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隣人の奇行
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東京の大学に通うために一人暮らしをしていたときに体験したこと3F建てのアパートの東の角部屋に入居することになった築年数も浅いしなにより安いのと角部屋っていうのに惹かれたバイトも近くの飲食店でバイトが決まったしはじめての一人暮らしというのもあって大学→バイトと忙しい毎日を送っていたけど結構充実してたそして大学にも慣れてきたある日のことバイトが終わって家に着いて時刻は8時30分頃シャワー浴びて課題終わらせて(飯は飲食店でタダで夕飯は食べてた)テレビなんとなく観て0時30分くらいになったからもう寝ようとおもって寝たすると2時くらいにガチャリとドアの鍵を開けて隣の住人が帰ってくる音で目が覚めたずいぶん遅くに帰ってくるんだなと思いつつそのまま目を閉じていると隣の部屋からぶつぶつ声が聞こえる電話だ。 声はどうやら女の人のようでときどき大きな声で笑ったりまたぶつぶつ静かになったかと思うとまた大声で喋りだしたりしてウルサイ高校まで両親と姉と暮らしていたからわかるが女ってやつは電話でしゃべるとやけにうるさいもんであんなに大きな声で喋らなくても通じるだろうとおもうんだが。たぶんみなさんも覚えがあるとおもいますがで。 結局寝不足で朝・・・それがその日だけだったら良かったんだけどそれから毎晩つづくようになった・・・大学→バイト→課題→寝る→二時頃ガチャリ→アハッハ オッホッホ→寝不足→大学こんな日々がつづいてだんだん疲れが溜まってイライラしてきた慣れない都会暮らしだからこんな時どうすればいいのかわからないし田舎者なので妙に保守的っていうか当時は・・東京に出てきたばっかの人ならわかると思うけど田舎特有の事なかれ主義ってやつが自分にはあったのでうるさいけど我慢してただけどそれから何日かして寝不足や疲れがピークに達していた日があった一人暮らしはじめたばかりだし慣れない生活で精神的にもホームシックぎみだったのかもしれないけどイライラして全然眠れなかった。なんども寝返りをうっていると隣でガチャリと鍵を開ける音がしたまたあの女だ!しばらくするとまたいつものようにしゃべり声が聞こえてきた布団をかぶって声が聞こえないようにしてもダメ。 聞こえないようにすると逆に意識して声が聞こえるようになる。(それにしても何なんだ!こんな時間に!クソ女が!)もう自分の中で怒りがおさえきれなくて布団のなかでコブシでどんどん叩いてた。 そしてまた女の笑う声が聞こえて・・そこでブチ切れた。「てめえこんな時間に電話なんかしてんじゃねえっ!何時だとおもってんだ!ねれねえじゃねえか!じょうしきわかんねぇのかクソ女!まじでいいかげんにしやがれっ!」って罵詈雑言を浴びせて(多分もっと意味不明のこともいってたかもしれん)近くにあった目覚まし時計(押すと光るやつ)隣の壁にブン投げた!(当然壊れた)そしたらシ~ンとしずまりかえってしまって何の声もきこえなくなり怒ったせいか疲れのせいかそのままぐっすり眠ってしまったそれ以来夜電話する女の声は聞こえなくなったのだが・・・ちょっと強く言い過ぎたかもしれないけどこれでゆっくり眠れるな隣の女の人にはそのうち会ったら「あの時はいいすぎちゃってすみません」って言っとけばいいよな、とか思ってたその日も疲れてたからすぐに寝た・・夜2時30分頃ガチャリ・・し~ん・・・電話の声はしないよかった寝れると思ったが寝れない・・なぜか神経がピリピリして眠りにつけない自分でも何で眠れないかもわからない。 ただ・・なんかすごく不安で不安でその時は眠れなかった朝まで布団かぶってた自分の部屋の中にいるのにドキドキする。今思うと高校の夏休みに東北を原付で一人温泉めぐり旅に行ったときのシーズンオフのだれもいないキャンプ場でテントをはって寝た時のような心細さだった眠れない日々はその後もつづいたはっきり言って限界だった女の電話がしなくなってから一週間がすぎたころその日も浅い眠りで夜の2時30分になったガチャリ・・女が帰ってきた部屋の中を歩くのし のしって音まで聞こえてくる神経が過敏になっている証拠だいかんいかん寝よ寝よ!眠れない時間ばかりが過ぎるイライラして何度も寝返りをうった何度目か寝返りをうったとき自分の目を疑うようなものを見てしまい声もでなかった・・南側にベランダがあって(まあ普通は南だが)大きな二枚ガラスの引き戸になっているそれに青いカーテンを閉めていたんだけどその青いカーテンの向かって右側の隙間から縦に二つ目がのぞいてんだよ!ベランダとベランダの間は五十センチくらいあいてるんだぜwなのに向こうのベランダから体を乗り出してグイッってかんじでのぞいてんだよ!隣のおんなだよまちがいない!もう怖いっていうより気持ち悪くって総毛立つって意味がほんとよくわかったよ頭から耳にかけげグワワ~~!ってじ~~~っと覗かれてるのは気づいたけどそのまま知らんぷりしてたんだよほんと気持ち悪かった!気持ち悪くて怖くて吐き気がして意味も無く体がぶるぶる震えるしたまにチラ見すると無言でじ~~っと見る視線まじでトラウマ布団にくるまって震えて4時くらいだったと思うけどあの嫌な質感と視線が消えたきがしてそ~~っと布団の隙間からのぞいたらやっといなくなってた・・その夜からまた電話の声が聞こえるようになったよああ夜の2時30分にね親に無理言って一週間でそのアパート引っ越したよまだ一ヶ月しか住んでなかったけどもう無理今思うと絶対あの女あの怒鳴った次の日からあの隙間から覗いてたと思うずっと視線を感じてたから本能的に眠れなかったんだともしくは変な呪いでもかけてたのかもしれないけどほんと気味悪い思い出wあれ以来、隣人とのトラブルはなるべく避けるように努力してるよ
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