもないし、
  いとこが本当のお母さんについて何か言うこともない。
  
  ただあの日の出来事は、
  あの海辺であの天気であの時間でいとこがいて、
  全部私が見ちゃいけない世界だったんだって思う。

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった26

  
• • #短編

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】フォロワーさんの本当にあった怖い話 ： 2 (アクションコミックス) Amazon
  • 【洒落怖】尋ねてくるモノ 中編3分
  • 【洒落怖】不思議なおじさん 短編2分
  • 【洒落怖】河口湖でバス釣り 短編2分
  • 【洒落怖】うたて沼 長編7分
  • 【じわ怖】タヌキの仕業？ 短編2分
  • 【ほん怖】仏間に寝ることにした 中編3分
  • 【ほん怖】友達の家に電話 短編2分
  • 【じわ怖】引っ越してから両親が喧嘩をしてることが増えた 中編4分
  • 【ほん怖】ゼロ戦闘機 短編1分
  • 【ほん怖】山小屋の風呂 短編2分

  Switch売れ筋

  • 

    スーパー マリオパーティ ジャンボリー - Switch

  • 

    ドラゴンクエストIII そして伝説へ…- Switch

  • 

    大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL - Switch

  • 

    Minecraft (マインクラフト) - Switch

  • 

    マリオカート8 デラックス -Switch

  • 

    世界のアソビ大全51-Switch

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  見ちゃいけない世界 についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【洒落怖】フードをかぶっていた理由

  次の話：【洒落怖】両隣

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.7587

    【洒落怖】探検

    小学６年生の夏、 学校行事として某林間学校に２泊３日の宿泊をした時の話。 当時俺は林間学校へ行く前夜、 夜の怪談話や肝試しでのネタを仕込む為 同じ小学校に通っていた兄に その某林間学校の怖い噂などを聞き出してい

    朗読 りょりょの怪談チャンネル【作業用かいだん朗読】

    1569

    60

    0

    0

    長編6分

  • 怖い話 No.2417

    【洒落怖】メル友との電話

    ある田舎の高校1年生くらいの少女が、誕生日祝いに親に携帯電話を買ってもらった。 その子はとても喜んだが、その頃は携帯があまり普及していなく、また田舎ということもあり、少女のまわりの友達は誰も携帯電話を持っていなかった。

    1258

    21

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.14582

    【洒落怖】エレベーターの保守点検

    仕事中に体験した話。 仕事はエレベーターの保守点検で、 その日もマンションのエレベーターを点検していた。 一通り点検を済ませて 1Fから7F、7Fから3F、3Fから10Fって感じに 適当な階から階へ移

    1640

    35

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.1221

    【洒落怖】未払いの三ヶ月

    先月マンションの更新をした。 その時不動産屋から、未払いの家賃が３か月分あるので清算しろと言われた。全く身に覚えがないので、振込み明細を確認したところ間違いなく振込み済み。 鼻息荒く、不動産屋にコピーを渡し、再度調べ

    1947

    34

    0

    1

    短編1分

  • 怖い話 No.14373

    【洒落怖】苺が好き

    突然だが、俺は苺が好きだ。 先日も1パック買ってきた俺は、 洗ってヘタを取った苺をどんぶりに入れ、 砂糖と牛乳をかけて、 TVを見ながら夕食代わりに食っていた。 途中でもよおしてトイレに立ったんだが、

    970

    36

    1

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.14662

    【洒落怖】やけに楽しそうな声

    高校卒業後、 特技といえば目が良いこと位だった僕はめでたく不動産会社に就職し、 不動産業の仕組みから民法の勉強、資格受験と慌しい生活を送っていた。 初めての社会に心が折れそうなことが何度もあり、 また当時お付き

    1335

    46

    0

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.2085

    【洒落怖】盛り塩

    俺が足を怪我して入院してた時、俺より早くから入院してた奴と仲良くなった。 ある日、消灯後に喫煙所でダベってると、「あ～部屋帰りたくね～」と言う。俺と奴は病室が違う。 誰か気の合わない奴が病室にいるのかと思い、そう聞く

    2072

    38

    0

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.21480

    【洒落怖】眠り稲

    祖父が未だ子供の頃の話。 その頃の祖父は毎年夏休みになると、 祖父の兄と祖父の祖父母が暮らす、 田園豊かな山麓の村に、 両親と行っていたのだという。 その年も祖父は農村へ行き、 遊びを良く知っている当

    1094

    44

    1

    0

    中編4分

  • 怖い話 No.22319

    【洒落怖】電柱にすりつく何か

    高校の時の話。 学校の帰り道に友人と歩いてるいる最中に、 「キーーーーッ、ドン！」 と言う音が聞こえて、 振り向いたらバイクと車が事故ってた。 その光景が酷くて吐いた。

    978

    16

    1

    0

    長編7分

  • 怖い話 No.7314

    【洒落怖】鳴りやまない目覚まし時計

    当時、メゾネットタイプのマンションに住んでいた。 一棟に２世帯分しかない小さな建物だけど。 ある日の深夜３時頃、 激しい目覚まし時計の音で目が覚めた。 うちにある時計からではなく、 隣人の部

    1576

    28

    0

    0

    短編2分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• 見ちゃいけない世界

  ふっかつの呪文

  こぜらげや　ぽちばをま　にちはにほ　ぼゎむぞざ　
  はむぶいゎ　らもえぼつ　ざうぐぴひ　ぞむどおぃ　
  ぶぷぷぽが　ゃじらけし　ぞごれゃぬ　わあがぇけ　
  どけへみね　ゎおふりざ　めけむねの　れつぎぷゆ　
  うがつけく　よねぜぐい　ゃぉいはて　めぅざもせ　
  イヌハソリ　タヶゴドリ　セイザデヂ　ビミボロソ　
  ズヘタシゾ　セエハナヤ　ケヘピワメ　トオボオゴ　
  ポケギワサ　リジダノア　ジカヨレヮ　ズガスイケ　
  クバエナス　ョダコポギ　ソホニドズ　メジッイセ　
  ェキサフレ　ユゼセゼァ　ヶュヂルズ　ザピモゾダ