怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
狂った兄(くねくね?)
お気に入り
1950
18
0
中編4分
コピー
「狂った兄(くねくね?)」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
私は里帰りで両親と兄と妹と一緒に青森県に行ってきました実家は結構な田舎で見渡せば田んぼ、海、山ぐらいしかない所でした数日は自分で持ってきた暇つぶしグッズでどうにか持ちこたえてたんですけど流石に飽きてきて兄弟で一緒に実家の周りを探索する事にしました・・・40分ぐらい道なりに歩いてはみたんですが道先を見てもただ田んぼが広がっているだけで何にも面白くないとりあえず引き返そうかと兄弟で話していました適当にぶらぶらしながら道を引き返していると農作業を終えたお爺さんがこっちによってきましたわけのわからない私たちにお爺さんは真剣な顔で「今日は来るからもう帰り(多分こんな意味訛ってて聞き取りにくかった)」といってきました。 来る?何が?わけのわからない私はお爺さんに「何が来るんですか?」と聞いてみると「あんたら都会の方から来たね。あんたらみたいのが一番狙われやすいんだ」的な事を言ってきました。 はぁ?みたいな気分でも話しろくに聞いてくれないので兄弟でぶつぶつ言いながら道を引き返していきました日も暮れてきて空は綺麗な茜色をしていました後10分程度で実家の方につくというときに妙な寒気を感じましたそれと同時に隣にいた兄の様子が妙な事になってきていました首だけ後ろを向いたまま足は前を進んでいたのですが首がガクガクと揺れていて足取りも妙な感じです後ろにいた妹が兄の顔を見たのか「・・・Y(兄の名前)?M(私の名前)!!Yがおかしいよ!!」とりあえず妹を私の前にやって兄の様子を聞くと「何処見てんのがわかんない!!黒目の位置が両目で違う!!」妹もよっぽど怖いのかガクガク震えて泣いていました気をとられているうちに寒気はいっそう近くに感じました私は決死の覚悟で後ろを振り向いてみると目が悪いのではっきりとは見えなかったんですがなにか白い物体・・・人?両手を上に上げて人間なら曲がるはずの無い部分までグネグネと動かしながら歩いてるわけではないのに多分こっちに近づいていました遠近感がうまくとれずどの程度後ろにいるのかは分からなかったんですがとりあえずそのとき無茶苦茶になった頭の中で分かった事はアレはヤバイってこととアレはこっちに近づいてきてるってことでした横に目をやると兄の横顔が見えました目は何処を見てるか分からないし口は全開で涎をダラダラ流しながら何かをブツブツ言っていましたとりあえずまだアレを見ていない妹に「Yは私がどうにかするから振り向かないで走って家に先に帰ってて!!」妹は「後ろに何がいるの?Yは?!」とりあえず私が無事だったのは目が悪かったせいだと思いますが他の二人は普通に目がいいので妹も後ろを見ればきっと兄の二の舞になると思いました「いいから!!絶対振り向いちゃ駄目だよ!!先に言って母達にこのことを伝えて!!」よっぽど必死な顔をしてたのか分からないけど妹は頷きもせずに猛ダッシュで私から遠ざかっていきました私は兄の腕を掴むととりあえず出来る限りの速さで走りました無我夢中で後ろからの寒気はどんどん近づいていますあと数百メートルで家だというとき兄は狂ったように暴れながら私の腕を振り解いて後ろ走りのまま私を追い抜いて家の方へ向かっていきました1人になって物凄い恐怖を感じてそれでも我武者羅に家に向かって走っていきました振り向いてはいないけどもうアレはもう私の10数メートル後ろに近づいてきていたような気がします目の前に家が見えてきました。兄の姿は無かったけどドアが開いていたのでとりあえず駆け込んで前を見ないように急いでドアを閉めて鍵をかけました息切れして玄関に座り込んで安堵している私の呼吸は止まりそうになりましたドアを挟んだ外からはまだアレの気配がするのですとても近くにいてもうだめだそう思ったときに母がやってきて放心状態の私の手を掴んで居間の方に運びました「M?M!?平気?大丈夫か?!」両親と親戚の声がしましたうつろな目でみんなの顔を見ていると・・・・兄の姿はありませんでした息切れして汗びっしょりになりながら「ねぇ・・・Y・・は?」一瞬間があいてから私はそれでも周りに尋ねました「ねぇ私より・・先に・・走っていったんだけど・・Yは?」両親は多分泣いていました。 親戚達は一呼吸おいてから「もう少し夜がふけたら探しに行くからMは心配しないで休んでな」といっていました。手を引っ張られながら布団の引いてある部屋に行くと妹が横で寝ていましたとなりには兄の分であろう布団も引いてありました兄は・・?考えたくても意識は薄れていってしまって気がつくと朝になっていましたそれでもまだ兄の姿はありませんでした妹はまだ横で寝ています親戚はいなくて母だけが居間でポツンとしていました「母・・Yは?」母は振り向かないで「見つかったよ。 今病院に連れてってる」兄はある山のふもとに倒れていたそうですそこの山からここまでは結構な距離があるのですが近所に人が見つけたそうです兄は精神不安定という事で数週間青森の方の病院にお世話になりました私はお見舞いに行かせてもらえなかったのですが数日はあの狂った状態でそのあと数日は寝込んでしまいそして精神は安定しましたそして土曜日に帰ってきましたがあの時の事は一切覚えていないそうですアレについて母に聞いても親戚に聞いても誰も教えてくれませんでしたこれが噂の『くねくね』なのでしょうか?
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった18
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
憑きそい (扶桑社コミックス)
禍話 弐 SNSで伝播する令和怪談
N 1 (電撃コミックスNEXT)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
僕が死ぬだけの百物語(1) (サンデーうぇぶりコミックス)
前の話:【洒落怖】爪痕
次の話:【洒落怖】写らない小指
怖い話 No.22515
【洒落怖】手を引っ張る
1094
11
中編3分
怖い話 No.7950
【洒落怖】乗り込んできたもの
1091
49
短編2分
怖い話 No.17412
【洒落怖】病院を抜け出してきたおじさん
1429
32
怖い話 No.2535
【洒落怖】返せ
1971
25
短編1分
怖い話 No.1215
【洒落怖】夜釣り
1157
45
怖い話 No.17471
【洒落怖】紫の車
1837
44
怖い話 No.9772
【洒落怖】夜警
朗読 めたんの怖い話紹介ch
1892
39
1
怖い話 No.9452
【洒落怖】汁掛け飯
朗読 はこわけあみ 酔いどれホラーV
2221
33
怖い話 No.9496
【洒落怖】自殺と遺書
2152
24
長編11分
怖い話 No.9440
【洒落怖】1/3を残して解体された家
1863
42
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
消えた彼女
でんわ
でんでん
着信7百回の男
戦中の魔物
オヤジ殺し
笑う女の夢
はいじま駅
団地での新聞配達